平成28年腸管出血性大腸菌感染症発生状況

腸管出血性大腸菌感染症の年次届出状況

	平成24年	平成25年	平成26年	平成27年	平成28年
O157	23	39	40	46	37
O26	1	4	3	5	4
O111	2	1	0	1	2
O121	18	0	1	1	0
その他	4	3	4	6	10
計	48	47	48	59	53

注）その他には型別不明を含む。

全国の平成27年の腸管出血性大腸菌感染症の届出数は3,557人である。

なお、平成28年の届出数（2017年1月1日現在）は3,641人である。

腸管出血性大腸菌感染症とは

腸管出血性大腸菌は、二次感染（感染者から他の人に感染）しやすい病原菌で、腹痛・下痢・血便などを主症状とする腸管感染症です。乳幼児や高齢者が感染すると、溶血性尿毒症症候群(HUS)等の合併症により重症化することがあります。

多くの場合、おおよそ3～5日の潜伏期をおいて、頻回の水様性便などの症状が現れます。また、激しい腹痛を伴い、著しい血便となることもあります。（全く症状がなかったり、軽い腹痛や下痢のみで終わることもあります。）

血便など腸管出血性大腸菌への感染が疑われる症状が現れた場合は、早めにかかりつけ医等、医療機関を受診してください。

予防のポイント

調理・食事の前、トイレの後に石けんと流水で十分に手を洗いましょう。

動物に接した後は、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。

生野菜はよく洗い、ハンバーグなどは中心部まで十分に加熱しましょう。

焼き肉などでは、焼くときのお箸（トング等）と、取り分け・食べるときのお箸と区別して使いましょう。

2016年(平成28年)腸管出血性大腸菌感染症の発生状況一覧

NO	所在地	性別	年齢	発症日	診断日	菌種
1	県西地域	男	10歳代	1月9日	1月15日	O26(VT1+)
2	県南地域	男	20歳代	3月5日	3月10日	O172(VT1+VT2+)
3	県北地域	女	20歳代	4月9日	4月19日	O111(VT1+VT2+)
4	県南地域	男	40歳代	-	4月28日	O91(VT1+)
5	県西地域	女	50歳代	-	4月28日	O91(VT1+)
6	県央地域	男	30歳代	5月2日	5月11日	O103(VT1+)
7	県南地域	女	60歳代	-	5月17日	O91(VT1+)
8	県西地域	女	60歳代	-	5月18日	O26(VT1+)
9	県南地域	男	20歳代	5月23日	5月30日	O111(VT1+VT2+)
10	県西地域	男	30歳代	6月1日	6月6日	O157(VT1+VT2+)
11	県北地域	男	60歳代	6月4日	6月7日	O157(VT1+VT2+)
12	県央地域	女	10歳代	6月15日	6月20日	O157(VT1+VT2+)
13	県南地域	女	10歳未満	6月23日	6月29日	O157(VT1+VT2+)
14	県央地域	男	20歳代	6月24日	6月30日	O157(VT1+VT2+)
15	県西地域	女	80歳代	6月25日	7月4日	O157(VT1+VT2+)
16	県北地域	男	50歳代	6月29日	7月5日	O157(VT1+VT2+)
17	県南地域	男	20歳代	7月3日	7月11日	O157(VT2+)
18	県南地域	男	50歳代	7月11日	7月20日	O157(VT1+VT2+)
19	県南地域	女	20歳代	7月18日	7月21日	O157(VT1+VT2+)
20	県南地域	女	10歳代	7月20日	7月28日	O26(VT1+)
21	県北地域	男	60歳代	8月-日	8月5日	O156（VT1+)
22	県北地域	女	50歳代	-	8月12日	O156（VT1+)
23	県南地域	女	50歳代	8月7日	8月13日	O157(VT1+VT2+)
24	県南地域	女	60歳代	-	8月17日	O157(VT2+)
25	県南地域	女	30歳代	-	8月22日	O157(VT2+)
26	県南地域	女	10歳未満	8月13日	8月22日	O157(VT1+VT2+)
27	県南地域	男	10歳代	-	8月23日	O157(VT2+)
28	県南地域	男	50歳代	-	8月25日	O26(VT1+)
29	県南地域	男	10歳未満	-	8月26日	O157(VT1+VT2+)
30	県南地域	女	30歳代	-	8月26日	O157(VT1+VT2+)
31	県南地域	男	10歳未満	8月24日	8月26日	O157(VT2+)
32	県南地域	女	10歳未満	-	8月26日	O157(VT2+)
33	県南地域	男	10歳未満	8月26日	8月28日	O157(VT2+)
34	県南地域	男	10歳未満	8月21日	8月28日	O157(VT2+)
35	県南地域	女	10歳未満	8月24日	8月30日	O157(VT2+)
36	県西地域	男	10歳未満	8月23日	8月30日	O157(VT1+)
37	県南地域	女	30歳代	8月27日	8月31日	O157(VT2+)
38	県北地域	男	70歳代	8月19日	8月31日	O157(VT2+)
39	県南地域	男	10歳未満	-	9月1日	O157(VT2+)
40	県南地域	男	10歳代	8月23日	9月1日	O157(VT2+)
41	県南地域	女	60歳代	-	9月1日	O157(VT2+)
42	県南地域	男	10歳未満	-	9月2日	O157(VT2+)
43	県南地域	男	10歳未満	8月27日	9月2日	O157(VT2+)
44	県南地域	女	10歳未満	-	9月5日	O157(VT2+)
45	県北地域	女	20歳代	-	9月8日	O157(VT1+)
46	鹿行地域	女	10歳未満	9月4日	9月9日	O157(VT1+VT2+)
47	県南地域	女	50歳代	-	9月13日	O145(VT1+)
48	県央地域	女	20歳代	9月2日	9月15日	O157(VT1+VT2+)
49	鹿行地域	女	10歳未満	-	9月20日	O157(VT1+VT2+)
50	県南地域	女	10歳代	-	10月18日	O174(VT2+)
51	県西地域	女	60歳代	-	10月26日	O157(VT2+)
52	県北地域	女	40歳代	10月23日	11月3日	O157(VT1+VT2+)
53	県南地域	女	20歳代	-	11月9日	O91(VT1+)

過去の情報

• 2015年（平成27年）腸管出血性大腸菌感染症の発生状況
• 2014年(平成26年)腸管出血性大腸菌感染症の発生状況（PDF：160KB）
• 2013年(平成25年)腸管出血性大腸菌感染症の発生状況（PDF：152KB）
• 2012年(平成24年)腸管出血性大腸菌感染症の発生状況（PDF：134KB）
• 2011年(平成23年)腸管出血性大腸菌感染症の発生状況（PDF：133KB）