クリーニング代-4～5月,4,227円で年最大-

 平成12年4月14日紙上掲載

衣替えとクリーニング代の関係

四季の変化の大きい日本では,季節によって私たちの着るものが大きく変わります。
暖かい春になりましたが,皆さんは冬物衣類の手入れは済ませたでしょうか。
冬物の衣類,特にシルクやウール素材などのスーツなどは家庭で洗濯するのではなく,クリーニング屋さんへお願いすることが多いのではないでしょうか。
今回は,総務庁が実施している家計調査の結果から,クリーニング代（洗濯代）についてみてみましょう。

季節の移り変わりに伴って衣替えする時期には,前の季節に着た衣類のクリーニング代が多くなります。毎月のクリーニング代をみますと4月から5月が1年間で最も多くなっています。平成10年4月から5月の2ヶ月間の水戸市の1世帯当たりのクリーニング代は4,227円で,年間クリーニング代16,395円の約4分の1を占めています。これは,家庭では手入れの難しい冬物の衣類のクリーニング代が多いためと思われます。

また,最近10年間のクリーニング代の年間支出額をみますと,全国では平成4年,水戸市では平成3年までは対前年比で増加傾向にありましたが,両者ともそれ以降の年はほぼ減少が続いています。
バブル経済の崩壊後,家計消費支出の中で衣料費の減少に比例して,クリーニング代も節約されてきているようです。さらに,形状記憶シャツなどの新商品が出回ったり,いろいろな機能がついた洗濯機が発売されたことによって,様々な素材の衣類が家庭でも簡単に洗濯できるようになったことや,週休2日制が定着して勤務日数が減ったこともクリーニング代の減少に関係があると思われます。

クリーニングへ出すにしても,家庭で洗濯するにしても冬物の衣類はきちんと手入れをしてからタンスにしまうことが,衣類を長持ちさせるために欠かせないことであり,衣料費支出の節約にもつながることではないでしょうか。

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