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更新日:2000年7月24日
歌謡曲「ああ上野駅」に歌われたように,中学校卒業者が「金の卵」ともてはやされ,東京に集団就職をしていたのは「今は昔」。現在では,社会・経済状況が大きく変ぼうし,人の移動も大きく様変わりしています。今回は茨城県民の移動状況について,県外への転出者,県外からの転入者に的を絞ってデ-タを見てみましょう。
昨年(平成10年)1年の間に本県から県外へ転出した人は,人口の2.4%の73,194人。県外から転入してきた人は2.5%の75,972人と転入超過となっています。転出者を1日あたりに直すと約200人ですから,毎日観光バス4台分の人が県外へ引っ越しをしている計算になります。
行き先の内訳を見てみると,グラフで分かるように,30年前(昭和43年)は「金の卵」も含めて県外へ転出する人の約4割が東京へ出ていましたが,現在では約2割へと半減する一方,関東以外の遠方への引っ越し割合が大きくなっています。
これらの要因としては,企業の全国展開や,交通網の整備により東京への通勤,通学圏が広がったことなどが挙げられます。ちなみに,現在は常磐線(ス-パ-ひたち)で水戸から上野まで1時間10分程ですが,30年前に多く利用されていた特急では1時間50分程かかったそうです。
さらには,経済のグロ-バル化に伴い,国外への移動も近年では珍しくなくなりました。昨年は,国外への転出者が約9%(6,764人),国外からの転入者が約12%(9,153人)を数えています。30年前に国外へ引っ越す方がわずか3人でしたので,正に隔世の感といったところです。
さて,間もなく300万人を迎えようとしている本県人口ですが,この転入・転出に出生・死亡を加えた数が人口増加数となります。昨年の増加率は年0.34%と,近年の金利を少し上回る程度ですが,これでも全国で3分の1の府県が人口減少に悩む中では立派なもの。1日も早く300万人県へ仲間入りしたいところです。
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