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ページ番号:74329
更新日:2026年1月26日
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麻しんウイルスによる感染症であり、感染すると約10日後に発熱、咳、鼻水、目の充血などの風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発しんが出現します。
はしかは、肺炎、中耳炎を合併しやすい疾患です。また、はしか患者1000人に1人程度の割合で脳炎を発症します。その他の合併症に亜急性硬化性全脳症(SSPE)があります。SSPEの発症率は10万人に1人程度ですが、麻しんウイルスに感染後、数年から数十年後に知能障害や運動障害が進行し、数年以内に死に至る中枢神経疾患を発症することもあります。
麻しんウイルスは、空気感染、飛沫感染、接触感染によりヒトからヒトへ感染します。免疫を持っていない人が感染するとほぼ確実に発症します。はしか発症患者からは、発症日の1日前から解熱後3日目までウイルスが排出されます。患者の発症前からウイルスが排出され、周囲に伝播(でんぱ)するため、感染予防対策が難しい疾患です。
2025年3月以降、茨城県では複数のはしかの報告数がありました。2025年の累計報告数は22例となり、直近10年で最多だった2019年の報告数(17例)を上回っています。
| 診断年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
| 報告数(人) | 1 | 1 | 3 | 17 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 22 |
2025年に全国で報告されたはしか265例のうち、推定感染地域は国外が33%(86例)であり、ベトナム(60例)が最多でした。本県では、2025年6月を最後に新たなはしか患者は確認されていませんが、東南アジア地域におけるはしか報告数は近年増加傾向にあり、海外から麻しんウイルスが持ちこまれる可能性があるため、今後も注意が必要となります。
はしかは感染力が強く、空気感染もするため、手洗いやマスクの着用だけで予防することはできません。最も有効な予防法は、麻しん含有ワクチンを接種することです。麻しん含有ワクチンには単独の麻しんワクチンと麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)があります。
麻しん含有ワクチンを接種することで、95%程度の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また、2回目の接種を受けることで1回の接種では十分な免疫がつかなかった方の多くが免疫を獲得することができます。追加接種を含めると1990年4月2日以降に生まれた方は、定期接種として2回のワクチン接種機会があります。ご自身の母子手帳を確認して、2回のワクチン接種歴がない方は、麻しんワクチンの接種についてかかりつけの医師にご相談ください。
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アジアを中心とした海外の麻疹の発生状況について | 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト(外部サイトへリンク)