ホーム > 茨城を創る > 農林水産業 > 県北地域 > 県北農林事務所経営・普及部門(常陸太田地域農業改良普及センター) > 常陸農業協同組合太田地区女性部(水府支部)を対象に秋野菜講習会を実施(令和4年6月23日)
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県北農林事務所経営・普及部門は、6月23日、太田地区女性部水府支部を対象として、秋野菜の講習会を行いました。
当日は9名が参加し、芽キャベツの栽培方法と、土づくり、肥料の上手な施用法(肥料の種類や特徴)について、講習しました。
芽キャベツを収穫する際の適切な時期や大きさについてや、「適切な基肥の施用時期とその理由」、「どんな料理が良いか」など多種多様な質問が出され、普及員の説明のみならず、参加者同士、自分の意見を出しあう様子もあり、積極的な情報交換がなされました。また、「これまで単に肥料を施用していただけであり、病気のリスクなどは考えたことがなかった。講習を受けて、数年に一度は土壌診断して作物や土壌の状況にあった土づくりをすることが大切だと気付いた」などの声が聞かれ、講習内容を充分に理解していただいた様子がうかがわれました。
県北農林事務所経営・普及部門は今後も、農業者の栽培技術向上に向け、支援していきます。
(成長産業化)
2月4日(金)、トマト生産者ほ場にて、県北地域次世代施設園芸現地研修会を開催しました。本研修会は、ICT技術を活用した施設園芸生産者の栽培技術向上を目的としており、県北地域の生産者3名が出席しました。
はじめに、普及センターから、ICT機器を導入したトマト生産者圃場にて、生育状況や課題等について説明を行った後、農研機構 野菜花き研究部門の安東赫氏が今後の栽培管理についてアドバイスを行いました。講師からは「ハウス内外の日射量を測定・比較し、どのくらい遮光されているか数値で把握するべきである」「温度、土壌水分率、CO2濃度について、ハウス内にムラがないか確認してはどうか」等のアドバイスがあり、データに基づいて栽培管理・ハウス内環境のコントロールを行うことの重要性を再確認する機会となりました。
普及センターでは今後も、ICT技術を活用した施設園芸の更なる収量・品質向上に向け、支援していきます。
(成長産業化)
12月17日(金)、高萩地区トマト経営研究会(会員3名)は、トマトの栽培管理技術の向上を目的に現地研修会を開催しました。
今回は、北茨城市の生産者2名の圃場を巡回し、トマトの草勢、着果状況、病害虫の発生状況等を確認しました。今年は、秋期に温暖であったことから、一時的に病害虫の発生が心配されたものの、生育状況は例年よりも良好です。
また、会員間で、冬期の温度管理や水管理、使用している肥料や資材の情報交換など、活発に意見交換が行われました。
普及センターでは今後も、施設野菜生産者の更なる栽培技術の向上に向け、支援していきます。
(成長産業化)
10月5日(火)13時30分より常陸太田合同庁舎大会議室にて、今年度2回目の少量多品目生産売れ筋野菜栽培講座が開催されました。
少量多品目生産売れ筋野菜栽培講座は、地元生産者の所得向上を目指すため、「道の駅ひたちおおた」をはじめとする地元直売所での野菜の地場産率を向上させることを目的に、毎年、常陸太田市が主催、JA常陸太田営農経済センター、県北農林事務所経営・普及部門が共催で開催しています。
始めに、当部門の花き担当から、これからでも栽培可能な「キンセンカ」「ハナムギ」「ヤグルマギク」ついて栽培講習を行いました。今回の講座もスライドを活用し、写真を見ながら分かりやすく説明しました。野菜については、地元直売所で春の地場産率が低い「ダイコン」や同じく普通のタマネギと比べ地場産率の低い「赤タマネギ」について栽培講習を行いました。また、秋まき野菜の病害虫や直売所で出荷する際に注意するポイントついてスライドを活用し説明を行いました。
受講生からは「キンセンカの播種時期について」や「タマネギの貯蔵方法等について」等質問が上がり有意義な講座となったようでした。
県北農林事務所経営・普及部門では、地元生産者の所得向上を目指すため、地場産率の低い品目について引き続き栽培支援を行っていきます。
7月27日(火)13時30分より常陸太田合同庁舎大会議室にて、今年度初めての少量多品目生産売れ筋野菜栽培講座が開催されました。
少量多品目生産売れ筋野菜栽培講座は、地元生産者の所得向上を目指すため、道の駅ひたちおおたをはじめとする地元直売所での野菜の地場産率を向上させることを目的に、毎年常陸太田市が主催、JA常陸太田営農経済センター・県北農林事務所経営・普及部門が共催で開催しています。
今年は新たな取り組みとして、地元直売所での品目を増やすことを目的に、野菜の他、花きの栽培講習も講座内に組み込みました。開催当日は、台風が上陸する可能性もあった中、40名の受講生が講座に参加しました。
始めに、当部門の花き担当から、秋冬に出荷できる切花について栽培講習を行いました。スライドを活用し、現在行われているオリンピックのビクトリーブーケで使用されているひまわりや、切り花ハボタン等の栽培について写真を見ながら分かりやすく説明しました。野菜については、地元直売所で冬の地場産率が低い冬春どりジャガイモについて栽培講習を行いました。また、今年度初めての講座ということで、土壌診断や農薬適正使用について併せて説明を行いました。
県北農林事務所経営・普及部門では、地元生産者の所得向上を目指すため、引き続き栽培支援を行っていきます。
6月10日(木)、日立市茂宮町現地圃場において、茂宮かぼちゃ圃場研修会を開催しました。茂宮かぼちゃは、日立市茂宮地域で生産され、市のブランド品として認定されています。
今回は、茂宮特産物研究会の会員15名が参加し、かぼちゃの生育・着果状況を確認しました。各生産者の圃場巡回により、かぼちゃの出来具合や病害虫防除について意見交換しました。今年は、4月下旬の遅霜により生育が少し遅れたものの、かぼちゃの着果状況は良好でした。
また、圃場巡回後は、かぼちゃの出荷時期を確認するとともに、収穫時の注意点について生産者間で情報共有しました。普及センターからは、カボチャの収穫期までに注意が必要な病気と対策について説明しました。生産者からは、病気の発生しやすい圃場条件について質問があがり、病害虫防除に対する意識がより高まった様子でした。
普及センターでは今後も、地域特産物の安定生産に向け、引き続き支援を行っていきます。
(成長産業化)
5月25日(火)10時より、JA常陸太田営農経済センター2階会議室にてチャレンジ農業講座(スタートコース)の開講式が行われました。
チャレンジ農業講座とは、新規で農業を始める方で、今後直売所や市場に栽培した農産物を出荷する方を対象にJA常陸太田営農経済センターが主催で開催する農業講座です。
本年度は、かんしょやロマネスコ、ソラマメ等様々な野菜の栽培技術を勉強するスタートコースとネギ専作で行うチャレンジコースの2コースを実施することになっており、今回はスタートコースの開講式が行われました。普及センターは講座の講師として、「農業用語と肥料について」という内容で講習を行いました。
受講生からは、
「全量施肥と局所施肥はどのように使い分けるのか」
「堆肥施用のタイミングや堆肥の種類について」
「元肥施肥とマルチングのタイミングについて」
等多くの質問があり、有意義な講習時間となりました。
普及センターでは、2コースとも講座の講師として参加し、地元直売所や市場出荷できる生産者を育成できるよう支援していきます。
(担い手)
10月7日(水)にJA常陸太田営農経済センターでそらまめ栽培講習会を開催し,比較的栽培年数の浅い生産者2名が出席しました。普及センターからは,ほ場の選定と土壌改良の方法や施肥,は種の方法(直播か移植か)や,は種日,防寒の方法,春以降の整枝と誘引,病害虫防除について説明しました。特に,病害虫の防除については,使用できる農薬が限られることや,春先以降,生育が進むとともに虫や病気の発生が増えるため,早期防除を徹底する必要があることを説明しました。
生産者からは,は種日はいつが良いのか,防寒は必要なのか,などの質問があり,早まきはしないこと,防寒については,場所によっては防寒をした方が良いことなどを説明しました。
そらまめの生産者は近年減少傾向にありますが,出荷が一時期で済み,比較的単価も安定しているため,普及センターでは,今後も関係機関と連携し,品質の向上と生産者の確保に取り組んでまいります。
(成長産業化)
10月1日13時より,高萩市施設園芸若手の会の現地研修会が開催されました。会員の1名が,儲かる農業ステップアップ事業を活用し,トマト栽培のハウス内で使用するミスト機を導入しましたが,その活用状況について,今回,現地研修会を行い,会員みんなで共有しました。
初めに,ミスト機の説明やその導入におけるメリットについて,納入メーカーより説明がありました。続いて,ミスト機を導入した生産者よりトマトの生育状況等について説明がありました。
ミスト機の稼働は猛暑の8月からでした。例年,夏場は暑いため通路灌水を行いますが,今作では1回も通路灌水は行っていないとのことです。また,ミスト機の稼働により,ハウス内温度が平均3℃程度下がったため,作業環境的にも導入してよかったと説明がありました。トマトの生育状況については,今年は花数が多いこと,樹の勢いがある等の説明がありました。
集まった生産者は,実際にミスト機が稼働している様子を見たり,ミスト機を導入した生産者へ質問をしたりと,興味・関心を示しているようでした。次回は11月頃に県内でミスト機を使用している生産者を見学に行く予定です。
普及センターでは,トマトの品質や収量が向上されるよう今後も栽培指導を行っていきます。
(成長産業化)
7月22日(水)に,常陸太田市内の直売所出荷者を対象とした「少量多品目売れ筋野菜栽培講座」の第1回講座(出席者27名)を開催しました。本講座は,常陸太田市役所が中心となり,年5回程度開催しており,今年度で3年目を迎えます。今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響から,実施回数を年4回に減らして行うこととなりました。今回の講座では,ある程度の売り上げが見込め,栽培しやすい品目として,「さやいんげん」「スナップエンドウ」などを取り上げました。
普及センターからは,各品目の栽培方法や収穫と出荷調整,病害虫防除,袋詰めの方法について情報提供しました。特に,袋詰めについては,収穫物の温度を下げてから袋詰めすることで,袋の内部で蒸れないようにすることや,「さやいんげん」など細長い物は頭の向きを揃えて詰めることで,商品性を高めるよう呼びかけました。
その他,8~9月の「とうもろこし」や「枝豆」などの季節野菜,10~11月の「ほうれんそう」「こまつな」などの葉物類,11~12月の「レタス」,12月の「カボチャ」など,もう少し量を増やして出荷して欲しい品目について説明しました。
今後も,新型コロナウイルスの感染拡大の状況を注視し,講座の実施方法等についても検討しながら,直売所へ出荷する方々への支援をしていきます。
(成長産業化)
JA常陸水府直売所生産部会では,直売所の品揃えと商品性向上のため,部会員を対象に,年に数回,野菜栽培講習会を開催しています。今回は,7月9日に部会員のほ場を会場として開催されました。夏野菜(ナス,ネギ,トマト,ピーマンなど)の今後の管理と,秋野菜(ブロッコリー,メキャベツ)の栽培,農薬の適正使用についての講習を行いました。普及センターからは夏野菜について,ほ場の状況を確認し,整枝剪定と病害虫防除について話をし,今年は特に,オオニジュウヤホシテントウの発生が多い旨注意喚起しました。
また,秋野菜について,ブロッコリーでは側花らいも使用できる品種を紹介し,メキャベツでは,栽培期間が長期にわたるため,追肥と土寄せをしっかりするよう呼びかけました。その他,農薬の適正使用に関しては,ラベルの内容をよく確認すること,対象作物を良く確認することなど,一般的な内容について講習しました。
今後も普及センターでは直売所の品揃えと商品性向上のための支援をしていきます。
(成長産業化)
茂宮特産物研究会では、6月9日(火)に、かぼちゃの圃場研修会を開催しました。
茂宮特産物研究会が生産しているかぼちゃは、「茂宮かぼちゃ」と呼ばれ、日立市のブランド認定を受けている地域の特産物です。
今回の圃場研修会は、主要な生産者9名の圃場を巡回し、今年のかぼちゃの生育状況や病害虫の発生状況を情報共有するために行われました。今年の生育は、4月に発生した暴風雨の影響が一時心配されましたが、着果状況は良く全体的に良好です。
また、圃場巡回時には、生産者間で畝の仕立て方や薬剤の適切な散布量について意見交換がされ、生産意識の高さがうかがえました。
なお、今回の研修は、マスク着用の上、新たな日常ルールを守った上で開催されました。
普及センターでは、今後も高品質な地域の特産物の安定生産に向け、研究会の活動を支援していきます。
(成長産業化)
3月6日(金曜日)に、JA常陸ナス部会は、JA常陸太田営農経済センターにおいてナス栽培講習会を開催し、生産者7名が参加しました。
普及センターは、ナス栽培における主要な病害虫や防除例の紹介と、土づくりに関する講習を行いました。また、昨年、部会員のほ場で実施したアザミウマ類の発生抑制試験の結果を報告し、部会内で情報共有をしました。この試験では、マリーゴールドを混植した圃場で、天敵昆虫のはたらきによってアザミウマの発生が抑えられ、化学農薬使用時と遜色なく抑制効果がありました。
部会員からは、マリーゴールドの品種や天敵昆虫の種類について質問があり、部会への技術普及に向けて活発な意見交換が行われました。
普及センターでは今後も、関係機関と連携し、ナスの高品質安定生産に向けた支援をしていきます。
令和2年2月18日(火曜日)に、高萩市施設園芸若手の会では、若手生産者6名による先進地の視察研修を行いました。
今回は、まず、福島県いわき市四ツ倉町にあるトマトのテーマパーク「ワンダーファーム」を視察しました。ワンダーファームでは、オランダ式の高軒高ハウスでトマトを養液栽培しており、ミニトマトの摘み取り体験などを実施しています。担当者からハウスの概要について説明があった後、ハウスでのトマト栽培の状況や選果場の見学をしました。徹底した病害虫防除管理や、規格外のトマトを「鬼っ子トマト」として販売する独自の経営戦略などを視察し、生産者は刺激を受けた様子でした。
次に、「アグリパークいわき観光いちご園」を見学し、観光いちご園における栽培管理について、情報交換を行いました。若手の会に所属する生産者は、トマトやイチゴといった施設野菜を栽培しており、自身の経営に役立つ研修会となった様子でした。
普及センターは今後も、意欲ある若手生産者の経営力向上に向けた支援を行っていきます。
令和2年2月8日(土曜日)13時より,道の駅ひたちおおたにて,常陸太田地域いちご経営研究会がいちごの即売会を行いました。
道の駅ひたちおおたでは,2月1日から2月16日までいちごフェアを開催しており,この期間はいちごを全面に押し出した販売を行っています。当日は,バレンタインデーも近いという理由から,同じフロアでは,地元菓子製造者によるチョコレート販売及び,いちごを使ったチョコフォンデュも販売されました。
即売会で販売されたいちごは,茨城県育成品種の「いばらキッス」及び「ひたち姫」と「とちおとめ」の3品種です。研究会の3人の生産者がそれぞれ生産したいちごを持ち寄り,いちごの価格を統一し販売しました。品種ごとにいちごの試食も用意し,消費者にいちごのPRを行いました。天候が良かったこともあり販売は盛況でした。3品種のうち,一番初めに売れ切れたのは「いばらキッス」で,食味の良さが消費者に評価されました。
普及センターでは,管内いちご生産者への継続した栽培技術指導を行うとともに,常陸太田地域いちご経営研究会の活動を充実させ,管内のいちご生産が盛り上がるよう支援していきます。
2月6日(木曜日)に,常陸太田合同庁舎大会議室において,令和元年度「少量多品目生産売れ筋野菜栽培講座」が開催され,道の駅ひたちおおたに出荷している生産者40名が参加しました。
本講習会は、直売所の地場産品の出荷率を高めるため、常陸太田市役所・JA・普及センターが連携して開催しており、今回が今年度最終回となりました。
はじめに、種苗メーカーから、ネギの栽培管理の説明や新品種の紹介をいただきました。次いで、普及センターから、ネギの主要な病害虫や薬剤の紹介の他、多品目栽培する上で重要な輪作体系について、説明しました。
受講者からは,「輪作を行うとき、アブラナ科野菜は、作付けにどの程度期間を空けたらよいか」等の活発な質問があり、今後の参考になったようでした。
普及センターでは,今後も関係機関と連携して,多品目野菜の安定生産に向け支援していきます。
十王町地産地消施設(鵜喜鵜喜)利用組合が,1月28日に国民宿舎鵜の岬内カントリープラザを会場に,組合員等50名を対象にして講習会を開催しました。
今回の講習会は,同利用組合の掲げるスローガン「新鮮なものを,より安く,より安全に,消費者に提供する」に沿った生産・販売を一層浸透させるために,1農薬の正しい使い方(講師:農薬メーカー担当)及び,2主要野菜の栽培のポイントと病害虫対策(講師:常陸太田地域農業改良普及センター担当)をテーマに行われました。
農薬に関する講習では,安全使用のための基本事項を再確認するとともに,農薬の正しい調整方法や散布方法について説明が行われました。
また,主要野菜に関する講習では,事前に利用組合から要望のあったネギやキャベツ等5品目について,良品生産のための栽培のポイントと主要病害虫の防除対策について説明を行いました。
参加者からは,残留農薬のミツバチに対する影響や,薬害の問題など使用にあたっての具体的な問題について活発な質疑がありました。
普及センターでは,今後も同利用組合のスローガンに沿った活動が一層強化されるよう支援を継続していきます。
1月23日(木曜日)に,常陸太田合同庁舎を会場にして,農産物直売所に出荷している農業生産者や関係機関の80名が参加し,常陸太田地域農業改良推進協議会主催による儲かる農業セミナーが開催されました。
セミナーでは,ゴールドデザイン合同会社代表杉山彰啓講師(元いばらきマルシェ店長)による「ブランド力向上~2倍売れる商品の育て方~」講演と,質疑を行いました。
なお,講演では,杉山講師が各種アンテナショップのプロデュースや,多数の商品デザインを手がけてきた経験をもとに,さしま茶,笠間の栗,常陸大黒,納豆,干し芋,いばらきワインのロゴマークなど多数の事例を示しながら,商品ブランディングのためのポイントについて説明いただきました。
講演後の質疑では,産地側の身近な懸案について,ブランディングの視点の考え方が提示されていました。
会場には,杉山講師が手掛けたデザインのサンプルも展示され,講演後には参加者らが手にとって確かめていました。
1月17日(金曜日),県北農林事務所経営・普及部門主催と茨城県施設園芸研究会との共催により,北茨城市のICTを活用したトマト圃場で現地検討会を開催しました。県内の野菜生産者や県,市等の関係機関等合わせて約40名が参加しました。
初めに,よしくぼ園芸でのトマトの栽培概要や現在までの生育状況について,園主の吉久保氏や普及センターより説明を行いました。
続いて,茨城県農業総合センター園芸研究所野菜研究室より「今後は,日射量が増えるため,葉面積を増やすことで光合成量を増やしていきましょう。」等,今後の栽培管理のポイントについてアドバイスをいただきました。
また,よしくぼ園芸では,今年度よりAI潅水施肥システムを導入し,トマト栽培を行っておりますが,このAI潅水施肥システムの特徴や使用方法について,納入メーカーより説明がありました。
参加した生産者や関係機関からは,
「病害虫の発生がほとんど見られないが,特に湿度コントロールや薬剤散布等工夫している点について教えて欲しい。」や「AI潅水施肥システム導入のコストや導入してみての感想。」等様々な質問があり,活発な意見交換ができました。
普及センターでは,継続して栽培技術や販売方法の検討を生産者と一緒に行い,生産者の所得向上を目指していきます。
12月3日(火曜日),常陸太田合同庁舎大会議室において,令和元年度「少量多品目生産売れ筋野菜栽培講座第4回講座」を開催し,「道の駅ひたちおおた」に出荷している生産者23名が参加しました。
はじめに,普及センターから,「2~3月出荷の野菜」と題し,レタス,ホウレンソウ,ダイコン等の栽培について講義を行いました。これから種をまく野菜は,トウ立ちしないような温度管理が重要になるため,トンネル栽培や品種選定時のポイントについても,併せて説明しました。その後,「農薬の安全使用」について,農薬の剤型や性質ごとの効果,使用する際の調製方法等の講義を行いました。
また,常陸太田市役所からは,各種補助制度について説明があり,新規品目の栽培や規模拡大をする際にはぜひ有効活用してほしいと呼びかけました。
普及センターでは,今後も関係機関と連携して,少量多品目野菜の安定生産と直売所の品揃えの向上を支援していきます。
10月15日(火曜日),JA常陸太田営農経済センターにて「ソラマメ栽培講習会」を開催し,JA常陸ソラマメ部会の生産者4名が参加しました。
普及センターは,ソラマメの播種から収穫までの管理のポイントや,代表的な病害虫と防除方法について説明しました。また,ポットで育苗中のソラマメを用いて,播種の深さや定植サイズの目安を生産者間で確認し合いました。
生産者からは,「摘芯はどのタイミングで行えばよいか」「水やりの頻度はどのくらいの間隔で行うか」などの踏み込んだ質問があり,ソラマメ生産の関心の高さがうかがえました。
普及センターでは,今後も関係機関と連携し,野菜の高品質安定生産に向けた支援をしていきます。
9月18日(水曜日)に,JA常陸太田営農経済センターにおいて,令和元年度「チャレンジ!農業スタート講座」を開催し,受講生13名が参加しました。本講座は,定年帰農者をはじめとした農業を開始して間もない方を対象に,野菜の栽培技術向上を目的に開催しています。
今回の講座では,タマネギ,ネギ,ソラマメの栽培管理と品種について,また,代表的な野菜の殺虫剤・殺菌剤について説明しました。参加者からは「早生・中生・晩生など,品種ごとの特徴や適切な播種時期について教えてほしい」「農薬散布の際の,展着剤の効果的な使い方を知りたい」等,多くの質問がありました。
座学の講義終了後,水府地区の現地圃場へ移動し,今後のナス後半の管理について現地講習を実施しました。整枝の実演をするとともに,追肥を2週間おきに実施することや,病害虫の対策等について説明しました。
普及センターでは今後も,各種講習会を通して野菜の栽培技術の向上を支援していきます。
9月12日(木曜日)に,常陸太田合同庁舎中会議室において,令和元年度「少量多品目生産売れ筋野菜講座」を開催し,道の駅ひたちおおたに出荷している生産者18名が参加しました。
普及センターは,「土づくり講座」として,作物別の適正なpH,ECと堆肥の利用効果について,またコンパニオンプランツの良い組み合わせ・悪い組み合わせ等について講義を行いました。
また,座学の講義終了後には,常陸太田市天神林町の現地ほ場に移動し,冬至カボチャの整枝と秋冬レタスの定植後の管理について現地講習を行いました。
受講者からは,「カボチャの葉数は何枚に管理したらよいか」「カボチャの収穫期のタイミングはどのように見分けるか」等の活発な質問があり,秋冬野菜の管理について理解が深まった様子でした。
普及センターでは,今後も各種講習会や現地研修会を通して,少量多品目野菜の安定生産を支援していきます。
8月22日(木曜日),十王町地産地消施設(鵜喜鵜喜)利用組合が農薬安全使用講習会を実施しました。当日は,あいにくの雨の中,組合員25名が参加しました。
初めに組合長から,「自信を持って,安全・安心な野菜を販売していけるよう,今回の講習会を活用してほしい。」と挨拶がありました。
続いて,普及センターから「消費者が求める安全・安心な農産物の生産とは」と題して,農薬の適正使用について説明を行いました。
生産者からは,「収穫前日とは何時間前までか」や「農耕地用」と「非農耕地用」除草剤について等様々な質問が上がりました。
今回は,一般的な講習内容でしたが,今後は,病害虫防除を踏まえた農薬使用について等,実践的な講習を行う予定としており,普及センターでは,より安全で安心な農産物の生産について,支援していきます。
JA日立市多賀では,生産者部会を対象に,営農講座を毎月開催しています。
第42回となる営農講座は,8月20日にJA日立市多賀本店会議室にて行われ,生産者約35名が参加しました。
今回の営農講座は,JAとの連係協定活動に位置づけて,普及センターから,「土壌の成り立ち・土づくりから見た堆肥の必要性」,「植物-土壌の関わりから見た連作障害の捉え方」について講話を行いました。
JA日立市多賀の組合員はほとんどが兼業農家で,農地も狭小なため,JA直売所への出荷が経営の中心となっています。このため,土づくりや連作障害についての関心は高く,講話後には多くの質問を受けました。今回の講座を秋作以降の品目選定の参考にしてもらいたいところです。
花貫フルーツほおずき倶楽部は,毎年定例で実施している全圃場を対象とした巡回指導を,7月18日に山間地帯特産指導所担当:鈴木技師の指導のもとに行いました。
今年のフルーツほおずきの初期生育は,定植後好天に恵まれ順調に進みました。
その後は,一部に降雹による被害が見られ一時心配しましたが,幸い被害程度は軽くすみました。また,当初アブラムシが多発し危惧されましたが,普及センターが注意喚起を行った成果が見られ,発生数はわずかになっていました。ただ,梅雨の長雨による高湿度の影響か,整枝作業等の傷口から腐敗性の細菌が侵入したものと思われる,茎内部が腐敗して萎れる株が例年になく多く発生していました。このため,食用ほおずきに登録のある殺菌剤を早急に散布するよう呼びかけました。
なお,各会員の圃場の管理状況は,一部に腐敗性の病害が多くみられるものの,整枝作業がきっちり行われ,着果状況も例年になく良く全体的には良好です。昨年度オオタバコガ等夜蛾類による大被害を受けたことから,会員の管理意識の高まりがうかがわれました。
なお,普及センターでは,今後オオタバコガ等の発生ピークになるため,昨年のような被害発生とならないように,7月23日会員全員を対象に「病害虫対策講習会」を実施し,防除の徹底を図りました。
7月11日(木曜日),JA常陸太田営農経済センター及び高柿町の現地圃場において,第4回講座を開催し,受講生15名が参加しました。
JA常陸太田営農経済センターに集合し,まず普及センターから,夏から秋にかけて育てやすいハクサイと,これからの管理が大切なナスの栽培管理についての講義を行いました。定期的に圃場を観察し,病気や害虫の予兆を見つけ,適切な管理を行うことの大切さを指導しました。
講義後は,市内高柿町の圃場に移動し,普及センター職員がナスの整枝方法を実演し,続いて受講生が実際に整枝や誘引を行いました。
また,受講生から,整枝方法,堆肥の散布方法,病気や害虫の予兆の見つけ方などについて,活発に質問する様子も見られ,各野菜に対する理解が深まったようでした。
次回は9月に第5回講座を予定しています。普及センターでは,これからも講座などを通して,おいしい野菜作りを支援していきます。
7月4日(木曜日),常陸太田合同庁舎3階中会議室において,第2回講座が開催され,受講生18名が参加しました。
講座では,当所職員が,夏から秋にかけて育てやすく,直売所で売れ筋商品となっているレタスと抑制かぼちゃの栽培管理のポイントについて講義を行いました。おいしい野菜作りには,定期的な見回りと観察に加え,整枝などの栽培管理や適切な病害虫防除を組み合わせて,栽培に取り組むことが大切であると説明しました。
また,出席していた常陸太田市農政課の担当者は,上手に野菜を栽培し,道の駅をおいしい地元野菜のあふれる直売所にしていこうと呼びかけました。
受講生からは,農薬の散布方法や整枝の方法など,活発な質問もあり,野菜栽培について理解が深まったようでした。
次回は,9月に第3回講座を予定しています。普及センターでは,これからも講座などを通して,おいしい野菜作りを支援していきます。
4月11日(木曜日),JA常陸佐都支店において,「さとの径産直部会栽培講習会」(部会員数名)を開催しました。
「さとの径産直部会」は,JA常陸直売センター「さとの径」で地元農産物の生産物出荷を行っている組織です。
講習会では,今後作付を行う,こだまスイカ,トウモロコシ,エダマメ,ブロッコリーの栽培の基礎から施肥設計の方法,生理障害,害虫の発生要因等について,パワーポイントの画像を使用しながら講義を行いました。
常陸太田市には,現在,市内6か所のJA直売所が,それぞれ独自に活動を展開しています。
普及センターでは,直売所の品揃え促進や販売促進活動などを支援し,消費者ニーズに対応した直売活動の支援を推進していきます。
花貫フルーツほおずき倶楽部のH31年度通常総会が,4月9日(火曜日)に高萩市大能の「大能生活改善センター」を会場に,会員13名の他高萩市役所(2名)及び普及センター(3名)の参加のもとに開催されました。
総会では,H30年度の事業報告・収支決算並びにH31年度事業計画・収支予算(案)について協議が行われ,いずれも原案通り承認されました。なお,総会終了後には,普及センターより,当面のフルーツほおずきの管理作業等について講習を行いました。
H30年度のフルーツほおずきは,オオタバコガ等のヤガ類の被害が多発したため,出荷量が大きく落ち込み,販売額も前年を大幅に下回ってしまいました。これを受け,講習ではヤガ類の防除対策として,現地試験で顕著な防除効果が確認できた「黄色灯」について説明を行いその導入を推進しました。
普及センターでは,今後とも定期巡回等を通し,フルーツほおずきの安定生産に向け支援活動を展開していきます。
花貫フルーツほおずき倶楽部は,10月13日~14に常陸太田市山吹運動公園で開催された「いばらきを食べよう収穫祭」に出店し,高萩市特産の花貫フルーツほおずきの販売を行いました。
両日とも,早朝より多くの来場者で賑わい,準備した62パックの生のほおずきは午前中に完売となりました。生ほおずきの他に「ほおずきジャム」と「アイス」の販売も行われ,特に「ほおずきアイス」は,子供や若いカップルに人気がありよく売れていました。
普及センターでは,今後とも講習会や販売活動支援等を通して,高品質な花貫フルーツほおずきが生産・販売できるよう支援活動を展開していきます。
<茨城農業改革大綱の改革施策項目>
地域資源を活用した中山間地域の活性化
6月20日(水曜日),午後4時30分からJA常陸みなみ営農経済センターの集荷所において,茂宮特産物研究会(会員数24名)による,茂宮カボチャの初出荷が行われました。
初出荷は,生産者が箱詰めし,集荷所に集荷したカボチャを研究会役員が1個ずつ共同で検査し,等級の格付けをおこなってから水戸地方公設市場に向け出荷されました。
地元直売所では,明日6月21日から旬味満菜館(日立市大和田町),道の駅お魚センター直売所(日立市みなと町),イトーヨーカドー日立店(日立市幸町)で販売が開始されます。
部会員は,品質のよいカボチャが収穫,出荷できるように意気込んでいました。
普及センターでは,今後も部会の活動支援や個別巡回を通して,高品質な茂宮カボチャが生産できるよう支援していきます。
<茨城農業改革大綱の改革施策項目>
茨城を食べよう運動の推進
6月15日(金曜日)常陸太田市役所が主催する「少量多品目売れ筋野菜栽培講座」の第2回の講座が開催されました。
本講座は,市内の直売所に野菜を出荷する生産者を対象として,売れ筋でも地場産率の低い品目を生産してもらい,売り上げ向上へつなげたいと,昨年度から関係機関で調整して進めてきたものです。
先月,開講式と第1回目の講座を開催し,定植時期を迎えたミニトマト(主にカラー),小玉スイカ,エダマメ,トウモロコシの栽培についての講習会を行い,今回は,多品目栽培を実践している前沢孝一氏のほ場で,小玉スイカおよびミニトマトの病害虫防除や整枝管理について,ほ場を見ながら現地講習会を実施しました。
当日は,雨にも関わらず20名近くの生産者が出席し,園主の話を伺いながら,小玉スイカやミニトマトだけでなく,他の品目についても情報交換することができ,有意義な講習会となりました。今後も,普及センターでは,生産者同士の情報交換,技術交流の場を提供できるよう支援していきます。
<茨城農業改革大綱の改革施策項目>
6次産業化や輸出などに取り組む革新的な産地づくり
今年産花貫フルーツほおずきの定植作業が,春先からの好天候に恵まれ順調に進んでいます。
今年は,育苗期間が好天候に恵まれたことから苗の生育が順調に進み,定植作業は5月の連休前から始まり,ほぼ今月中に終了する予定です。4月10日の総会時に昨年を上回る3,000本の苗が各会員に配布され,作付面積も48aから60a程度に拡大する見込みです。
なお,今年産から地域おこし協力隊員3名が本格的にフルーツほおずきの栽培に取組みはじめ,今後地域の花貫フルーツほおずきを生産する貴重な担い手としてその活躍に期待が寄せられています。
普及センターでは,今後とも講習会や現地個別巡回等を通して,高品質なフルーツほおずきが
生産できるよう支援活動を展開していきます。
<茨城農業改革大綱の改革施策項目>
地域資源を活用した中山間地の活性化
4月20日(金曜日)に,JA常陸太田営農経済センター2階会議室において,「チャレンジ!農業スタート講座」の開講式が開催されました。この講座は,常陸太田市内に在住し,定年帰農等により新たに野菜栽培を中心とする農業を行いたい方を対象とした講座で,今年度から新たに開催されるものです。
昨年度から協議を行い,JA常陸が主催し,市役所,普及センターで協力して進めることとなり,市報等で募集したところ11名の受講生が集まりました。
開校式では,受講生の自己紹介,また,講座の年間スケジュールと講座で取り扱う品目についての説明があり,関係機関からは,栽培した野菜をぜひ直売所や市場で販売して欲しいとの激励の言葉がありました。
普及センターからは,5月早々に,ナスとトマトの定植があるため,土づくりについての説明を行った後,現地に移動して,ナスの定植ほ場の見学と講習会および実習を行いました。
現地では,奥久慈ナス部会員のほ場の様子を見学し,生産者から話を聞くなどしながら,実際に定植作業を実施し,受講生にとって大変参考となった様でした。また,一部の受講生からは,粒剤や液肥などの用語がわからないとの意見があったことから,今後は用語の説明も加えながら進めることとなりました。
今後も普及センターでは,毎回改善点を検討し,受講生にとって有意義な講座となるよう,関係機関と連携しながら支援していきます。
平成30年4月13日に,オープンから2年目を迎えた道の駅ひたちおおた農産物出荷者等協議会の総会が開催されました。出荷者協議会の会長からは,消費者へのサービス向上の視点から1搬入時間や搬入時の駐車場所について2農産物の地場産率向上のための研修会について3昨年度から始まった品質チェック活動について,の話がありました。
総会では,事業計画,予算,役員改選,生産者表彰規定の4項目について検討し,すべて承認されました。その他,予算については,対外的なPRに使用してはどうか,生産者表彰については,お客さんの意見をフィードバックできる体制にしてはどうか,などの意見があり,今後,協議会の理事会で検討していくこととなりました。
また,昨年度から始まった品質チェック活動についての情報共有についても意見があり,今後,協議会理事会で協議し情報の共有化に努めていく方針が確認されました。
総会後には,緑の安全推進協会から講師を招き,農薬の安全使用に関する講習会を実施しました。少量多品目の生産がほとんどであることから,汎用性の高い農薬を選択すること,少量の農薬を計量する際には,ピペットやデジタル量りなどを使用し,きちんと計量して希釈することなどの留意事項が説明されました。
経営普及部門では,今後も,栽培に関する支援に加えて,総会での意見等を踏まえ,協議会活動について支援し,道の駅ひたちおおたを盛り上げていきます。