「梅毒が増加しています！」

梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌による感染症で、主に性的接触により感染する感染症です。

2018年以降、全国的に梅毒の報告数は高い水準で推移しています。2023年の全国における梅毒の報告数は、第46週（11月13日～19日）に速報値で13,251件となり、過去最多であった2022年の報告数12,966件を上回りました。県内の報告数は、第46週に245件となり、全国と同様に過去最多となりました。

県内の2023年第46週までの報告数は、男性が187件で女性が58件と、男性が多くなっています。年齢群別では男性が40-49歳、女性が20-29歳が最も多い報告がありました。また、2023年には2件の先天梅毒の発生が報告されています。

「梅毒の怖いところ！」

• 妊婦が妊娠中に感染すると、お腹の赤ちゃんにも感染することがあります。流産・死産のリスクが高まったり、「先天梅毒」といって赤ちゃんが障害を持って生まれてくることがあります。
• 梅毒に感染していても症状が出ない場合や、症状が出ても自然に消えてしまう場合があります。そのため治療の開始が遅れ、病気が進行すると、脳や心臓に病変ができて死に至るケースもあります。
• お薬（抗菌薬）によって適切に治療すれば完治します。ですが、再感染する病気なので、完治後も継続して感染予防していくことが必要です。

「梅毒かも？と思ったら・・・・」

• 梅毒は、経過によって症状の出現する部位や内容が異なる病気です。
• もし梅毒と診断されたら、パートナーも検査を行い、必要に応じて治療することが重要です。
• 症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
• 感染しても症状が出ないこともあります。心配な行為等があるときは保健所で無料・匿名検査を受けることができます（予約制）。

保健所連絡先

• 検査は県内の各保健所で実施しています。お住まいの地域に関わらず、県内どこの保健所でも検査を受けられます。
• 検査は予約制です。事前に電話による予約が必要となりますので、希望する保健所にご連絡ください。（新型コロナウイルス感染症の影響で検査を中止している場合がございますので、検査をご希望の方は各保健所までお問合せください。）
• 予約電話受付時間：平日9時～12時、13時～17時
• リーフレット：性感染症（HIV・クラミジア・梅毒）・肝炎検査について（PDF：322KB）

検査結果の通知

• 1週間から2週間後に、もう一度検査を受けた保健所にお越しいただく必要があります。
• 結果は直接ご本人にお伝えしています。電話によるお答えはできません。

関連リンク

• 茨城県保健医療部感染症対策課ホームページ「エイズ・性感染症対策」
• 厚生労働省ホームページ「性感染症」（外部サイトへリンク）
• 厚生労働省リーフレット：いま、梅毒が急拡大していることをご存知ですか？（外部サイトへリンク）
• 厚生労働省リーフレット：いま、梅毒が拡大しています（外部サイトへリンク）