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更新日:2000年7月27日
前回は3年ぐらい前から家電製品などの耐久消費財を中心として、本県においても「価格破壊」が進んでいることをみましたが、今回は価格破壊の二面性についてみてみたいと思います。
価格破壊といいますと品物の価格が下がることであり、一般に消費者には好意的に受け取られます。しかしながら実は、価格破壊には、二面性があるのをご存知でしょうか。
価格破壊とは一面では、企業努力によって、例えば、仕入コストや販売コストを削減することによって価格を下げることが可能になることです。
本県では、マイカーの普及率が高いことを反映してか、水戸市の国道50号バイパスをはじめとして、日立市・土浦市など主要都市の国道沿いなどにディスカウント店の進出が著しく、これらの量販店では、徹底した合理化と商品の完全買い取りなどによって仕入れコストの削減に成功しているわけです。
また、別の面での価格破壊とは、景気の悪化などによって、供給過剰となり、品物の価格の値崩れが起こることを言います。この場合、売上高は減少し、利益も横ばいとなります。
どちらの価格破壊も、価格が下がるという意味では同じですが、品物の価格の値崩れによる場合は、企業の収益が悪化することによって、賃金カットなどにより、ゆくゆくは私たちの財布の中身が乏しくなっていくことを意味します。
昨今の価格破壊はこのような二面的な要因が複雑に絡み合っており、価格の下落を手放しで喜んでばかりもいられないわけです。私たちは、どういう理由で価格が下がっているのかをよく見極める必要があるわけです。
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