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更新日:2021年2月10日

令和2年茨城県広報コンクール特選受賞感想文・講評
「広報写真部門(組み)」

感想:特別な夏を写真で綴る
ひたちなか市企画部市長公室 広報広聴課 主事 菊本翔平

 

 新型コロナウイルス感染症の影響により、さまざまな行事が中止となる中、開催された「中学校引退交流戦・演奏会」。応援のできない多くの方々に代わり、3年間の成果を出し切る中学生の姿を追いました。

 目指してきた最後の舞台に挑戦できない悔しさの中にも、互いに競い、共に歩んだ3年間は、一生の宝物と語る生徒たち。今できることを精一杯頑張ろうと、力強く前を向く姿に、胸が熱くなりました。

 今までにない事態で迎えた特別な夏を、どの写真を選び、どう配置するば心に残る紙面にできるのか。バランスを見ながら、何度も組み換えて検討しました。その結果、生き生きと活躍する姿に、試合を終えた生徒の表情、後輩に思いを託す場面を織り交ぜることで、最後の舞台に挑む3年生の物語を写真で構成することができました。

 「市報ひたちなか」では、市民が主役の広報紙を編集方針に掲げています。このまちで暮らす人たちの輝きや誇り、現場での感動を伝えるためには写真の力が欠かせません。撮影技術を磨くことはもちろんですが、取材先の方々との心の距離を縮め、地域に身近な広報だからこそ出会える一瞬を目指して業務に取り組んできました。

 これからも、まちをつくる人たちを応援し、読んだ人も笑顔で元気になれるような広報紙を届けていきます。

 

講評:フォトグラファー 新垣宏久

 

 2020年は新型ウィルスの感染拡大という特殊な状況下にあり、それに伴う情報提供や例年とは違う市民生活の記録も、広報の大切な役割でした。写真部門の審査結果にも、そのような状況が大きく反映しています。

○「市報ひたちなか」8月10日号 6-7ページ
 中止になった中学校総合体育大会の代りに行われた3年生の引退交流試合の記録です。同様の企画は多くの市町村の広報誌でも取り上げれ、それぞれ感動的な誌面になっています。ひたちなか市の場合は、選手の表情を的確にとらえた素晴らしい写真を淡々と並べたシンプルな構成で、言葉にならない複雑な思いを見事に伝えています。動画全盛の時代の中で、写真の表現力を再認識させられる傑作です。
 
○「広報ひたちおおた」3月号 表紙
 イチゴの実と、にこやかな表情でポーズをとる生産者の皆さんを一つの画面に組み合わせたコラージュです。従来の組み写真のイメージとは掛離れた作品で、その工夫と鮮やかなイチゴの色が相まって、たいへん新鮮で明るい印象に仕上がっています。

○「広報古河」1月号 8-9ページ
 古河提灯竿もみまつりの記録です。夜の祭りは撮影が難しい上に多くの写真を並べると誌面が見づらくなるという、広報紙泣かせの題材です。広報古河では毎年のようにこの祭りを取り上げて、表現にも工夫を重ねています。その甲斐あって今年度は視覚的にたいへんバランスの良いページに仕上がりました。

○「広報結城」5月号 表紙
 飲食店を応援する企画「結城むすびめし」の周知を目的に、朱色の背景にお弁当を並べたような美しいデザインで各店舗のテイクアウトメニューを紹介しています。企画の周知という観点を優先した結果だと思いますが、料理の写真よりもロゴが主役で、写真として見ると少し寂しいように思います。

○「広報かしま」9月1日号 表紙
 公式戦が中止になった中学生のために企画された「2020 KASHIMA DREAM MATCH」から各競技のハイライトシーンを組み合わせて構成しています。続く特集ページと合わせて、さらに多くの写真が掲載されている市のホームページに誘導するという役割も果たしています。

 

講評:フォトグラファー 大崎聡

 

 特選に選ばれた「市報ひたちなか」は、中学生の部活動の様子をドラマティックに写真に切り取り上手に構成されており、心を動かされました。コロナ禍で思うように活動できなかったであろう部活動。生徒たちもさまざまな思いを抱えての出場だったのではなど見る側にいろんな想像や感情を起こさせる素晴らしい作品でした。

 「広報ひたちおおた」は、特産物のイチゴの大きく大胆な配置に目を惹かれます。周りに要素を散りばめたバランスとデザイン性も高いと思います。イチゴだけでなく生産者もユーモラスにのせたことで作品が可愛く印象付けられ、若い世代の農業への関心にもつながると思いました。

 「広報古河」の作品は、古河提灯竿もみまつりに参加している人々をライブ感溢れる写真で表現し、紙面でお祭りに参加しているような楽しい気分にさせてくれました。イメージ写真も上手に散りばめて、より臨場感のある作品になっていると思います。また、夜間の撮影にも関わらず、暗くなりすぎないよう撮影した技術も評価したいと思います。

 「広報結城」は、アイキャッチのある料理写真をお弁当箱風の枠に入れたことでバランスの良い、デザイン性が高い印象の作品となっています。SNSとの連動で地域とのつながりを深くする効果もあり、コロナ禍において素晴らしい企画だと思いました。

 「広報かしま」は、大会の様子を生き生きとした表情で撮影し、見た人が力をもらえる素敵な写真だと思いました。瞬間を確実にとらえた技術力が素晴らしく、スポーツ撮影に関しての撮影者の集中力とレベルの高さが伺えます。

 一枚写真部門では、見ていて思いを馳せられるような写真、ほっとするような温かみのある写真が多く見受けられました。コロナ禍ならではの市民の方々が頑張る姿や協力して生活していく様子など、時代を伝える写真の意義が感じられる一年だったと思います。

 

 

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