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更新日:2000年7月27日
今やグルメブームといわれ、老若男女を問わず、おいしいものを求めて遠出する姿もよく目にするところです。このような食生活の変化がいろいろな病気の引き金になっているともいわれています。
がんは戦後ほぼ一貫して増え続けている病気ですが、特に大腸がんは肺がんと並んで顕著な増加傾向を示しており、本県においてはグラフにも見られるとおり胃がん、肺がんに次いで3番目の死亡者数となっています。大腸がんは肉類を中心とした食生活の欧米化が大きく関係しているといわれておりますが、高脂肪食でも野菜や海藻を多く食べるフィンランドなどでは、大腸がんの発生率が低くなっています。このようなことから、高脂肪食をとったら必ず繊維質を多く含んだ食品を食べることが、大腸がんの予防上大切であるといわれています。
血便、便通異常、腹痛が大腸がんの三大症状ですが、このうち初期においては、便に血が混じるといった程度の症状しかなく、それも肉眼では見えないことも多いので、自覚症状に頼っていたのでは早期発見は難しいといわざるを得ません。また、血便を確認しても痔(じ)と思い込む人も多く、これも早期発見を遅らせる原因の一つです。
最近は健康診断に便の潜血反応検査や直腸診を採りいれているところも多く、大腸がん予防に対する認識もだいぶ高まってきました。
やはり予防には定期的な検査とバランスのとれた食生活が重要で、脂肪食を控えることと繊維質の多い食品をとることが基本となります。緑黄色野菜や海藻類のほかに、イモ、ニンジン、ゴボウなどの根菜類も良いとされています。普段から食生活に気をつけるとともに、四十歳を過ぎたら定期的な検査を受けることが、早期発見の近道です。
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