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更新日:2000年7月24日

8020運動-幼児期から歯磨き-

 平成9年11月21日紙上掲載

最近は、グルメブームで食生活も多様化していますが、なんといっても食生活を楽しむためには、歯がけんこうでなくてはなりません。

ところが、児童・生徒の若年層でもほとんどの人がむし歯を持っています。平成8(1996)年度の「学校保健統計調査」によると本県では、幼稚園82.3%、小学校87.7%、中学校84.9%、高等学校91.9%の者がむし歯を持っているという非常に高い数字が出ています。全国比では、幼稚園8.6ポイント、小学校2.0ポイント、中学校0.1ポイント、高等学校1.8ポイントとすべての学校で全国を上回っています。本県では、特に、幼稚園で大きく上回っているのが気になります。また、幼稚園では、未処置の歯を持っている者が、実に56.2%と半数を超えています。特に注目すべきは平成8年に実施した総務庁の「家計調査結果」によると、水戸市の例ですが、菓子類の消費量が全国で第6位と上位に位置しています。中でも、チョコレートとせんべいの消費量は全国第1位を誇っており、このこととむし歯とが大いに関係あるように思えます。ただ、最近の傾向としては、むし歯保有者率が次第に減少してきており、改善の方向に向かっているといえます。これは、歯科保健指導の普及で、正しい歯磨きの方法が浸透してきたためと思われます。

近年は、平均寿命も延びて、人生80年となり歯との付き合いもより長くなってきています。ところで皆さんは「8020運動」という言葉をご存知でしょうか。これは、80歳までに自分の歯を20本残そうという運動です。ところが、厚生省の「歯科疾患実態調査」によれば70歳で喪失歯数が約20本という状態で、理想とは程遠いものとなっています。

むし歯の予防は、何といっても毎日の歯磨きが一番です。健康な歯を保つためには幼児期から将来を見据えての歯磨きが必要です。
乳歯の健康と永久歯の健康は無関係ではないといわれています。
小さなお子さんをお持ちの皆さん、ご家庭では特に歯の健康には十分気を付けてあげてください。

 

菓子類の消費量と児童・生徒の虫歯保有者率の推移

 

 

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