ホーム > 茨城を創る > 農林水産業 > 県西地域 > 茨城県県西農林事務所土地改良部門 > トピックス > R5県西土地改良通信第5号 農業用水についての動画が作成されました。

ここから本文です。

更新日:2023年8月23日

R5県西土地改良通信5号 農業用水についての動画が作成されました。「田んぼに必要な水はどうやって届く?」

筑西市小川地先に設置されている伊讃美ヶ原記念揚水土地改良区の円形分水工では

6月10日から田んぼの通水が行われました。

分水工へ用水が入り始める瞬間は年に1度しかありません!

その通水の様子を動画にしましたので、是非ご覧ください!

伊讃美ヶ原記念揚水土地改良区の円形分水工

 

 

筑西市小川付近では小麦の収穫が終わってから水稲の栽培が始まるため、一般的な通水開始時期より遅くなっています。

通水開始当日は朝早くから地元農家の方々が、分水工に様子を見に来られていました。

通水から1時間ほど経過すると、分水工に近いほ場には水が張り始め、代掻きが行われていました。

伊讃美ヶ原の歴史

  • 明治37年、陸軍特別大演習のために開墾され、当時「飯島ヶ原」と呼ばれていた地は、明治40年に明治天皇より「伊讃美ヶ原」の名を受け賜わりました。
  • その後、代々の地主らは土地の開墾に精進していましたが、失敗が続き苦心憂慮しました。
  • 当時の伊讃村村長が農民を救済すべく、私財を投じ、大正3年に伊讃美ヶ原記念揚水耕地整理組合の設立の許可を得て、電動機による用水確保を試みました。
  • その結果、年々収益は増加しましたが、鬼怒川河川敷の砂利採取開発が盛んになると河床の低下により、取水が困難となってしまいました。
  • 鬼怒川南部水利事業の事業促進協議に参画し、昭和41年着工の工事により揚水機場を設置し、送水管にて円形分水工まで送水し、3か所の配分口から3方向の主要水路に分水することとなり、地区での安定的な用水の供給が可能となりました。

円形分水工とは  ※円筒分水工と言う地域もあります。

  • 中心部の内円筒のオリフィスから噴き出す水が、仕切り通りの割合に分水します。
  • 円形分水工ができる前は単純な位置エネルギーを利用しての分水が行われていましたが、水路摩擦や分水後の水路勾配、流速などが一定でないため正確な分水が不可能でした。
  • 日本では昔から農業が盛んなため、各地で水争い起きていましたが、大正初期に円形分水工ができると水争いの解決策であることから、全国各地で導入されました。
  • 現在、老朽化や代替法の開発により、施設の数が減ってしまっていますが、茨城県内には伊讃美ヶ原のほか、八千代町仁江戸にも円形分水工があります。

伊讃美ヶ原

仁江戸

筑西市伊讃美ヶ原 円形分水工 八千代町仁江戸 円形分水工

 

 

このページに関するお問い合わせ

県西農林事務所土地改良部門事業調整課

〒308-0841 茨城県筑西市二木成615筑西合同庁舎内

電話番号:0296-24-9241

FAX番号:0296-22-2681

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

質問:このページは見つけやすかったですか?