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更新日:2024年2月5日
幅広い世代に寄り添った分かりやすいホームページを目指して
石岡市市長公室秘書広聴課わがまち発信室主幹萩原史恵
この度は、ウェブサイト部門の特選にご選出いただき、誠にありがとうございます。
当市の公式ホームページは、平成25(2013)年10月にリニューアルして以降、一定の年数が経過しており、デザイン面や機能面で市民ニーズやトレンドに合わない部分が目立ってきました。
また、目的を持ってアクセスする利用者をスムーズに誘導することは、自治体広報にとって非常に重要であることから、幅広い世代の閲覧者に寄り添った分かりやすいホームページを目指し、令和5(2023)年3月に一新する運びとなりました。
まず、市の顔となるウェブサイトの方向性として、シンプルな画面構成にすることにより、スマートフォンなどモバイル端末の小さな画面でも見やすく、探しやすく、指で操作しやすいデザインとしました。
また、シンプルなデザインを採用したことにより、通信容量の削減や軽量化が図られ、リニューアル前と比べてアクセス速度が低下しにくくなったほか、チャットボットの導入により、知りたい情報への到達が容易となるなど、検索機能が充実しました。
リニューアル後は、アクセス数が約1.5倍増加するなど、その効果を実感しております。
自治体を取り巻く状況は、時代とともに変化しており、自治体広報においても、広報紙やホームページのほか、SNSやアプリなど、幅広いコンテンツに対応していくことが求められています。
今回の受賞を励みに、引き続き誰もが使いやすいホームページの実現を目指すとともに、正確で分かりやすい情報発信を心掛けていきます。
【特選】石岡市 |
【準特選】笠間市 |
【入選】守谷市 |
【入選】土浦市 |
【入選】潮来市 |
2023年度の特選は石岡市、準特選は笠間市、入選は守谷市、土浦市、潮来市となった。今回もモバイルサイトを基本に審査しているが、昨年も述べた通り各自治体ともPC・モバイル共にしっかりと対応を済ませており、審査に大きな影響はなかった。
特選の石岡市は全体の構成において完成度が高い。具体的にいうとコンテンツの配置のバランスが、重要なコンテンツは目立つようにしつつ、その他のコンテンツの数や配置にかなり気を配っていることが読み取れた。また、準特選の笠間市もそうだが、観光情報への入り口として画像を豊富に用いて紹介していることも好感が持てる。
観光に力を入れている自治体の場合、「〇〇市観光」などと検索すると大抵観光協会か民間サイトが上位に表示される。ところが、「〇〇市魅力」など少し曖昧な検索ワードにすると多くの場合自治体サイトが上位に表示されるようになる。観光や移住促進などは自治体の外部サイトで構築する例が多いが、自治体サイトにはランディングページとしての機能が存在するので、ある程度力を入れたサイト構築は必要であろう。
コロナ禍も落ち着きインバウンドが再び盛んになってきている。また、外国人居住者も多くの自治体で増加傾向にある。既に各自治体は観光・行政サービスにおいて多言語対応を進めていると思われるが、ウェブサイトでは、機械翻訳での対応が一般的である。今後インバウンドのみならず居住者が増加していくことを考えると、自治体ウェブサイトでの多言語対応はもう一歩進んだ状態になることが望まれる。AIの発展により機械翻訳も進歩してはいるが、特に外国人居住者に必要とされる情報をまとめたランディングページの構築等を検討する段階にあるのではないか。その点で笠間市の外国人向け情報ページはお手本になると感じた。
茨城県広報コンクールの応募作品は、多色で、強い枠線を持った矩形を所狭しと並べた密集度の高い視覚表現となっているウェブサイトが目立つ。誤解を恐れずに言うならば、一見して同じようなウェブサイトが多いとも言える。特定の事業者が近隣一帯で多くの実績を積み上げている例は全国的にも見られるし、セオリーが反映されることで学習負荷の少ないウェブサイトになることを踏まえると見た目の類似性だけを以って否定的に評価すべきでないとは思う。だが、ウェブサイト構築時に事業者から提案された機能や要素配置について、まちとして理解・消化するプロセスを経ていないのだとすれば、ポジティブな見方をするのは難しいと感じる。
特選には、平成25年(2013年)以来のリニューアルを果たした石岡市が選定された。分野別の主導線のほかにも多種多様な導線を備え、各ボタンにアイコンなどの細かなあしらいを施したり見出しと本文のジャンプ率を上げたりすることで誘目性を高める工夫がなされている。そのうえで、個別コンテンツの表記や表現に配慮することで総合的な見つけやすさの向上につなげている。事業者から提案された機能やコンテンツ、あるいは事業者が得意とするデザインテイストをどの程度受け入れ、また、市の要望をどの程度伝え具現化するに至ったのかは知る由もないのだが、少なくともUIだけではなく記事そのものの表現品質に意識が及んでいることは高く評価できる。
ウェブサイトに備わっている機能やページ上に並ぶ領域と、そこに収まる文字列やコンテンツが整合しているか。その点において優れたサイトが評価されたと理解されたい。
・「動かせそう」と感じた箇所が想像どおりに機能する
・選択肢が提示されている場合、それらの違いが理解できる
・最初の状態に容易に戻すことができる
・各領域にきちんと「中身」が存在している
これらをパスできたのならば自信を持って来年度ご応募いただきたい。
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