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更新日:2024年6月25日

 肝炎・よくあるご質問


 Q1.「肝炎」は,どのようなものですか?

A1.肝炎とは「肝臓に炎症が起きている状態」,すなわち肝臓の細胞が破壊されている状態になってしまいます。
肝炎の原因として,

  1. 肝炎ウイルスによるウイルス性肝炎
  2. アルコールによるアルコール性肝炎
  3. 薬物や毒物,化学物質による薬剤性肝炎
  4. 異物を攻撃するための免疫系が,自分自身を攻撃してしまうことによる自己免疫性肝炎

などに分類できます。
日本では,肝炎の多くがウイルス性肝炎だといわれています。


 Q2.ウイルス性肝炎について詳しく教えてください。

A2.ウイルス性肝炎とは,肝炎ウイルスに感染して,肝臓の細胞が壊れていく病気です。
本来,肝臓は再生能力が高く,例えば手術で半分を切り取っても元の大きさまで再生できます。
しかし,この病気になると徐々に肝臓の機能が失われ,ついには肝硬変や肝がんといった,再生不可能な病気に進行します。

ウイルス性肝炎には,A型・B型・C型・D型・E型の5種類あります。
なかでも,B型肝炎及びC型肝炎ウイルスの患者・感染者は合わせて300万人を超えており,国内最大の感染症とも言われています。


 Q3.B型肝炎とC型肝炎の違いは?

A3.B型肝炎は,HBV(B型肝炎ウイルス)の感染によって起こる肝臓の病気です。
C型肝炎は,HCV(C型肝炎ウイルス)の感染によって起こる肝臓の病気です。
B型肝炎とC型肝炎の大きな違いは,C型肝炎は感染してから慢性肝炎,肝硬変,肝がんといった病気になりやすいのに比べ,B型肝炎は,こうした病気にならないことが多いのです。しかし,B型肝炎の方が感染力が強いとされています。


 Q4.肝炎ウイルスは,どのように感染しますか?

A4.肝炎ウイルスは血液を介して人から人へ感染します。

例えば,

  1. 肝炎ウイルスが含まれている血液の輸血などを行った場合
  2. 注射針・注射器を肝炎ウイルスに感染している人と共用した場合
  3. 肝炎ウイルスに感染している人が使用した器具を,適切な消毒などを行わずに使用して,入れ墨やピアスなどの穴あけをした場合などです。

また,B型肝炎ウイルスでは,

  1. B型肝炎ウイルスに感染している人と性交渉をもった場合
  2. B型肝炎ウイルスに感染している母親から生まれた子に対して,適切な母子感染予防措置をしなかった場合

なども感染経路とされています。
肝炎ウイルスの感染予防には,他人の血液に安易に触らないようにすることが重要です。


 Q5.空気感染はするのですか?

A5.空気感染はしません。

常識的な社会生活を心がけていれば,日常の場では感染することはまずあり得ません。(他人の血液に触れる機会の多い、医療従事者のような場合は除きます。)
こうしたことを理解し,肝炎の患者・感染者を差別することのないようにしましょう。

(感染防止のための主な注意点)

  1. 歯ブラシやカミソリなど血液が付いている可能性のあるものを共用しない
  2. 他人の血液を触るときは、ゴム手袋を着ける
  3. 注射器や注射針を共用して、非合法の薬物(覚醒剤、麻薬等)の注射をしない
  4. 入れ墨やピアスをするときは、適切に消毒された器具であることを必ず確認する
  5. よく知らない相手との性行為にはコンドームを使用する

(感染しない事例)

  1. 肝炎ウイルスに感染している人と握手した場合
  2. 肝炎ウイルスに感染している人と抱き合った場合
  3. 肝炎ウイルスに感染している人と食器を共用した場合
  4. 肝炎ウイルスに感染している人と一緒に入浴した場合など

 Q6.肝炎にかかると,どんな症状がでるのですか?

A6.B型肝炎,C型肝炎とも感染すると,全身倦怠感に引き続き,食欲不振,悪心(おしん),嘔吐などの症状がでることがあります。
これらに引き続いて,黄疸(おうだん)がでることもあります。
ただし,症状がでない場合もあるので注意が必要です。


 Q7.症状がない場合に,感染しているか否かを調べるにはどうすればよいでしょう?

A7.肝炎ウイルス検査を受けてください。
肝炎ウイルスに感染しているかどうかは,血液を採取して調べます。
わずかな時間の検査で,数週間で結果を知ることができるので気軽に受診できます。
感染を早く知って早めに治療を受けられるように,一生のうち一回は肝炎ウイルス検査を受けることをお勧めします。


 Q8.検査は,どこで受けられますか?
A8.県内の各保健所で,無料で検査を受けることができます。具体的な実施日程は,最寄りの保健所にお問い合わせください。
また,各市町村などが行う健康診査でも検査を受けることができますので,健康診査を受ける際にお尋ね下さい。

 

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保健医療部疾病対策課難病対策

〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

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