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更新日:2025年2月26日
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麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症です。
麻しんウイルスは、空気感染(飛沫核感染)、飛沫感染、接触感染と様々な感染経路でヒトからヒトへ伝播します。
その感染力は非常に強く、麻しんを発症している人と同じ部屋にいるだけで(空気)感染することがあります。
一度感染して発症すると、一生免疫が持続すると言われています。
潜伏期間は10~12日間程度です。
38度前後の発熱が2~4日続き、咳や鼻水、喉の痛み、目の充血等の症状がどんどん強くなります。
その後、熱は一度下がりますが、半日程度で再び上昇し(多くは39.5度以上)、発疹(赤いぼつぼつのようなもの)が顔や身体などに出てきます。
肺炎、中耳炎を合併しやすく、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。
写真:顔面にみられる発疹(引用:麻しんとは/国立感染症研究所(外部サイトへリンク))
特別な治療法はなく、症状を軽くするための治療がなされます。
中耳炎や肺炎などの別の病気に同時にかかってしまった場合には、抗菌剤を投与する必要があります。
麻しん患者と接触した後、72時間以内に麻しんを含むワクチンを接種することで、発症を予防できる可能性があります。
麻しんは空気感染し、手洗いやマスクでは予防できないため、ワクチン接種が有効です。
予防効果を確実にするためには、2回の接種が必要です。
大人でも、ワクチン接種を受けたことがなく、麻しんに罹ったこともない場合には、ワクチン接種をお勧めします。
過去の推移を見ると、平成19・20年に10~20代を中心に大きな流行がみられましたが、平成20年より5年間、中学1年相当、高校3年生相当の年代に2回目の麻しんワクチン接種を受ける機会を設けたことなどで、平成21年以降10~20代の患者数は激減しました。
平成27年3月27日、世界保健機関西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定され、排除後は、海外からの輸入例と、輸入例からの感染事例のみを認める状況となっています。
感染症発生動向調査に基づく麻しんの発生報告数/国立感染症研究所(外部サイトへリンク)
麻しん(はしか)は世界で流行している感染症です。
海外渡航される方で、麻しん(はしか)に罹ったことが明らかでない場合、
海外渡航する前に
また、帰国した後に