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更新日:2023年10月11日
位置図(JPG:28キロバイト)>>公園計画図(PDF:4,146キロバイト)>>
県中央部の大洗海岸を中心に阿字ヶ浦海岸、夏海海岸と後背の涸沼、涸沼川沿岸を公園区域としています。
大洗海岸は「水戸を離れて東へ3里、浪び華散る大洗」と民謡「磯節」に歌われています。レキ岩に白く砕ける太平洋の怒涛の勇ましい姿は男性的です。その南には白砂青松の夏海海岸が続いています。
ひたちなか市の平磯から磯崎にかけては、県の天然記念物に指定されている白亜紀層が見られ7500万年前に生息したアンモナイトが発見された事で知られています。
阿字ヶ浦海岸は、親潮と黒潮が交わり、そのため暖帯性の生物と温帯性の生物が混生しており、わが国にとって学術上貴重な場所となっています。
この地域の代表的な文化景観としては、酒列磯前神社、大洗磯前神社、願入寺、広浦、親沢などがあります。
阿字ヶ浦、平磯、大洗、磯浜、大貫の海岸は「水のきれいな茨城の海」として夏は海水浴客で賑わっています。特に大洗は本県屈指の観光地で旅館も多く、「アクアワールド・大洗」等があります。
本公園区域は関東平野の東岸にあり、南東に鹿島灘を望む海岸地帯に位置しています。
阿字ヶ浦より南へ那珂湊、大洗、大貫を経て夏海海岸付近までの海岸地帯は種久の海岸地形を有し、変化に富んだ景観を展開しており、阿字ヶ浦付近のゆるく弓形のわん曲した海岸は風砂からなる砂丘地帯です。
磯前より南方へ那珂川河口までの海岸は、岩石海岸として特色を示し、海食崖と、その基部にあっては幅100m以上に発達した波食棚が認められます。
夏海海岸では砂浜から運ばれた砂が細長い砂丘地帯を形成し後背の台地方向へ吹き上げられ、一部では台地面の海側末端部に微高地が築き上げられています。
涸沼川低地には涸沼川が位置し湖岸には、数段の湖岸段丘、砂嘴等がみられます。
地質的な特色としては那珂湊市および大洗町海岸部が学術的にも興味あるものとなっています。特に那珂湊の平磯海岸は白亜紀の那珂湊層と呼ばれこの海岸は県の天然記念物に指定されています。この地質は海成層で主に砂岩、シルト岩及びその互層からなり部分的に礫をはさんでいます。砂岩は多くの場合分級成層し、シルトから岩から化石を産します。また海食崖前面に波食棚が発達し本県で典型的に発達しているのはこの地域のみであり貴重なものとなっています。
大洗海岸は、礫岩を主とする大洗層が露出し、砂質部に石炭の薄層をはさみ、60種類以上の植物化石(大洗化石植物群)を多産します。この化石により上部白亜系または古第3系の地層と考えられています。
海流の影響から、この地域を北限とする植物、南限とする植物が同一地域に生育し特異な海浜植物群落を構成しています。ネコノシタとシロヨモギ、マルバシャリンバイとハマギク、ワセオバナとヒメイズイの混在地などで、このような群落は非常に珍しいものです。
酒列磯前神社の植生は暖帯性のタブ林を成しその植生は次のとおりです。
涸沼地区には、ヨシ、マコモ、ガマ等の湿性植物群落がみられます。
涸沼 |
白亜紀層 |
常緑広葉樹林、クロマツ林が多く、そのため渡り鳥の絶好な休息地、採食地となっております。
その他無脊椎動物でウミサボテン、クモ類では、大洗磯前神社周辺にヤミイロオニグモ、ニシキオニグモが生息しています。
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