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更新日:2025年6月20日

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はしか(麻しん)に注意しましょう

はしかとは?

はしかは、麻しんウイルスによる感染力が極めて強い感染症です。主な感染経路は空気感染で、感染予防にはワクチン接種が最も有効です。

  • 症状:発熱、発疹、咳、鼻水、目の充血など
  • 感染経路:空気感染(飛沫核感染)、飛沫感染、接触感染
  • 潜伏期間:10~12日間(最大21日間)
  • 治療:特別な治療法はなく、対症療法
  • 予防方法:ワクチン接種

はしかの発生状況

国内の発生状況

直近10年の国内の報告数は、2019年の744例をピークに、新型コロナウイルス感染症の流行の影響もあり、減少していましたが、2023年以降、再び増加に転じています。2025年第23週時点の国内の報告数は、135例(6月8日時点の速報値)となり、過去5年の年間報告数をすでに超えています。

麻しん・グラフ・国内(2016年~2025年第23週)

国内における麻しん発生状況(国立健康危機管理研究機構、感染症発生動向調査(IDWR))(外部サイトへリンク)

茨城県の発生状況

2025年3月以降、茨城県における報告数が増加しています。2025年の累計報告数は22例(2025年6月19日時点の速報値)となり、直近10年で最多だった2019年の報告数(17例)を上回っています。

診断年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年
報告数(人) 1 1

3

17 0 0 0 1 0 22※

※2025年6月19日時点の速報値

海外の発生状況

現在もはしかが流行している国は多くあるため、海外渡航の際は特に注意が必要です。海外渡航前にワクチン接種歴や渡航先での流行状況を確認しましょう。また、帰国後は健康観察を行い、症状の出現に注意しましょう。

過去6か月間※1の報告数が多い国 人口100万人あたりの罹患率が高い国
  国名 報告数 国名 罹患率※2
1 イエメン 10794 キルギス 1674.09
2 インド 7201 ルーマニア 1261.1
3 パキスタン 6217 カザフスタン 579.34
4 エチオピア 5309 イエメン 560.26
5 アフガニスタン 5236 ボスニア・ヘルツェゴビナ 410.84
6 タイ 5142 イラク 372.25
7 キルギス 4502 アゼルバイジャン 349.44
8 ルーマニア 4077 リベリア 280.07
9 インドネシア 2751 アフガニスタン 258.7
10 ナイジェリア 1892 ブルキナファソ 219.2

※1:2024年9月~2025年2月

※2:2024年3月~2025年2月
【参考】海外における感染症流行情報等(厚生労働省検疫所FORTH)(外部サイトへリンク)

はしかが疑われる症状が出現した場合は

発熱や発疹のある方と接触した1~2週間後や海外渡航後に、はしかが疑われる症状が出現した場合には注意が必要です。はしかは感染力が強いため、感染拡大を防ぐために下記へのご協力をお願いします。

  • 医療機関を受診する際は、事前に医療機関に連絡のうえ受診ください
  • 受診の際は、周囲の感染拡大を防止するためにマスクを着用し、公共交通機関の利用は避けてください

はしかを予防するために

はしかの予防に最も有効は方法は、麻しん含有ワクチン接種(以下ワクチン)であり、ワクチンを2回接種することで約99%が抗体(免疫)をもつことができるとされています。

  • 母子手帳でワクチン接種歴を確認しましょう
  • ワクチン接種歴がない場合や、接種歴不明の場合はワクチン接種を検討しましょう

【参考】MRワクチン(厚生労働省)(外部サイトへリンク)

このページに関するお問い合わせ

保健医療部衛生研究所企画情報部

〒310-0852 茨城県水戸市笠原町993-2

電話番号:029-241-6652

FAX番号:029-243-9550

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