目的から探す
ホーム > 防災・安全 > 防犯・交通安全・被害者支援 > いばらき安全なまちづくりガイド > 性暴力被害者支援 > 性暴力に対するよくある思い込みと二次的被害
ページ番号:72596
更新日:2025年5月23日
ここから本文です。
性暴力は、性別、年齢にかかわらず起こります。
男性から女性のみならず、女性から男性、同性間でも、性暴力は起こります。
加害者との関係は、面識のある人からの被害が大多数を占め、身近な人や恋人、夫婦の間でも起こります。
不同意性交等の被害にあった経験がある人のうち、被害にあった時期は、10歳代以下が最も多くなっています。
全体の4.7%、性別別にみると女性の8.1%、男性の0.7%は不同意性交等の被害にあった経験があります。
「交際相手・元交際相手」が32.8%、「配偶者・元配偶者」が16.5%となっています。面識のある人からの被害が大多数を占め、全く知らない人からの被害は10%です。
被害にあった時期は、「10歳代」が69%、「20歳代」が約41%となっています。
性暴力に関する誤った固定観念により、被害にあった方が周囲の理解のない言動によって、さらに心や体を傷つけられることがあります。これを「二次的被害」といいます。
二次的被害が生じる背景には、性暴力に対する誤った認識があるとされており、性暴力について正しく理解することが、こうした二次的被害を防ぐことにつながります。
気持ちを丁寧に聞き、そのまま受け止めてください。
性暴力被害のあとは、さまざまな感情が沸き起こることがあります。その感情を否定せず、被害を軽く見ることなく、「そんな気持ちなんだね」と落ち着いてそのまま受け止めましょう。安易な同調や励ましはかえって被害に遭われた方を傷つけることもあります。
「あなたは悪くない」と繰り返し伝えてください。
被害に遭われた方は、「私のせいで」「私があのとき、あの場所にいたから」など、自分を責める気持ちが何度も起こります。被害に遭われた方には何の落ち度も責任もないことを、何度でも、繰り返し伝えてください。
信じて話を聞いてください。
被害に遭われた方の説明は、あいまいだったり、つじつまが合わないように感じされることがあります。それは、ショックのために記憶がはっきりしないためかもしれません。また、「あなたに心配をかけたくない」、「分かってもらえないかもしれない」と思って、全てを話さないこともあります。まずは否定したり疑ったりすることなく話を聞き、受け止めることが大事です。
被害を軽く見たり、事実かどうかを疑ったりしないでください。
被害に遭われた方の「今の気持ち」を否定するような言葉は避けましょう。まずはその気持ちをそのまま受け止めることが大切です。
被害に遭われた方を責めないでください。
問い詰めるような言い方や、「なぜそうなったの?」と責任を追及するような聞き方は避けてください。相手をさらに傷つけてしまうことがあります。
「加害者に復讐する」などと怒りをあらわにしないでください。
あなたの感情が、かえって被害に遭われた方を怖がらせたり、委縮させたりすることがあります。本人が望まない行動は控えましょう。回復には個人差があります。性暴力被害からの回復には時間がかかる場合もあります。焦らせることなく、本人のペースを大切にしながら、じっくりと見守る姿勢で関わりましょう。
あなた自身も、無理をしすぎないでください。
支える側も、つらい気持ちや無力感を抱くことがあります。一人で抱え込まず、必要なときには信頼できる人や専門機関に相談してください。
「それ本当?」
→ 被害者の話を疑ったり、否定したりしない。
「そんな服、着てたから」
→ 被害者を責めない。
「たいしたことない」
→ 被害を軽いものとして扱ったり、無理に忘れさせようとしない。
「なぜそんなことになったの?」
→ 自分の動揺した気持ちをそのまま被害者にぶつけない。
「〇〇に相談すべき」
→ 被害者の意思や気持ちを大切にせず、よかれと思って一方的に助言したり、話を進めたりしない。
「負けるな」
→ 安易に共感を示さない、励まさない、鼓舞しない。