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更新日:2018年3月12日
県北地域は,中山間地を多く抱えており,一筆ごとの面積が平場に比べて小さい傾向にある一方,畦畔法面の面積が広く段差があることから,除草作業の負担が大きい状況にあります。
今後,農業従事者の高齢化が進む中で,斜面の急な法面等を含む畦畔の除草作業は,安全性の観点からも課題があることから,できるだけ除草作業の回数を軽減するなどの対策が求められております。
こうした現状を踏まえ,県北農林事務所では,所内各部門等が連携して「畦畔管理省力化技術確立プロジェクトチーム」を結成し,平成28年から2カ年にわたり畦畔管理の省力化技術を検討してまいりました。
この度,①水田畦畔除草剤の効果的な活用法と②カバープランツの導入について一定の成果が得られたことから,各々の成果をとりまとめた普及資料を作成しましたので,以下に紹介いたします。
現場へ普及するため,県北農林事務所管内において,農地の保全など集団で取り組む多面的機能支払交付金の活動組織(8市町村:81組織)や中山間地域等直接支払制度に取り組む集落(6市町:89集落)を対象とした「畦畔管理省力化技術に関する説明会」を開催しました。
① 平成30年3月1日(木)10:30~15:30 会場:常陸太田市交流センターふじ 出席者:204名(常陸太田市,那珂市,東海村,常陸大宮市,大子町関係)
② 平成30年3月2日(金)14:30~16:00 会場:高萩市総合福祉センター 出席者:58名(日立市,高萩市,北茨城市関係)
除草剤の効果についての写真やカバープランツの作業内容を多数掲載したスライド(パワーポイント)を期間限定で公開します。実際の作業をする上での参考にしてください。(掲載期間:平成30年5月末日まで)
① 水田畦畔除草剤の効果的な活用法 【タイトル:水田畦畔除草剤の効果的な使い方】【調整中】
② カバープランツの導入 【タイトル:グランドカバープランツによる畦畔雑草管理について】
なお,当日配布した技術資料とそのダイジェスト版を以下に掲載しております。
茎葉散布除草剤と土壌散布除草剤という,特徴の異なる除草剤の体系処理及び混用同時散布により,畦畔管理の省力化を図ります。
【技術資料】水田畦畔除草剤の効果的な使い方(H30.2.28現在)
【ダイジェスト版】水田畦畔,のり面管理における除草剤の効果的な使い方(H30.2.28現在)
畦畔管理を省力化する方法の一つにグランドカバープランツ(被覆植物)の利用があります。
グランドカバープランツとは,ほふく茎(ランナー)を伸ばして地面を被覆する性質を持つ植物のことです。
土壌の表面をグランドカバープランツで覆ってしまうことで他の雑草の侵入や生育を防ぎ,除草の回数を削減できます。
【技術資料】グランドカバープランツ導入の手引き(H30.2.28現在)
【ダイジェスト版】ダイジェスト版グランドカバープランツ導入の手引き(H30.2.28現在)
「水田畦畔除草剤の効果的な使い方」資料の作成につきましては,ダイジェスト版も含めて「経営・普及部門(常陸太田地域農業改良普及センター)」で担当しております。特に,農薬の使用に関しましては,最新情報に準じていただけますよう,よろしくお願いいたします。
「グランドカバープランツの導入」資料の作成につきましては,前半分の技術紹介及びダイジェスト版を「常陸大宮地域農業改良普及センター」が担当し,後半の「現地事例の紹介」は「土地改良部門」が担当しております。
上記資料の具体的な内容に関するお問い合わせは,各所属までお願いいたします。
なお,今後,新たな知見の追加や情勢の変化等により,内容を改定する場合があります。掲載時の日付を記載して管理しておりますので,ホームページに関するお問い合わせは「企画調整部門企画調整課」までお願いいたします。
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