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更新日:2022年2月18日

令和3年茨城県広報コンクール特選受賞感想文・講評「広報紙部門」

感想:学校を創る想いに迫る
ひたちなか市 企画部市長公室
広報広聴課 主任 米川裕太郎

 

 ひたちなか市では、令和3年3月に、平磯・磯崎・阿字ヶ浦地区の5つの学校が閉校し、同年4月に統合校「美乃浜学園」が開校。閉校を迎える5校を取材し、地域とともに歩んだ各校の伝統や歴史を伝え、統合校に紡いでいく特集を企画しました。

 児童・生徒と教員、保護者をはじめとする地域の人たち。多くの人の想いや情熱が学校に集まり、閉校と開校という相反する2つの節目に全力で向き合う姿に、胸が熱くなりました。

 今回、取材で意識したのは、学校行事や式典に準備段階から足を運ぶことです。関わる人たちとの撮影や会話を重ね、その場の雰囲気を少しずつ掴んでいくことで、それぞれが持っている想いをより深く載せた紙面を目指しました。

 取材を通して改めて感じたのは、地域の人たちが、いかに自分たちの学校に愛着を持っているのかということです。学校を愛する人たちと一緒に紙面をつくり、伝統や魅力をともに再認識し、それらを新しい学校につなげるきっかけとなる広報紙を届けることができれば、未来の学校や地域を創る力になると信じています。

 今回の「特選」という結果は、閉校を迎えた各校の伝統を創り上げた地域の先人たちと、その想いを引き継ぎ、新しい学校を創っていく子どもたちがあってこそ。広報に関わっていただいた皆さまへの恩返しになれば幸いです。

 

講評:茨城新聞社集局長 柴田敦

 

 新型コロナウイルスの感染拡大で、催しが中止になったり取材活動が制約されたりして、広報紙の編集作業に支障を来した時期があったと思います。そんなコロナ禍の中でも、住民に何を伝えたいかを明確にし、手に取って読んでもらえるよう知恵を絞った特集や、紙面構成に工夫を凝らした広報紙が目を引きました。

 特選の「市報ひたちなか」3月10日号は、統合のため閉校する5つの小中学校の特集でした。子どもや地域の人たちを取材し、学校に対する思いや地域の魅力について語ってもらいました。行事の写真をふんだんに使い、各校の歩みを年表にするなど記録性も備えていました。大小の写真を組み合わせた視覚に訴える紙面構成は秀逸です。黒板アートを背景とした生徒らの写真を見開きで掲載。新たに誕生する学校への期待を感じさせるような笑顔が印象に残りました。

  準特選の「広報おみたま」9月号は、SDGsについて、漫画も使い8ページにわたって特集しました。冷房の設定温度を上げたりプラスチック包装を減らしたりすることが、SDGsにどう結び付くかを分かりやすく解説。日常生活で市民ができる行動を具体的に紹介しました。SDGsに関する本や学生服のリユースに取り組む事業所の紹介、環境問題についての大学教授インタビューなど幅広い観点から市民の理解向上を図った好企画でした。

  入選は3点です。「広報古河」9月号は、認知症に関する基礎知識や介護経験者の声などを伝えました。診断の目安となるチェックリストや相談先の情報も載せ、認知症に地域全体で向き合う姿勢を打ち出しました。「広報龍ケ崎『りゅーほー』」9月前半号は、東京五輪に出場した地元出身の2選手に焦点を当て、表紙にプレー中の表情を捉えた写真を並べました。選手のコメントを交えながら競技結果を伝えた記事も興味深く読むことができました。「広報みと」5月1日号は、生まれ変わった植物公園の温室を取り上げ、園長らのインタビューとともに新たな見どころに触れました。余白を生かした読みやすい紙面となっており好感を持ちました。

  

講評:読売新聞東京本社 水戸支局
         支局長 針原陽子

 

 広報紙は、自治体が、住民に理解してほしい事柄や施策などを伝える重要な媒体ですが、読者に「読みたい」と思わせる工夫がないと手に取ってもらえません。その点、多くの広報紙で、読者の関心を引くテーマを用意し、印象的な写真や図表、漫画を掲載するなど、それぞれに工夫を凝らしていることが伺えました。

 特選の「市報ひたちなか」3月10日号は、閉校になる5つの小中学校と、新たに生まれる1つの学校の特集でした。閉校する学校の、児童・生徒による紹介文を読み、楽しげな行事写真を眺めると、関係者でなくとも感慨にふけってしまいます。ふんだんに使われている子どもたちの笑顔の写真とそのレイアウトも素晴らしく、読者を引きつける紙面になっていました。

  準特選の「広報おみたま」9月号は、最近耳にすることが多い「SDGs」を、マンガでわかりやすく解説しつつ、「カーボンニュートラル」などのキーワードの説明や、読者に行動に移してもらうためのメモ、さらには市内の団体・企業などのSDGs関連の取り組みも紹介。SDGsが他人事でなく、暮らしに密接に関係していることをうまく伝える内容でした。

  入選は、「広報古河」9月号、「広報龍ケ崎『りゅうほー』」9月前半号、「広報みと」5月1日号です。「広報古河」は、高齢者が身近にいる人にとって関心の高い「認知症」をテーマに、医師が語る基礎知識、セルフチェックリスト、相談先、認知症介護経験者の声や家族会の活動・連絡先も掲載しており、保存版とも言うべき手厚い内容。「広報龍ケ崎」は、2020オリンピック東京大会での同市出身選手2人の活躍ぶりを、迫力のある写真と語りかけるような文章で振り返り、読者を引き込みました。「広報みと」は、リニューアルした市植物園を特集。大小様々な美しい写真と職員のインタビューをうまく組み合わせ、読み手に「行ってみたい」と思わせることに成功しています。

 

 

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