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更新日:2022年2月18日
那珂湊漁港、磯崎漁港のあるひたちなか市は、さまざまな魚介類が水揚げされる魚のまち。10月10日の「とと(魚)の日」に合わせ、魚のまちならではの風景を写真で伝える紙面を構成しました。
新鮮な魚を届けてくれる漁師。魚の旨味を引き出す加工生産者。多彩な料理を楽しませてくれるお店の人たち。気さくで、豪快で、そして優しい。人情味溢れる「浜」の人たちのにぎやかな声と笑顔に、取材をしていて自然と心が弾みました。
どの写真を選び、どう配置すれば、ひたちなか市の水産業が持っている魅力を伝えられる紙面にできるのか。写真を入れ替えながら何度も組み換えて検討しました。その結果、新鮮な魚介類と、水産業に関わる人たちの生き生きとした表情、そして普段見ることのできない船上の場面を織り交ぜることで、「魚のうまいまちひたちなか」の魅力を写真で構成することができたと思います。
市報ひたちなかでは、市民が主役の広報紙を編集方針に掲げています。このまちで暮らす人たちの輝きや誇り、現場での感動を伝えるためには写真の力が欠かせません。撮影技術を磨くことはもちろんですが、取材先の方々との心の距離を縮め、地域に身近な広報だからこそ出会える一瞬を目指して業務に取り組んできました。
これからも、まちをつくる人たちを応援し、読んだ人も笑顔で元気になれるような広報紙を届けていきます。
成人式に集う華やかな新成人の姿は組み写真の定番の題材です。コロナ禍で式の開催や出席に対して世間の意見が別れる中、各広報誌の対応にも変化が見られました。お祭りムードは控え、個人の顔を大きく掲載することは避けるのが共通の傾向ですが、後ろ姿の写真ばかりでは、新成人の門出がネガティブなイメージに見えてしまい残念です。惜しくも入選には至りませんでしたが「広報とうかい2月号」は、コロナ禍だからこそ深い思いを込めて行われた成人式の様子が伝わり印象的でした。
●特選 ひたちなか市「市報ひたちなか」9月25日号6・7ページ
メインに使った漁船上の写真の美しさは圧倒的です。このような明暗差の大きい被写体は撮影時の設定だけではきれいに撮れないのでRAW現像などの仕上げの技術も高いことが感じられます。例年の「市報ひたちなか」は市民の表情を見事にとらえている点が最大の魅力でしたが、その意味では今年の作品は少し物足らないように感じました。
●準特選 牛久市「広報うしく」5月1日号 表紙
「こどもの日の恒例行事は中止になったが、元気なこどもの姿を表紙に乗せたい」との思いで生まれた企画とのことです。コロナ禍だからこそ明るい話題を届けたいという姿勢が素晴らしいです。一人ずつ撮った写真を組み合わせて、今できる方法で思いを実現しています。
●入選 境町「広報さかい」9月・10月合併号 10・11ページ
国際交流の素晴らしい経験になるはずだった外国人選手団のホストタウン。交流の機会が限られてしまったからこそ、広報誌で特集したことは大きな意義があり、大変良い企画だったと思います。写真のサイズが小さいため迫力や感動を十分に伝えられなかったのが残念です。
●入選 常総市「広報常総」7月号 表紙
中学校総合体育大会の様子を伝えた特集面と連動して、各種目の選手たちの姿を組み合わせて構成しています。デザインの力で目を引く仕上がりになりましたが、撮影技術の面ではさらなる向上を期待したいと思います。
●入選 常陸太田市「広報ひたちおおた」6月号 表紙
ワクチンの輸送など接種を支える人々活動を伝える内容が評価されました。ビジュアル的に派手な題材ではないので仕方ない面もありますが、撮影アングルなどの工夫で写真に変化をつけられればさらに良かったのではないでしょうか。
本年度もコロナの影響で活動が制約を受ける中、人との関わりや医療をテーマとした力作が多かったと思います。
【組み写真部門】
特選の「市報ひたちなか」9月25日号は、朝焼けの中での刺網漁の美しい一枚と街のスナップ写真で魚のうまい街を印象的に表現し、思わず行きたくなります。
準特選の「広報うしく」5月1日号は、赤ちゃんを並べて可愛らしく表現できています。微笑ましい幸せな表紙となりました。
入選の「広報さかい」9月・10月合併号は、ホストタウンとしての軌跡をドキュメント写真で構成し選手との交流の様子がうまく捉えられています。
入選の「広報常総」7月号は、常総市中学校総合体育大会での一コマです。構成は難しかったと思いますがコラージュでうまくまとめました。
入選の「広報ひたちおおた」6月号は、ワクチンがどのように運搬、保管されるのか誰もが目にする表紙を使い、組み写真でイメージ表現するアイデアが良いと思います。
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