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ホーム > 県政情報 > 広報・広聴 > 広聴・相談 > 大井川知事と語ろう!新しい茨城づくり > 大井川知事と語ろう!新しい茨城づくり(令和7年11月7日)
ページ番号:73881
更新日:2025年11月21日
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「大井川知事と語ろう!新しい茨城づくり」では、地域に根ざし、特色ある活動をしている団体等の活動拠点に知事がお伺いし、直接県民との対話と本音の議論を通し、「新しい茨城づくり」の理念を共有することを目的として、少人数による座談形式での対話集会を行っています。
令和7年度 第2回「大井川知事と語ろう!新しい茨城づくり」が、11月7日(金曜日)潮来市内で行われました。
今回は、地域資源である水郷地形を活かし、潮来市を中心に鹿行地域の活性化に向けた活動を行っている「一般社団法人いたこミズベデザイン(外部サイトへリンク)」の皆さんと、「移住者と地元住民が共創する『水辺に人が集まる街』の実現に向けて」をテーマに、活発な意見交換を行いました。
いたこミズベデザインのメンバーは、全員が地域外からの移住者です。
「水辺に人が集まる日常」の実現を目的として、2021年に潮来市で活動を開始し、2023年に一般社団法人化しました。
移住者としての視点から、潮来市が国内では稀な「水路のまち」であることに着目し、水辺の新たな楽しみ方を発信しています。
今回の対話集会では、いたこミズベデザインから5名、津軽河岸あと広場一帯を管理している「(株)いたこ」から1名が参加してくださいました。

意見交換に先立ち、まず津軽河岸あと広場でSUP(サップ)の見学をしました。
いたこミズベデザインでは、主に土日を中心として、SUPツアーを開催しています。
津軽河岸あと広場近くの空き物件を地元の方から借り受けてSUPの倉庫として活用するなど、地域の方とも密着しながら活動しています。

続いて、私設図書館「ネオ図書館」へ向かいました。
ネオ図書館では、地域の方々が図書館の本棚をひと箱借り上げてオーナーとなり、紹介したい本やCD、グッズ等を自由に置いています。本棚オーナー同士の交流や借りに来た人とのコミュニケーションが生まれ、地域のコミュニティスペースとして活用されています。
知事と代表理事の横地さんで「地元の子どもたちも学校帰りに寄ったりするのですか」「学校が終わった後にいったん家に帰ってから寄ってもらっています」と会話を交えつつ、見学をしました。

また、津軽河岸あと広場の近くには、120年前に建てられた古民家を改築した宿泊施設「磯山邸(外部サイトへリンク)」があります。
水陸の要衝である潮来の旧家の面影を残す磯山邸。その玄関を知事も関心を寄せながら見学をしました。

初めに、理事の菊池さんから、いたこミズベデザインの立ち上げの背景についてお話いただきました。
「我々は全員が移住者です。潮来のまちの中に水路や川が張り巡らされている風景はとても貴重なものであると認識しています」と菊池さんは話します。
「移住者である自分たちが水辺を楽しむことで、やがて地元の人たちにも水辺を楽しむようになってもらいたい」という思いから活動を開始しました。
まず、潮来市の水辺資源を楽しむ事業として、SUPツアーを導入しました。水上から鹿行地域の風景を眺めることで、水辺の魅力を再発見してもらうためです。

また、SUPに参加しにくい層も関われる場を作るため、ネオ図書館を開設しました。ネオ図書館では、週3日程度の開館日のほか、ワークショップ等のイベントも定期的に開催しており、老若男女問わず人が集まる場所となっています。
さらに、地元住民に水辺を楽しんでもらうため、乾杯イベントや屋外映画イベントも開催しました。屋外映画イベントは、普段接点のない子育て世代の層の集客にもつながり、大きな反響がありました。
「これからは、一緒にまちを盛り上げていく仲間を増やしていきたい」と菊池さんは話します。
いたこミズベデザインでは、香取市・佐原のまちづくりプログラムに講師として参加するなど、水郷エリアの相互連携にも取組んでいます。
「水郷エリアは成田に近く、インバウンド誘客のポテンシャルもある」と語るメンバーたち。
韓国からの観光客がゴルフ後にSUPツアーを楽しんだ事例も紹介され、知事からは「嫁入り舟ツアーや古民家宿泊と組み合わせたプランも面白いのでは」と提案がありました。

いたこミズベデザインには、鹿行地域に住みながら東京で働く二拠点生活を送るメンバーもいます。
メンバーからは「東京100キロ圏内で自然があるまちとして潮来は魅力的」「高速バスで通勤できる」との声があがり、知事も「その生活スタイルを売りにするのも面白いですね」と語りました。
今後は「ネオ図書館」のリニューアルアップデートも予定するなど、新たな構想を練り続けています。
メンバーからは、「水辺にカフェやバーなど、地元の方が集まる場所を創出したい」「水上レストランなどの新しい挑戦もしたい」と声が上がりました。
知事も「面白い企画。現役世代の方たちが集まってくる場所があるのはすごく良いと思う」と応えました。

最後に、知事は「若い人たちの取組みが、地元では気づかなかった水辺の可能性を引き出してくれている。これまでの潮来での観光振興と結びつけることで、潮来に大きな広がりをもたらすことができるのではないか」と期待を語りました。

対話集会にご参加いただいた皆様、この度はありがとうございました。