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更新日:2020年9月28日
イノシシによる農作物被害を防ぐための方法のとして,捕獲駆除があります。
そのうち、イノシシを駆除する場合に用いられる、捕獲用の罠についてです。
これらの罠は、罠免許を持っている人だけがイノシシなどの捕獲に使えます。
もっともイメージされやすい
銃を使った駆除には、さまざまな制約が課せられています。
市街地での使用や、日没後の使用は基本的に禁じられています。その他にも色々な条件があります。
銃猟免許を保持している人は、
誤解されやすい事ですが、猟銃を所持している事への不安を感じる人も少なくないかもしれません。
しかし、これは逆で、警察などが「この人なら銃の所持許可を出しても大丈夫」と
また、イノシシと直接対峙するため、危険な
ワイヤーの輪の中に足を踏み抜くと、そのままワイヤーが締まって捕まえる仕組みです。
設置が比較的簡単なので、一番使われているわなです。
ただし、踏み抜かないとわなが動かないので、他の二つのわなと異なり、わなへとイノシシを誘導するのではなく、行動パターンを見抜いて、通り道の上にピンポイントで仕掛ける必要があります。
そういった意味で使う人の技量の差が大きく出るわなでもあります。
また、イノシシ以外のイヌ等を捕まえてしまったり、本命の大人のイノシシではなく、子供のイノシシを捕まえてしまう事もあるため、使用を避ける人もいます。
雌イノシシは子育て中の子供を失うと、次の妊娠期にすぐに子供を作るとされています。
最近は設定した以上の体重の動物が踏まないと捕獲しない改良型も発売されています。
はこの中にあるスイッチにイノシシが触れると、扉のロックが外れて締まる構造になっています。
サイズと重量がかなりある(一般的なサイズで長さ2メートル・重さ50キロ)ので、運搬と設置が大変です。
そこで、分解したり、折りたためたりできるようにして、運搬しやすくしたものもあります。
スイッチは回転扉式やワイヤー式、踏板式などがあり、扉は貫通している両扉型と、行き止まりの片扉型があります。
中のスイッチの位置を工夫すると、括りわなと異なり、狙った大きさ以上のイノシシをつかまえることができます。
括りわなと異なり、構造上、捕獲するにはイノシシに中に入ってもらう必要があります。
そこで、イノシシを中に誘導する為の技術が必要とされます。
間伐材やL字鋼材などを使って作られるわなです。
規模が大きく、10メートル四方を超える大きなものもめずらしくありません。
その大きさから、殆どの場合が据え付け固定式になるので、場所の決定は慎重にする必要があります。
そのかわり、その大きさから、一度に大量に捕まえる事ができます。
管理も他のわなに比べて大変な作業になります。(落とし扉が50キロ以上の場合もあります)
箱わなと同様、捕獲するにはイノシシに中に入ってもらう必要があります。
そこで、こちらもイノシシを中に誘導する為の技術が必要とされます。
今まで3種類のわなを説明しましたが、最も大切なことがあります。
それは【わなを見かけたら近寄らない】ことです。
囲いわなの落とし扉は重量があり危険ですし、箱わな、括りわなも同様に挟まったりする可能性があります。
そこで、そういった危険に晒されないよう、わなの近くには警告表示がありますので、絶対に近づかないでください。
また、誤作動したわなを再設定するのはとても重労働ですし、そもそもイノシシが警戒して罠に近づかなくなる可能性があります。
危険回避とイノシシ捕獲のため、わなには絶対に近づかないでください。
様々な部門で活用が進んでいるICTですが、捕獲用のわなでも試行・運用が続けられています。
近年は狩猟者の人数も減少する傾向が強いことから、こういったICT機器によって、狩猟者の負担を軽減できないか、試行されています。
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