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ページ番号:72847
更新日:2025年6月25日
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重症熱性血小板減少症候群(SFTS:Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome)は、SFTSウイルスを保有するマダニに刺されることにより感染するダニ媒介感染症で、感染症法では四類感染症に位置付けられています。
フェヌイウイルス科バンダウイルス属の重症熱性血小板減少症候群ウイルス(SFTSV:Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome Virus)による感染症です。
主にSFTSウイルスを保有するマダニに刺されることにより感染します。地域により、SFTSウイルスを媒介するマダニの種類は異なりますが、国内ではフタトゲチマダニとキチマダニがヒトへの感染に関与しているとされています。
また、SFTSウイルスに感染した動物や患者の血液や体液との接触により感染することもあります。茨城県内では、2025年に伴侶動物(ペット)からSFTSウイルスが検出されています。
潜伏期間は6~14日(通常7~10日)とされており、主な症状は、発熱や全身倦怠感、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)です。重症化すると、意識障害などの神経症状や出血症状が出現し、死に至ることもあります。
特異的な治療方法はないため、対症療法が中心となります。
マダニに刺されないために
マダニに刺された場合の対処法
「ダニ」にご注意ください(PDF:600KB)(厚生労働省:啓発ポスター)
マダニ対策、今できること(国立健康危機管理研究機構)(外部サイトへリンク)
動物からの感染を防ぐために
マダニに注意ダニャン!!(PDF:1,128KB)(厚生労働省:啓発ポスター)
動物由来感染症(ズーノーシス)ハンドブック2025(外部サイトへリンク)(厚生労働省)
動物由来感染症について~知っておいてほしい動物から人に感染する病気~(茨城県保健医療部生活衛生課)
2013年に初めて国内でSFTS患者が確認されて以降、SFTS症例報告数は増加傾向にあり、近年では年間100例前後の報告となっています。これまでに茨城県内でのSFTS症例の報告はありません。
SFTS症例の届出は西日本(九州、四国、中国、近畿地方)が中心となっていますが、徐々に届出地域及び推定感染地域が拡大しています。
SFTS症例の届出地域(2025年4月30日現在)国立健康危機管理研究機構ホームページから引用(外部サイトへリンク)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(厚生労働省)(外部サイトへリンク)