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更新日:2024年3月5日
本県は、広大な関東平野の一部をなし、霞ヶ浦、北浦等の湖沼と利根川等に代表される豊かな水を持ち、筑波山、八溝山等の緑の山野に恵まれ、加えて約170キロメートルにおよぶ長い海岸線を有しています。
しかも本県は、地理的にみて暖帯性植物にとっては北限となり、温帯性植物にとっては南限となるものが多く、豊かで特徴のある良好な自然環境を形成しています。
本県における自然の特徴のあるものとしては、植生については、県北地域の山地に温帯林相の発達がみられ、県南の平野部には暖帯林がみられます。また海岸線には、南限、北限の植物が多いのが目立っています。
動物相についても、生息の北限となり、また繁殖の南限となるものが多くみられます。
本県の自然は、このような特徴をもっていますが、この貴重で豊かな自然の資産も、近年の経済、社会の急速な発達と、各種開発、都市化の進行により損壊されつつある地域が見受けられます。特に県南西地域については、本県の特徴の1つである平地林が開発により失なわれ、自然環境に悪影響が現れております。
このような本県の現状に立脚し今後ますます自然環境の保全、自然保護に対する意識の向上が求められています。
国では、すぐれた自然の風景地を保護し、その利用を図ることを目的として、昭和32年に自然公園法を制定しましたが、県内には、1ヵ所の国定公園が指定されました。県ではこれ以外に9ヵ所の県立自然公園を指定し、そのいずれもがすぐれた自然の景観を残し守られて来ております。首都圏に位置する関係から年々利用客の増加も見込まれる等、県内はもとより隣接都県民にも保健、休養の場を提供しています。
自然公園や保全地域では、国定公園管理員や県立自然公園指導員、自然保護指導員を委嘱して、地域内の巡視や利用者に対する規制や案内などを行っています。
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