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更新日:2015年3月23日
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この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
(作成:広報広聴課)
平成21年7月22日(水曜日)
11時16分~11時34分 会見室
東京(幹事社):幹事社から、まず何点か質問させていただきます。昨日解散した衆議院の関係なのですが、全国知事会として特定の政党は支持しないということで、一応、採点というか、評価点みたいなものだけつけるというような対応が決まったようなのですが、その点について、副会長を務められている橋本知事としてはどうお考えになるかということと、橋本知事の場合は、知事選に絡んで、連合茨城を通じて民主党が橋本知事を支持するか支持しないかというような関係もあるわけですが、その点も踏まえて、衆議院選で特定政党を支持する、しないということについてどうお考えかということをお聞かせいただきたいのですが。
知事:残念ながら私は今回の全国知事会議に出席できなかったので、現場の状況がどういうニュアンスだったのか把握していません。県議会の出資団体等調査特別委員会に出席したため出席できなかったのは大変残念だったのですが、私自身としては、政党支持については今回の結論でよかったのではないかなと思っております。どちらかの政党を推す、推さないということについては、知事という立場、いつも行政のトップと申し上げておりますが、そういう立場でもありますので、県民本意ということを第一に考えていくべきであるという観点からも、できるだけイデオロギー的なものは持ち込まないほうがいいのではないかと考えております。
東京(幹事社):ご自身の知事選に絡んでの政党支持というか、民主党との連合を通じた関係というか、そういったことで衆議院選で民主党を応援するといったお考えとかは全くないのですか。
知事:今までのところまだ考えたことはありません。
東京(幹事社):あと、全国知事会の関係で、直轄事業負担金の話ですが、直轄事業負担金については、知事会のPT(全国知事会直轄事業負担金問題プロジェクトチーム)で、しっかりとした支払い根拠の明細みたいなものを示さない限りは、平成21年度以降は払わないというような方針が決まったということなのですが、その辺の対応について、茨城県としては平成20年度分もまだ支払っていないということなのですが、一定の方針という考えがPTから示されたことになるわけですが、茨城県の対応とPTの決めたことについてどうお考えか教えてください。
知事:PTで決めたことは私どもが長年主張してきたことでもありますので、内容的には適切なものであったと考えております。これに対して政府サイドがどういう答えを出されるのか。特に今回の衆議院選挙の結果によって考え方も大きく変わってくることも可能性としてはあるわけですので、そういった結果を見てから県としての対応を決めていきたいと思っております。
東京(幹事社):全国知事会の方針が決まった後に支払いについて考えたいというお話ですが、まだすぐ支払うという段階にはなっていないということですか。
知事:考えておりません。
東京(幹事社):開港まで半年余りに迫った茨城空港のことについて聞いておきたいのですが、知事は、開港当初というのは、就航路線の確保とかターミナルビルの運営とかというのは、数年間、厳しい状況が続くという見通しを何度か示されていますが、ただ、一方で、国営の空港であるということで、維持管理については県が余り心配しなくていいということも申されているわけですが、最新の空港全体の収支見込みというか、国が運営するにしても、どういう収支見込みであるのかというものの情報をお持ちであるなら教えていただきたいのですが。
知事:これは全く国のほうから示されておりません。茨城空港は国営ということを申し上げましたが、当初、私どもが共用化運動を始めたときには、建設費も管理運営費もすべて国が出してくれるという前提で始めました。平成9年に法律が改正されて、こういう場合にも、整備費については3分の1地元負担を求めることになったわけでありますが、その際、管理運営費については地元の負担を求めるという規定は入っておりません。したがって、整備費については、県が3分の1負担いたしますが、その後の管理運営費については、中身を含め、県のほうには詳細などは一切示されてきておりません。収支見込みなども当然示されてきておりません。
東京(幹事社):ただ、たとえ国が運営するにしても、赤字のまま運営が続くということでは、県は全くあずかり知らないという話にはならないと思うのですが、その辺はいかがですか。
知事:空港の管理運営については赤字が何年続くかわかりませんが、それは全部国のほうで責任を持って対応することになります。県は全く関係ありません。
東京(幹事社):県としては別にあずかり知らないということでしょうか。
知事:もともとそういうシステムでありますから、本来であれば、建設費も管理運営費も国が負担するいうことでスタートした共用化運動でありますが、その後、静岡やほかの空港整備もあり、そういったものとのバランス上、3分の1を負担してもらおうということになったわけでありまして、管理運営についてはあくまで国のほうですべて責任を持つ形になっています。
その辺が、記者の方も含め、県民の方に誤解を招いているのではないかと思っております。例えば、国営ひたち海浜公園は、維持管理費の45%を県が負担しているのです。ところが、「国営」と名前がついているものですから全部国がやっていると思われている。今回、我々は茨城空港という名前にして、「国営」としていないものですから、管理運営も全部県がやっていると思っている方が多いのですが、我々は、前も申し上げましたが、直轄事業として行われる部分で3分の1、約70億円を負担する。ただし、これも、静岡の245億円自分のところで負担して490億円で仕上げた空港と比べれば、茨城空港の整備費ははるかに地元の負担が少なくなっている。そして、管理運営については国のほうで一切責任を持ってくれるということでありますから、そういう空港だということについて、もう少し理解を求めていく必要があると最近痛感しております。
また、一方で、いつも申し上げていますが、ターミナルビルにつきまして、当初、旅客が少ない時にどう管理運営していくかという問題は残ります。これについては、我々として管理運営の面で少しでもプラスになるような活動を展開できないかということで、地元の市はもちろんのこと、商工会や農協なども含めて、既に協議を始めているところです。
東京(幹事社):最後に1点だけ、管理運営を国が全面的にやってくれるということなのですが、それなら赤字になっても構わないということですか。
知事:そういう発想はありません。できるだけ飛行機に乗り入れてもらわないと困るわけでありまして、国の空港ですから、もう少し、国にも誘致活動をやってほしいという思いはあります。
読売:先ほど、知事選の絡みで、民主党との関係で、今までのところ、まだ考えたことはありませんと言われましたが、これは、例えば、民主党のほうから、知事も民主党を衆議院選で応援してくれないかという打診なり要請がもしあったとしたら、それはその時点でまた改めて考え直すということなのでしょうか。
知事:それは今の段階では仮定の問題ですので、何ともお答えしようがありません。
読売:ちなみに、知事は、衆議院選のマニフェストはまだ出そろってはいないですが、自民党と民主党、その辺の政策についてはどちらのほうがご自分に近いとか、その辺の感覚はございますでしょうか。
知事:どちらが近いというより、それぞれの立場というか、力点の置き方が違っているということだろうと思っております。どちらも日本をよくしたいという思いは一緒だと思っておりますが、どういう点に力を入れながら国政を進めるかという点で少し違った面はあると思っております。
これからどちらが政権をとるにしても、我々としては、地方の立場から、いろいろお願い、注文をつけていくことになるだろうと思っています。
読売:知事選で、アテネオリンピックの競輪の銀メダリストの長塚智広さんが出馬を検討しているようなのですが、知事は長塚さんについていかがお感じになっておられますか。
知事:競輪選手としてとてもすばらしい人だということは、県で表彰などもしていますから知っておりますし、北京オリンピックの前にも訪問していただきましたから、何度かお会いはしています。でも、政治的な考え方については、実は、今回初めて触れたものですから、株の著書があるということも初めて知りました。そういう幅広い形で活動をされているということを知ったばかりでありますので、彼の考え方についてどうこうコメントを申し上げる立場にありません。
読売:知事選では多少脅威になるとお感じになっていますか。
知事:まだ出るとも出ないとも決まっていないようですから、何とも申し上げようがありません。
毎日:衆議院選とのダブル選挙の公算が高まっていますが、改めて知事選でのご自身の戦いへの影響をどうお感じになっているでしょうか。
知事:これはちょっと読めないでいます。プラスなのかマイナスなのか、今の段階ではちょっと判断しかねています。いろいろご意見をくださる方もおりますが、プラスと言う方もいるし、マイナスと言う方もおりますので、私自身もちょっと判断しかねています。
朝日:この前の月曜日に、28市町村の首長さんで知事を支援する会が発足したと思うのですが、それについてのご感想というか、その28という数は想定どおりなのか、それとも少ないのか、多いのかという知事のご見解をお聞かせください。
知事:多いとか少ないとかを申し上げる立場にはありません。私としては大変ありがたいということよりほかに申し上げようがございません。これからまだ増えるとおっしゃってくれた方もおられるようでありますが、私としては、多くの市町村長さん方から、先般もいろいろ政策の中身、あるいは選挙のやり方等についても熱心なご意見をいただいたところでありまして、大変多くの方々にご支援いただけるということについては本当にありがたく感じているところです。
朝日:一方で、知事と関係が良好だとされていた中川土浦市長が小幡氏の支援を表明されているのですが、そこについてのご見解はいかがですか。
知事:特別申し上げることはございませんが、中川市長とは電話等で何度も話もしているということだけ申し上げておきたいと思います。
朝日:表向きと立場は違うということでしょうか。
知事:いえ、そういう意味ではなくて、事実を言っただけです。表明されたその日の朝も、かなり長い時間、話はしています。
東京(幹事社):先日の県出資団体等調査特別委員会で、最後に、鶴岡県議のほうから、住宅供給公社の損失補償の補正予算案が出た場合、可決しない可能性もあるというような、宣戦布告ともいうような発言があったわけですが、まずそれについてどう思うかということと、今後、知事がもし当選の暁に、議会運営をしていく上で、議会最大会派との関係というのはすごく難しいのではないかと思いますが、そこら辺についてどうお考えか教えてください。
知事:議案というものはいつでも否決される可能性はあるわけでありまして、鶴岡委員が言ったことが会派としてのお考えなのか、個人としてのお考えなのか、単なる可能性を言ったのか、その辺がわかりませんので、何とも答えようはありません。それから、当選した後どうするのかという話でありますが、これは、当選させていただければ、その後考えていきたいと思います。今、そういったことまで考えていてもしょうがないことですので、この辺についてのコメントは差し控えます。
東京(幹事社):当選しても、自民党が野党に回っているということで、不安はないですか。
知事:野党に回るということも会派として決定したということも聞いておりませんので、私としては何ともお答えしようがありません。自民党の議員の方から違う意見も聞いているところでありますので、私としては、会派として決定したのかどうかということも含めて状況がわかりませんので、お答えしようがないというのが実状です。
東京(幹事社):それは、自民党の方でも知事側に回る方も何人もいらっしゃるというふうに見込んでいらっしゃるということですか。
知事:それはわかりません。
茨城:知事選の告示日が2週間ほど繰り上がる公算になりつつありますが、政策、あるはマニフェストは、当初8月に発表する予定というのが先日の表明会見のときにありましたが、これも前倒すような方針なのでしょうか。
知事:今、一生懸命、内容を練っている最中でありまして、できるだけ早くとは考えておりますが、今月中に完成できるかどうかちょっとわからない状況にあります。一生懸命、頭をひねっているところです。