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更新日:2015年4月1日

県版レッドデータブック(動物編)-絶滅のおそれ263種-

 平成12年9月30日紙上掲載

心地よい涼風が吹き,日に日に秋が深まっています。自然の中に出かけるには最適な季節となってきましたね。野山を歩いていると,たくさんの生き物たちに出会えることでしょう。

しかし,近年の都市化などによる自然環境の変化が,彼らの生息環境にも影響を及ぼしています。「茨城県版レッドデータブック(動物編)」によると,県内に生息する野生動物のうち,絶滅のおそれが生じているものとして263種が選定されています。この中には,国の天然記念物に指定されているヤマネや,身近な魚で童謡にも歌われたメダカも選定されています。

野鳥においては,豊かな自然に恵まれた本県の地勢が,鳥たちの生息環境に適しており,全国の野鳥の種類の約60%,369種の野鳥を見ることができます。大まかに陸鳥と水鳥に分けると,大小河川や多くの湖沼などの豊かな水系を反映して,陸鳥156種に対し213種と水鳥のほうが約1.4倍多く見ることができます。これら野鳥の中にも,存続を脅かされている種が存在しています。67種がレッドデータブックに選定されており,県内で確認されている野鳥の約18%に当ります。冬に湖沼地帯へ渡来するオジロワシや県北の山にみられるクマタカなどは全国的にも,その存続が危ぶまれています。また,夏に県北の山へ渡来しブッポウソウ(仏法僧)と鳴くことで知られるコノハズクは樹齢の古い混交林の減少などで絶滅の危機に瀕しています。

自然界は,多種多様な野生生物が存在することで,互いに影響しあいながら微妙なバランスを保っています。ある種の絶滅によりそのバランスが崩れると,野生生物たちだけでなく私たちも含めた生態系全体に大きな影響が及びます。身近な自然を見直し,守り,育み,自然界のバランスを保っていくことが,私たちの責務と言えるのではないでしょうか。

 

本県で絶滅のおそれのある種として選定されている種の割合(抜粋)

  哺乳類 鳥類 爬虫類 両生類 淡水魚類 昆虫類

本県で絶滅のおそれがある種

7

67

4

5

17

147

本県で生息が確認されている種数

32

369

15

15

142

4,695

  • 資料:茨城県版レッドデータブック(県環境政策課)
  • (注)レッドデータブック…絶滅のおそれのある野生生物をリストアップし,その状況をまとめた報告書

 

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