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更新日:2022年10月19日

研究内容 (果樹・花き育種研究室)

令和4年度の主要課題の概要

1 ニホンナシ黒星病抵抗性品種の育成

 産地では難防除病害である「黒星病」の防除のために、多くのコストと労力を費やしています。農薬の使用回数を減らし、省力・低コストの環境にやさしい経営を実現するために、黒星病抵抗性品種の育成に取り組んでいます。現在、県内生産者ほ場において、抵抗性を有する有望系統「ひたちP3号」及び「ひたちP4号」の現地適応性試験を実施中です。

2 花きの県オリジナル品種の育成

 コギクとグラジオラスは本県の特産品です。コギクでは、高単価で取引される7月東京盆、8月旧盆、9月彼岸にピッタリ出荷できる優良品種の育成を進めます。また、近年の厳しい夏期の高温でも開花遅延しない品種を開発するために、その検定方法やDNAマーカーの開発に取り組んでいます。

 グラジオラスでは、国内唯一の育種機関として、輸入品種に負けない品質・オリジナリティを持つ優良品種の育成を進めます。

最近の主な成果

1 ニホンナシ新品種「恵水」の育成

 糖度が高く、酸味が少ないおいしい品種であることが特長です。また、果実が大きく豊産性で、みつ症の発生も少ない品種です。果実は、収穫後に冷蔵貯蔵すると約3か月の長期保存が可能です。収穫時期は9月中旬から下旬となります。首都圏の果実専門店で高単価販売されるなど、ブランド品種として知名度が向上しており、生産量も着実に増加しています。

keisui

 

 

 

 

 

 「恵水」の果実

2 コギク新品種「常陸サマーライト」等15品種の育成

県内産地のJAや生産者に、育種の早い段階から評価をいただきながら協力して品種育成を進めています。現在、「常陸サマーライト」等15品種が登録されています。

常陸サマーライト

  「常陸サマーライト」

3 グラジオラス品種「常陸はなよめ」の育成

日本人の好む上品な淡ピンク色の花色が特長です。また病気に比較的強くて作りやすく、球根の増殖性にも優れています。平成25年度のジャパンフラワーセレクション(JFS)において、品質が優良であるとして入選しました。産地からの期待も大きい新品種です。

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 「常陸はなよめ」

このページに関するお問い合わせ

農林水産部農業総合センター生物工学研究所 

〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1

電話番号:0299-45-8330

FAX番号:0299-45-8351

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