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更新日:2020年6月10日

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種の配列について

生物図鑑では系統分類順に種が配列されることが多い。しかし本帳では、種名からの検索のしやすさを重視して、標準和名を50音順に配列することにした。なお、魚類の学名は原則として中坊編(2000)に従ったが、一部は最新の研究成果を取り入れた。その場合、各種の主な文献として別途明記した。

県内における分布について

本帳における県内の分布の表記は、基本的に水系で統一した。本県には、利根川水系などいくつかの水系があるが、その範囲は一応県内に限るとともに、次のように取り扱った。

霞ケ浦水系

霞ケ浦(西浦)、北浦、外浪逆浦、与田浦、常陸川、鰐川、それらに流入する各河川やそれらに繋がる水路など

利根川水系

利根川、利根川の支流である小貝川や鬼怒川、さらにそれらと繋がる牛久沼など

那珂川水系

那珂川、那珂川の支流の涸沼川や涸沼、緒川など

久慈川水系

久慈川、久慈川の支流である里川や山田川、押川、八溝川など。また、1976年の久慈川河口の付け替え工事が完了するまで久慈川の支流であった茂宮川については、本帳では久慈川水系に含めた。

県北地域の各河川

大北川、花園川、花貫川、関根川などの各河川。


 

言葉の使い分けについて

 

霞ケ浦

“霞ケ浦”、“霞ヶ浦”という表記であるが、国土地理院発行の標準地名集によれば“霞ケ浦”とされている。これに従い本帳では“霞ケ浦”に統一した。

採捕・採集

採捕…自然の状態で生えている植物や自然の状態で生活している動物などを、採取したり生け捕りにしたりすること。

採集…標本や資料などにするため、とりあつめること。

漁獲・混獲

 

漁獲…水産物を主体的にとること。

混獲…漁業などで目的の魚種以外の動物が漁獲されること。



 

各種の特徴に関する用語について

 

本帳では各種の特徴を記しているが、代表的な用語をここで紹介しておく。さらに詳細を知りたい場合は、魚類に関する図鑑を参照していただきたい。

凡例1.png


側縦.jpg

魚を正面から見たときに横に平たいことを側扁といい、縦に平たいことを縦扁という。

名称2.jpg

“ひれ”はスジのようにみえる鰭条(きじょう)とそれをつなぐ鰭膜(きまく)でできているが、鰭条は棘条(きょくじょう)と軟条(なんじょう)に区別される。
棘条は一般的に硬くて節がなく、軟条は柔らかくて節がある。軟条は先端が2つに分かれていることも多い。

 

参考文献について

 

執筆全般に参考とした主な文献は次の各書である。編集者や著者名のアルファベット順あるいは発表年順に並べている。各種に関する主な文献は各種の項に記した。

書籍・報告書

萩原富司・熊谷正裕編(2007)平成調査新・霞ヶ浦の魚たち.霞ヶ浦市民協会、土浦市.159pp.

茨城動物研究会(2001)涸沼および涸沼川の魚類.ミュージアムパーク茨城県自然博物館編、茨城県自然博物館第2次総合調査報告書.pp.291-302.

茨城動物研究会(2004)茨城県北東地域の淡水魚類.ミュージアムパーク茨城県自然博物館編、茨城県自然博物館第3次総合調査報告書.pp.297-306.

茨城動物研究会(2007)久慈川水系の淡水魚類.ミュージアムパーク茨城県自然博物館編、茨城県自然博物館第4次総合調査報告書.pp.279-294.

茨城県(2000)茨城における絶滅のおそれのある野生生物<動物編>茨城県版レッドデータブック.196pp.

茨城の淡水動物研究会(1998)霞ヶ浦・北浦の魚類.ミュージアムパーク茨城県自然博物館編、茨城県自然博物館第1次総合調査報告書.pp.227-235.

茨城水産20年の歩み編纂委員会(1970)茨城水産20年の歩み.

霞ヶ浦情報センター研究委員会編(1994)霞ヶ浦の魚たち.霞ヶ浦情報センター、阿見町.167pp.

川那部浩哉・水野信彦・細谷和海編(2001)山渓カラー名鑑日本の淡水魚(改訂版).山と渓谷社.719pp.

自然環境研究センター編、多紀保彦監修(2008)日本の外来生物.平凡社.480pp.

水産茨城の歩み編纂委員会(1989)水産茨城の歩み.

水産茨城50周年記念誌編纂委員会(2000)水産茨城の歩み.

中坊徹次編(2000)日本産魚類検索全種の同定第二版.東海大学出版会.lvi+1751pp.

レイモン・アザディ(1983)茨城の淡水魚.筑波書林、土浦.95pp.

※茨城県における地方名称について、とくに参照した。

茨城県内水面水産試験場が出版した研究報告など

霞ケ浦水系、利根川水系

丹下孚・加瀬林成夫(1956)霞ケ浦北浦産魚類目録.茨城県水産振興場調査研究報告、昭和28~29年度:1-10.

加瀬林成夫・浜田篤信(1977)霞ヶ浦北浦産魚類目録.茨城県内水面水産試験場調査研究報告、14:59-64.

※以下、茨城県内水面水産試験場を茨城内水試と略す。

外岡健夫・大川雅登(1985)牛久沼の魚類目録.茨城内水試調査研究報告、22:120-121.

中村誠(1986)霞ヶ浦・北浦の魚種組成について.茨城内水試調査研究報告、23:61-66.

杉浦仁治・根本隆夫(1997)1994年~1996年久慈川及び鬼怒川における投網等による漁獲物.茨城内水試調査研究報告、33:89-108.

中村誠・杉浦仁治(1998)牛久沼の魚類相について.茨城内水試調査研究報告、34:77-80.

荒山和則・冨永敦(2009)霞ケ浦の湖岸と周辺の堤脚水路におけるフナ仔稚魚の出現.茨城内水試研究報告、42:1-7.

平成8~13年度桜川等霞ヶ浦流入河川魚類相調査(茨城内水試、未発表)

冨永敦・半澤浩美・野内孝則・荒山和則(発表準備中)霞ヶ浦における魚類現存量の増加と魚類相変化.

久慈川水系、那珂川水系

赤野誠之・位田俊臣(1979)茨城県河川の魚類目録-Ⅰ.久慈川および大北川.茨城内水試調査研究報告、16:169-173.

杉浦仁治・根本隆夫(1997)1994年~1996年久慈川及び鬼怒川における投網等による漁獲物.茨城内水試調査研究報告、33:89-108.

中村誠・根本隆夫・杉浦仁治(2000)1997~1999年那珂川における投網等による漁獲物.茨城内水試調査研究報告、36:85-98.

中村誠・杉浦仁治(2001)涸沼産魚類の追加.茨城内水試調査研究報告、36:36-40.

県北地域の各河川

赤野誠之・位田俊臣(1979)茨城県河川の魚類目録-Ⅰ.久慈川および大北川.茨城内水試調査研究報告、16:169-173.

位田俊臣・大川雅登・佐藤陽一(1982)茨城県河川の魚類目録-Ⅱ.十王川および花貫川.茨城内水試調査研究報告、19:86-91.

茨城県内水面水産試験場(未発表)平成元年~平成4年度県北河川基礎調査報告.

茨城県内水面水産試験場(未発表)平成18~21年度県北河川魚類相調査報告.

ホームページ

環境省、外来生物法-特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律のページ.

http://www.env.go.jp/nature/intro/index.html.

2011年1月23日アクセス.

環境省(2007)汽水・淡水魚類レッドリスト.環境省ホームページ.

http://www.biodic.go.jp/rdb/rdb_top.html.

2011年1月23日アクセス.

国土交通省関東地方整備局常陸河川国道事務所、環境百科久慈川のホームページ.

http://www.ktr.mlit.go.jp/hitachi/aboutus/pamph/office-pamph-kuji.htm.

2011年2月6日アクセス.


このページに関するお問い合わせ

農林水産部水産試験場内水面支場

〒311-3512 茨城県行方市玉造甲1560

電話番号:0299-55-0324

FAX番号:0299-55-1787

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