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ページ番号:3133
更新日:2018年3月2日
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位置図(JPG:27キロバイト)>>公園計画図(JPG:8,305キロバイト)>>
高鈴山を中心として南北に長い多賀山地南部の山稜線が公園区域となっています。
石尊山、神峰山、高鈴山、及び風神山まで連なる準平原化した山なみからの眺望はすばらしく、西は那須連山、東は日立の市街地と太平洋を望み、南は大洗、鹿島の工業地帯までが一望に出来ます。これらの山々は日立市・常陸太田市の市街地から近いためそれぞれの山頂へのハイキングコースが整備されています。
本公園は市街地に近いためスギ、ヒノキの植林地が多く、自然林が少なくなってきていますが、山頂付近と社寺有地には自然林が残っています。
文化景観としては御岩神社・真弓神社があり、日立の公園入口付近にある「かみね公園」は動物園と共に市民の憩の場として親しまれています。
本公園が位置する県北東部は、阿武隈山地の最南部を占め、北は、石尊山から南は、真弓山まで、主峰は高鈴山(623.7m)、神峰山(594m)であり高度500m以上は極めて少なく、平均300m位で、その山稜を連ねるときは波状の平坦な面となり、高原状の地形を示しています。平坦面は、浸食作用の結果生じた準平原です。
この多賀山地は、花崗岩類、片磨岩類、結晶片岩類及び秩父古世層などから成り、その東西両側は、第3紀層や第4紀層が分布しています。
温暖帯に属する照葉樹林帯と暖帯落葉樹林の混交する地域であり、この公園をほぼ南北に走る稜線の東面・南面では、ヤブツバキ、シロダモ、ヒサカキ、ベニシダ、ヤブコウジなどがみられ、南面・北面では、イヌシデ、クリ、イロハモミジ、ケヤキ、モミなどがあり植物相の豊かな地域です。
神峰山、高鈴山付近は、ヤシャブシ、リョウブ、オオバヤシャブシが発達し、特徴ある景観をつくっています。
本地域で自然林に近い林相をもつものに真弓神社神域一帯が上げられる。南北に走る稜線の東側と西側とにまたがる社殿を中心に、およそ160,000平方メートルに及ぶ森林であり、社殿の東南の谷及び参道一帯には老杉が林をつくり、長い間人為的影響が少なかったため自然林的森林を形成したものと思われます。
日立市などの市街地の後背地の山稜という地理的位置にあり、人為的影響を強く受けており、本州中部の平地や低地の平均的動物相を呈しています。ただし動物地理分布上、暖帯性動物群と温帯性動物群の漸移地帯に位置し、両者の動物相が混交しているのが昆虫などにみられます。
この地域は、特にヘビの種類が多く、シマヘビ、アオダイショウ、マムシ、ヤマカガシなどが普通にみられます。