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更新日:2022年10月19日
これまでに育成したオリジナル品種「イバラキング」について、新たな遺伝子解析手法を用いて開発するDNAマーカーを活用し、ネット形質等の外観品質をさらに高めた「改良イバラキング」の育成を進めます。
また、近年春作で赤肉メロンの栽培も増加していることから、「イバラキング」と同時期の5~6月に出荷でき、肥大性・食味に優れる赤肉メロン品種の育成を進めます。また、産地の被害が問題となっている「つる割病」や「うどんこ病」に抵抗性を有する品種の育成に取り組みます。
産地では「炭疽病」の被害が問題となっており、抵抗性品種の育成が求められています。これまでに育成したオリジナル品種「いばらキッス」と炭疽病に強い「かおり野」等の品種を交配し、「いばらキッス」同等の食味で、炭疽病に強い優良品種の育成を進めます。
本県産レンコンの品質向上を図るため、全農茨城県本部と協力して優良系統の選抜に取り組みました。県内各産地から収集した品種・系統から選抜した優良系統の維持保存を進めます。 また、優良な種レンコン生産に向け、開発した品種識別DNAマーカーを活用し、ほ場での混種の有無の確認による優良系統の安定生産支援を行っています。
アールス系メロンを片親に用いており、「上品な甘さ」と「なめらかな肉質」を有し食味に優れることが特長です。草勢が強めで低温期の果実肥大性もよく、安定生産が可能です。収穫後の肉質も安定しています。
「イバラキング」の果実
甘みと酸味のバランスが絶妙な「濃厚な食味」と、果肉硬度が適度で「ジューシーな食感」が特長で、多くの人に食味の良さを評価いただいています。草勢が強く、着果の中休みも少ないため、栽培期間を通して安定した収穫・出荷が可能です。
「いばらキッス」の果実
オオバ(シソ)は、本県の特産品で行方市を中心として栽培されています。葉型が整ったハート型で、葉色が濃く表面に光沢があり、外観品質に優れることが特長です。また、香りが良く、えぐみも少ない食味の良い品種です。
「ひたちあおば」
「イバラキング」の種子は両親となる親同士を交配して得られるF1種子です。「イバラキング」の種子は、DNAマーカーによる純度検定を行い、今種のない種子を供給販売しています。「イバラキング」の普及拡大に伴う検定数増加に対応するため、検定手法の効率化に取り組みました。つまようじを使った簡易サンプリングとバルク法により、作業時間で従来比77%、検定費用で従来比59%の削減でき、大幅に効率化することができました。
県内各産地から優れたレンコン系統(品種)を集め、品質や収量、食味に優れる系統として、年内掘り取りに適した「ひたちたから」、「パワー」と年明けの掘り取りに向く「みらい選抜」、「金澄39号」を選抜しました。
レンコン選抜系統 左上から時計回りに「パワー」、「ひたちたから」、「金澄39号」、「みらい選抜」
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