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更新日:2024年2月5日

令和5年茨城県広報コンクール映像部門 特選受賞感想文・講評

特選受賞作品

R5映像古河市

受賞感想文

「こがくらす」ブランドムービー
古河市画政策部シティプロモーション課ブランド戦略室川一哉

の度は栄えある特選に選出いただき、誠にありがとうございます。
河市は、関東平野のほぼ中央に位置しており、古くは万葉集に詠まれ、古河城の城下町、日光街道の宿場町として栄えた歴史を持っています。交通の便がよく定住意向や愛着も高い一方、他自治体に比べて突出した特徴がないため、市民が市の魅力に関しての発言を躊躇してしまう。この課題を解決することが地域活性化につながると考え、「暮らす市民が褒めるまち」を目指し、昨年度からブランド戦略「こがくらす」に取り組んでいます。ロゴマークなどを使った市内へのPRのほか、市民同士で古河について語り合ってもらうワークショップなどを実施しています。
の一環として作成した本動画では、コミュニケーションメッセージとして「こがでくらすと」を設定し、出演者の発言だけでなく歌やロゴマークも含めて、印象的に繰り返し問いかけています。また、出演してくださった市民の方から自然に出た言葉をありのまま採用し、実際に古河で暮らす中で感じている良い面も不便な面も、等身大の言葉で伝えています。
の動画をきっかけとして、日常のあたりまえの生活の中にある「古河のいいところ」を一人ひとりが再認識し、「こがでくらすと」に続く言葉を意識すること、また、それを古河の魅力として共有、発信していただくことを期待しています。

受賞作品一覧

R5映像古河市

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R5映像小美玉

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【特選】ブランドムービー「こがくらす」(古河市)

【準特選】 OMITAMA YATTEMIRU PROJECT-小美玉やってみるプロジェクト(小美玉市)

R5映像筑西

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R5映像小美玉入選(外部サイトへリンク)

【入選】Let’S宮キャン!(筑西市)

【入選】みの~れ20歳記念動画「みんなで次のハタチへつなごう」(小美玉市)

R5映像日立市(外部サイトへリンク)

 

【入選】【アニメ】日立市で獲れる ぶどうとりんごを徹底解説!!【日立市インターネット放送局】(日立市)

 

講評

東海大学文化社会学部 広報メディア学科 教授井孝仁

選となった古河市の、ブランドムービー「こがくらす」はとても優れた作品である。
多くのブランドムービーが「わが地域(まち)はいいまち」ということを押し出すだけに終わりがちであることに対し、「こがくらす」は、いわば「引き」の力を持った作品になっていることが特徴だろう。
じめに「どこがいいのかわからない」という提示をする、マイナス面も併せつつ、地域(まち)を語る。しかし、その表情は明るい。これらの言葉は、視る者に「まあ、そうだよね」「無理してないな」、「でも、わざわざ動画にするってどういうことなんだろう」という、小さなギャップを生じさせ、関心を惹き起こすことが可能になる。
の行動を促すためには、100%であることを示すよりも、行動を促したい対象者にあわせて「欠けている部分」を適切に提示することが求められる。そして、その「欠けている部分」を「あなたが埋めることができる」という表現をすることで人の行動は誘発される。
域の魅力をひたすら押し出すのではなく、どう「引く」のか、「引く」ことによって、関心や行動の余地をどうつくるのか。「こがくらす」から学べることは多いだろう。

美玉市の「OMITAMA YATTEMIRU PROJECT-小美玉やってみるプロジェクト」は、映像の力によって「見続けたくなる」力を持っている。「次に何か起こりそうだ」「もっと聞いてみたい」と思わせることができる点は評価できるだろう。

立市の「【アニメ】日立市で獲れるぶどうとりんごを徹底解説!!【日立市インターネット放送局】は親しみやすく、完成度も高い。一方でアニメで人気の「転生もの」の構成になっているにもかかわらず、その「転生」が十分には活用されていない点は残念ではあった。

像作品は、常に「どう使う」のかを意識して作られることが必要になる。その意味で「行動を促す」というより「映像として残しておく」という点を意識した候補作品もいくつかあった。そうした点を重視した作品で選外となった作品と、今回の特選作品「こがくらす」のような行動を促そうとする作品を同じ視点で評価することは必ずしも容易ではない。
像コンクールにおける評価の視点を今後も検討していくことが求められるだろう。

筑波学院大学経営情報学部 ビジネスデザイン学科 教授 高嶋啓

和5年度の特選作品として選ばれた古河市のシティープロモーション動画は、単なるプロモーションを超えた内容と感じ評価しました。この動画は、住民各自の視点から街の多様性と生活の豊かさを描いており、視聴者が映像を通じて住民の目線で茨城県の日常に触れ、実際の暮らしを感じることができるようになっています。動画は、日常のさりげない瞬間を捉えることで、街のリアルな魅力を際立たせ、親しみやすさや地域コミュニティの温かさ、そして育まれてきた文化や伝統を繊細に表現しています。
ンタビューでは、多様な生活様式や価値観を持つ住民たちが登場し、家族連れの安心感や若者のキャリアへの期待、地域社会の絆の強さを通して、街の生活の質を浮き彫りにしています。これらのストーリーは、日常生活を通じて市の魅力を映し出す手法として、地元の日常に密着したアプローチであり、視聴者に直接訴えかける力があります。その結果、単なる地域紹介にとどまらず、視聴者との強い共感を生み出す人間中心のストーリーテリングが実現しています。

のアプローチは、準特選作品の小美玉市「OMITAMA YATTEMIRU PROJECT-小美玉やってみるプロジェクト」や、入選作品の多くにも見受けられます。地元の生活感を反映したストーリーテリングによって、街の暮らしやすさやコミュニティの緊密さを伝え、視聴者に新しい発見を提供しています。動画は、ただ映像を見せるだけでなく、視聴者が実際に住民としての視点で街の日常を経験し、そこでの暮らしの豊かさを実感できるように慎重に作られています。それにより、地元の日常に隠された魅力や生活の質の高さをよりリアルに伝え、地域の個性や住民の温もり、そしてその場所の独特な生活感を伝えています。このような動画は、視聴者にとって単なる情報源ではなく、深い共感と理解を呼び起こす体験となるでしょう。

城県のシティープロモーション動画の新たな表現の活性化が今後も続くことを期待しています。
 

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