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更新日:2025年6月11日

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大井川知事と語ろう!新しい茨城づくり(令和7年5月29日)

 「大井川知事と語ろう!新しい茨城づくり」では、地域に根ざし、特色ある活動をしている団体等の活動拠点に知事がお伺いし、直接県民との対話と本音の議論を通し、「新しい茨城づくり」の理念を共有することを目的として、少人数による座談形式での対話集会を行っています。

令和7年度 第1回「大井川知事と語ろう!新しい茨城づくり(令和7年5月29日)」

 令和7年度 第1回「大井川知事と語ろう!新しい茨城づくり」が、5月29日(木曜日)水戸市内で行われました。

 今回は、シニアの活躍の場の創出やコミュニティづくりを通して、多世代が元気に暮らせる地域づくりを目指す「NPO法人ちいきの学校(外部サイトへリンク)」の皆さんと、「シニア世代の活躍を通じた『地域共生社会』の未来の実現に向けて」のテーマで、活発な意見交換を行いました。
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 NPO法人ちいきの学校は「シニアが元気は、イイことだ!」をコンセプトとして、シニアの就労支援や生きがいづくりの場の提供などを目指し、2019年に設立されました。
 福祉専門学校教員や介護施設職員、広報担当者など13名で活動されており、今回の対話集会には8名が参加してくださいました。

 対話集会の会場は、水戸市有賀町の古民家カフェ「ありが分校」です。
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 ありが分校は、ちいきの学校スタッフが常駐し、多世代・多文化共生の学び合いの場として様々なイベント開催の会場として活用される一方、カフェやレンタルスペースとしても運営されています。

対話集会の様子

意見交換

 まず、ちいきの学校理事の伊藤浩一さんから、団体立ち上げの背景についてお話いただきました。
 高齢者福祉に関わる中で、近年は「元気なシニア」が非常に増えていると感じていた伊藤さん。
 積極的に地域に出ていくシニアがいる一方で、まだまだ元気なのにも関わらず「自分にはできない、関わる機会がない」と考え、家にこもりがちになってしまう方もいる現状を見てきました。
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 「このような皆さんが、もう一度地域に出て、社会で活動する状況を作ると、より地域が活性化できるのではないか。つまり、『シニア=支えられる人』ではなく、『支える人』となる社会を作ることが大切。仲間づくりや新たな学びを得る際には、多様な関わり合いを持つことができる『ちいきこそが学びの場』であると考え、活動を始めた」と話す伊藤さん。
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 ちいきの学校のメンバーも、普段は福祉の現場などに携わるとともに、地域の新たな課題に対してアクションを起こし、シニアの方に「自分も一歩踏み出してみよう」と思ってもらえるような事業を運営しています。

 知事も「シニアの方の中には、新しいものにチャレンジすることに抵抗がある方もいるのではないか。そのような方々をどのように社会参加させているのか、大変興味がありますね」と、関心を持って聞き入りました。
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 ちいきの学校では、シニアや地域のニーズを踏まえた18の事業を実施しています。 
 その中の1つ、今回の対話の会場である「ありが分校」では、子ども食堂を目的としたお弁当作り、フリーマーケット、壊れた家具等のリペア(修理)による集いなどを開催することで、多世代が集えるコミュニティスペースとしても活用されています。
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 「シニアの方に役割を見つけ、地域に集うきっかけづくりとしたり、普段はイベントなどに関心のない方に向けても多様な機会を創出し、活動する場を作っている」と話すメンバー。介護サービスでなくとも、サポートやケアが可能な体制づくりができるのではないかという思いで実施している、というお話もありました。

 また、行政と連携した「ちいすけ(=地域の助っ人)」や「ちいセン(=地域の先生)」では、近年課題となる人材不足の解決とともに、介護や教育現場にシニアの活躍の場を創出するという目的で事業を運営されています。

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 「ちいすけでは、介護助手養成講座を開催している。介護についてシニアの方に知っていただき、まずは『自分の人生に役立ちそうだな』と思っていただくことがポイント。また、講座の中で、受講者と介護事業所のマッチングの場づくりや、実際に働いている方のインタビューを行ったりして、介護助手として働くことのハードルを低くしている」と話すのは、ちいきの学校事務局の小林信彦さん。これまで県内27市町村で講座を開催し、今年度は県北でも開催を予定しているとのことです。
 ちいセンに関しては、小学校において子どもたちの学びや先生をサポートするため、シニアの方向けに養成講座を行っています。実際に、テストの採点や子どもの対応など、現場で活躍しているシニアもいるそうです。

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 活動を聞きながら、知事も「シニアの方の社会参加で難しいのは、どのようにモチベーションを持ってもらうかだと思う。自分が社会で役に立っていることを実感できるような、モチベーションをうまく高める事業というのは、非常に意義深い取り組みですね」と語りました。

 また、車を運転するシニアの認知力や体力・反射神経向上を目指す事業「ドラさぽ(=ドライバーズサポートフィットネス)」では、実際にシニアの方の機能向上も見られ、県外からの視察や問い合わせもあるそうです。
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 今後は「ビジネスケアラー」の支援事業も予定しているなど、多様な事業を展開するちいきの学校。 地域で介護助手を養成する「茨城モデル」としてのちいすけの発信、より多くの市町村でドラさぽができるような仕組みづくりなど、今後も意欲的に事業を実施される姿勢が見られ、メンバーからも「将来的には『老後は茨城で活躍したい』、『定年後はちいきの学校へ』が合言葉となるような状態を作れたら、とても面白い茨城になる」と声が上がりました。
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 最後に、知事は「我々、行政の立場からすると、ぜひ助けてほしいと思うような事業がたくさんある。事業を組織的に展開していることに加え、特にシニアの方々に認知が高まれば『自分もやってみよう』と思う人が増えてくる。ぜひ、これからも活発に活動を広げていただければありがたい」と語りました。 伊藤理事も「大変励みになる。今後も頑張ります」と応えました。
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 対話集会にご参加いただいた皆様、この度はありがとうございました。

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総務部知事公室報道・広聴課広聴・相談

〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

電話番号:029-301-2140

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