ホーム > 広報・お知らせ > 広報 > 茨城県広報コンクール > 令和4年茨城県広報コンクール審査結果 > 令和4年茨城県広報コンクール映像部門 特選受賞感想文・講評

ここから本文です。

更新日:2023年2月2日

令和4年茨城県広報コンクール映像部門 特選受賞感想文・講評

特選受賞作品

受賞感想文

「食と農と人」で感じる小美玉の豊かさ
小美玉市 企画財政部企画調整課 シティプロモーション係 係長 清水弘司

 日本有数の農産物の産地である茨城県。その茨城県のほぼ中央に位置する小美玉市も豊かな食と農の宝庫です。

 動画で紹介している「食と農のプログラム」は、小美玉の「食と農」に携わる人、そして、小美玉の魅力を語る市民がガイド役を担い、小美玉市に初めて訪れた人や自分のまちをもっと知りたい市民をおもてなししながら魅力を伝えるプログラムです。ただ、知るだけでなく、「学ぶ場」にもすることで移住のキッカケや関係人口創出に寄与しています。このプログラムの様子を追いながら、初めて訪れた人や市民が感じる、小美玉の空気感やふとした時に出る率直な感想をハッシュタグで端的に表現しました。参加していない方にも、小美玉市の「食と農の魅力、暮らす魅力、住む人の魅力」を感じてほしいという思いを込めて制作したのが「おみたまくらし 食と農」です。

 コロナ禍による地方移住の高まりや自身のライフスタイルを見直す人が増えています。この動画から、自分の暮らすまちに誇りを持ち、自らまちを語る市民の姿や、小美玉の豊かな食と農がある暮らしを感じてもらい、小美玉市に訪れたり、移住を考えたりするキッカケになれば幸いです。

 この度は特選に選んでいただきありがとうございました。

受賞作品一覧

【特選】おみたまくらし 食と農(小美玉市)

【準特選】 NATUER BASE DAIGO トレイル編(大子町)

【入選】みとの移住定住ウェブマガジン『ミトノート』Vol.1(水戸市)

【入選】週刊!ひたちホットニュース 密着消防~茨城県内初の女性救助隊員~(日立市)

 

【入選】茨城県龍ケ崎市PR動画「普通の日々、でも幸せな日々」(龍ケ崎市)

 

講評

東海大学文化社会学部 広報メディア学科 教授 河井孝仁

 2022年度の茨城県広報コンクール(映像部門)の応募案件については、昨年以上に力のあるものが多く見られました。
 そのうえで、このコンクールについて考えるにあたり、重要な点があります。それは、このコンクールは「作品コンクール」というより「広報コンクール(映像部門)」であるという点です。
 それにより、本来、このコンクールにあたっては、個別の作品としての美しさ等が必ずしも評価の対象となるものではないと考えています。それぞれの映像が「役割」を果たしているのかという視点からの評価が必要でしょう。
 例えば、その役割とは、①県内外に広く訴求し、認知を得るために作られたのか、あるいは、②なんらかの行動変容を期待する対象者の関心を惹き、より詳しいことを調べたいと思わせるために制作されたのか、③そうした対象者の共感を形作るためのものなのか、あるいは、④インセンティブなどを提起し、直接の行動を促すために作られたのか等を意味します。
 もちろん、一つの役割に止まらない複数の役割を果たすことが期待される映像もあるでしょう。
 その点からは、今後のコンクールにあたっては、作品そのものにとどまらない、「なぜ、その映像を税金によって制作することに意味があるのか」が十分に記載された企画書が重要となると考えます。
 さらに、制作者あるいは発注者として、映像の評価としてどのような成果基準を設け、その成果基準に照らしたときに、各映像が、なぜコンクール出品に足る「成功した映像」と考えるのかが十分に記載される必要があるでしょう。
 以上を踏まえたときに、今回の特選を得た小美玉市の「おみたまくらし 食と農」、また準特選に選ばれた大子町「NATURE BASE DAIGO ~トレイル編~」及び各入選映像は、いずれも「どのような役割を果たそうとしているのか」が十分に推察されるものだったと考えます。
 今後は、推察させるにとどまらない、自治体自らが「こうした役割を果たすための映像であり、結果として、こうした定量的な成果を獲得できたことから、十分に役割を果たすことができたと考える」という視点からの企画書を添えられることを期待しています。

筑波学院大学経営情報学部 ビジネスデザイン学科 教授 高嶋啓

●特選 小美玉市 《おみたまくらし 食と農》
 小美玉市の豊かな農産物を紹介する広報プログラムの一環として制作されており、映像から生産者の情熱が感じられる、心のこもった作品となっていて、観る者に小美玉市の食と農への興味をかきたてさせることに成功しています。ともすると、作り手の思いと受けるイメージとの乖離が生まれてしまうことがありますが、この作品にはそれがなく、大変質の良いシティプロモーションとなっていると感じました。

●準特選 大子町 《NATURE BASE DAIGO ~トレイル編~》
 迫力のある映像とリズム溢れるBGMによって、大子町の自然の中でのトレイルを擬似体験するような映像制作を心がけていると感じました。町の観光資源をいかに魅力的に感じさせるか、という方向に舵を取り、映像を「観るもの」から「体験するもの」へと昇華させた、魅力的な作品となっています。

●入選 水戸市 《水戸の移住定住ウェブマガジン『ミトノート』Vol.1》
 水戸市に移住した家族を、静かで温かな目線でとらえています。「ミトノート」のシリーズには、目新しさを主張したり派手な演出に観えたりしないように配慮しつつ、地域に移住し暮らす人々の目線で、丁寧に映像を紡いでいるといった印象を受けました。

●入選 日立市 《週刊!ひたちホットニュース密着消防 茨城県内初の女性救助隊員》
 多くの自治体が地域の観光資源や農業などをプロモーションしている中で、県内初の女性消防士の方を主題として取り上げ、働く個人に焦点を絞った作品となっています。ダイバーシティへの取り組みを感じさせることで、他市との差別化を目指していると感じました。

●入選 龍ケ崎市 《茨城県龍ケ崎市PR動画 「普通の日々、でも幸せな日々」》 
 龍ケ崎市の人々の暮らしに寄り添うような目線で捉えた映像作品です。子育て世代にターゲットを絞ることで、豊かに緩やかに生活することができる龍ケ崎市というイメージを抱かせる、魅力的な映像に仕上がっています。

ページの先頭へ戻る

このページに関するお問い合わせ

営業戦略部営業企画課戦略・広報

〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

電話番号:029-301-2128

FAX番号:029-301-3668

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

質問:このページは見つけやすかったですか?