目的から探す
ページ番号:73817
更新日:2025年10月28日
ここから本文です。
この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は、こちらから視聴いただくことができます。
(作成:報道・広聴課)
令和7年10月28日(火曜日)
11時15分~11時40分 会見室
日経(幹事社):幹事社日経新聞です。
本日は、知事から発表事項があるとのことですので、よろしくお願いいたします。
知事:では、スライドにありますとおり、まず初めに、「シン・いばらきメシ総選挙2026」の開催概要についてお知らせしたいと思います。
茨城県のナンバーワンご当地グルメを決定する「シン・いばらきメシ総選挙2026」でございますけれども、本県を代表する新たな「ご当地グルメ」の誕生を期待して、昨年秋に開催したものでございます。
本県は、豊かな食材に恵まれておりますが、茨城県といえばこれという「ご当地グルメ」がまだ足りないというふうに認識しております。そのため、ないのであれば、みんなでつくろうという発想の下、市町村から地元を代表する選りすぐりの新たな「ご当地グルメ」の出店を募って、来場者の投票などによって本県を代表するナンバーワンの「ご当地グルメ」を決定する総選挙、今回、第2回目を2026年に開催しようというふうに考えております。
開催日は、ここにありますとおり、来年の10月10日から3日間、前回同様、水戸市の県の三の丸庁舎で開催したいと思います。
部門については、前回同様の一般料理部門とスイーツ部門を設けて、市町村からの参加をいただいて、それぞれの部門においてグランプリを決定したいと考えております。
エントリーについては、前回同様、新たなグルメのエントリーを基本としますが、前回のエントリーグルメをブラッシュアップしたもの、これについても参加を認めるということにしておりますので、惜しくも受賞にならなかったグルメがリベンジする、リベンジのために参加するというのも考えたいというふうに思っております。
このページは、昨年秋の「シン・いばらきメシ総選挙2024」で、茨城県内で44市町村が参加したのですけれども、3日間で約6万4,000人の方がご来場いただいたということでございます。
総選挙後には、つくば市と牛久市で再集結イベントを開催して、県内幅広いところで参加グルメを味わっていただく機会を設けることも行いました。
続いて、この総選挙をきっかけに、地域でグルメを使ったまちおこしにトライしていただいているところもあるということでございます。例えば、グランプリを獲得した五霞町、「シン・茨城あげそば」、現在、県内の道の駅9駅に協力いただいて、各駅の工夫を凝らしたアレンジメニューを販売するフェアを11月末まで開催中というふうに聞いております。
準グランプリを獲得した日立市の「HITACHIブランドあんかけ飯」については、総選挙後も提供店舗を募集して、現在、13店舗まで増やすなど、地域展開を進めていただいておりまして、鹿行地域においては、シン・いばらきメシを道の駅に集結させるなど、地域が主体となった独自の取組も行われております。
また、シン・いばらきメシをふるさと納税の返礼品に活用している鹿嶋市やかすみがうら市の取組もございますし、また、民間企業と連携して取組を進めたグルメもあります。特別賞のカスミ賞を受賞した稲敷市の「江戸崎かぼちゃのほっくりモンブランプリン」、こちらはカスミで商品化を行ったほか、第3位を獲得した常陸太田市の「けんちんまん」、これらについては、ファミリーマートで連携して商品化が実現して、現在、約7,000店舗で販売されている。売れ行きも非常に好調だというふうに聞いております。
これらの地域の盛り上がり、地元関係者の熱意が実を結んだものであると認識しております。総選挙の開催はこういう動きのきっかけになるものというふうに感じております。
最後に、市町村におかれましては、引き続き、魅力的な「ご当地グルメ」の開発に取り組んで、是非総選挙にエントリーしていただきたいというふうに思っております。
また来年、水戸で新たな「ご当地グルメ」の誕生とともに、盛り上げていただければというふうに思っています。
まず、発表は、私からは以上です。
日経(幹事社):ありがとうございました。
では、発表事項に関して、まず幹事社から質問をさせていただきます。
直近でも、ファミリーマートで、他県でもシン・いばらきメシのメニューが販売されるなど、県外への波及というのも大きなテーマとなっています。
2024年の第1回の振り返りと、第2回で新たな展開ということですが、どういうものを期待されているか教えてください。
知事:最初に申し上げたとおり、前回2024年に開催したときの問題意識というのは、食材豊富なこの茨城県であまり有名なグルメが存在しないということが非常にもったいないと。例えば、観光誘客においても、もうちょっと有名なご当地グルメがあれば、様々な人に楽しんでいただけるチャンスが増えるんじゃないかということもあって、市町村対抗で開催をさせていただきました。
これは非常に各市町村においても、あと、我々においても、様々な気づきを与えるイベントになったんじゃないかなというふうに思います。
食材が豊富なので、様々、ご当地グルメになり得るようなメニューを考案することは、得てしてそんなに茨城県の場合はハードルが高くないんじゃないかなというふうに思いますし、やってみると、非常にユニークで、創造性のあふれる様々なグルメが各市町村の代表として競い合ったということが非常に各市町村においても盛り上がりましたし、県全体として盛り上がりましたし、それがさらに民間企業との連携であるとか、様々な地域でのご当地グルメとしての広がりであるとか、あるいは、県外におけるプロモーションであるとか、そういうことに結びついてきているので、この動きは是非さらに発展させていけるんじゃないかなというふうに思いますので、来年、また前回以上の盛り上がりを是非つくっていければなというふうに思っています。
日経(幹事社):ありがとうございます。
各社、発表事項に関して、質問がある社はありますか。
茨城:茨城新聞です。よろしくお願いします。
こちらの資料にもありましたけれども、様々な動きが出ているということで、1年間経ちますけれども、開催に当たっての手応えはどのように感じていらっしゃるかお聞きしたい。
知事:手応えとしては、第1回の前回の開催は非常によかったのかなと、非常に手応えがあったのかなというふうに感じています。
まず、市町村対抗にしたことによって、それぞれ市町村を代表するグルメということで盛り上がりがありましたし、実際に県内の食材を様々使ったユニークな出店が行われて、たくさんの方に実際に来場いただいて、水戸だけではちょっと食べられないからということで、県南地域でも開催してくれという要望を踏まえて、また再集結というものをやったり、あるいは、東京でも「茨城をたべよう収穫祭」というイベントにおいてシン・いばらきメシの御紹介を行ったり、様々なところでこのイベントで生み出されたグルメが活躍していただいたというふうに思いますので、これは新しい茨城県における知名度を上げるための一つの大きなツールになってきたんじゃないかなというふうに思います。
是非第2回目はさらに今まで以上の広がりをつくっていければなというふうに思っています。
日経(幹事社):ほかはありますか。
茨城放送:LuckyFM茨城放送です。お世話になります。
去年開催なさった第1回、そして、来年本番を迎える第2回、少しこの部分を変えようか、あの部分を変えようかですとか、このペーパーにないところでそういった部分がもしあるようでしたらお話しいただきたいのですが。例えば、賞を追加するですとか、あるいは。
知事:企業との協賛による賞を、できれば次回は、非常に好評だったものですから、さらに増やせていければ増やしていきたいなというふうに思って、そういう努力はしていきたいというふうに思います。
あとは、一部の方には、何から何まで県にやってもらえるものだとちょっと勘違いしている方々もいるので、是非これをきっかけに、自ら新しい料理を活用して地域の差別化につなげていくとか、そういうことに自ら努力していく。実際に努力されている例を御紹介しているわけですけれども、そういうことにつなげていくことも大事なのかなと。それぞれの地域地域が自らの力でこの総選挙をきっかけに地域を盛り上げていくということも、県が全て何から何まで手取り足取りやっていくという誤解は、ちょっとそれは防ぎたいなというふうに思っていますけれども。
茨城放送:過日、ファミリーマートさんが「けんちんまん」を一緒にということがあったりしましたけれども、ある種、だから、企業広告も入れたりとか、ものすごくそのあたりを考えたりということは考えていますか。
知事:企業広告というか、賞ですね。協賛して、企業の賞。そうすると、逆に、商品化とかそういうことにつながるでしょうから、食品系の企業を中心にそういう賞を出していただけるように、いろいろ勧誘できたらなというふうに思います。
茨城放送:ありがとうございます。
日経(幹事社):他社はよろしいですか。
日経(幹事社):それでは、発表項目以外で、幹事社から、1点、質問をさせていただきます。
高市政権が発足して、受け止めと期待というのを改めて知事からお聞きできればと思います。
知事:高市政権が誕生したことについては、まず、心からお慶びを申し上げたいというふうに思います。国内及び国際的な政治動向、経済動向を含めて、非常に激動の時代の中で難しい舵取りが迫られるというふうに思いますけれども、国民の期待に応えてしっかりと日本を前進させていただければなというふうに思っております。
日経(幹事社):具体的な経済政策への期待というのをお聞かせいただければ。
知事:ガソリン税の暫定税率の引き下げなど、様々、実行に向けて動き出しているものもあると思うのですけれども、物価高対策でしっかりと有効な対策を取っていただきたいというふうに思います。
報道なんかでも、各ニュースなんかでも、若干、上げられている話としては、ちょっと需要喚起に偏ってしまっている可能性があるんじゃないかなと。物価高対策としては、どちらかというと、円安を何とか防いでいかなければいけないんじゃないかという論調も出てきていますけれども、経済学的には、確かに需要を喚起するとますます物価上昇につながってくる可能性もあるので、円安対策についてもしっかりと考えていただくことが大事なんじゃないかなというふうに思います。
日経(幹事社):ありがとうございます。
それでは、各社、質問がありましたらよろしくお願いします。
朝日:朝日新聞です。
今、高市政権の話が出ましたけれども、自民と維新の連立の中で、衆院議員の定数を1割削減するということを両党で合意されました。
各地の地方の知事からは、地方の声が届かなくなるのではないかというような懸念の声も出ていますけれども、大井川知事としては、この1割削減ということについてどのようにお考えかという点と、定数について、あるべき姿をどのようにお考えか、この2点について教えていただきたいと思います。
知事:定数の削減という方向については、ほとんどの党は賛成ということなのかなというふうに拝見しておりますが、その地方の声をどう反映させるかという観点も含めて、仮に定数を削減するにしても、定数の削減の仕方というのはよくよく考えていただく必要があるんじゃないかなというふうに思います。
非常に選挙制度の民主主義の根幹に関わることなので、しっかりと各党間で議論を尽くして進めていく必要があるのかなというふうに思います。
ただ、一方で、経済状況なり、あるいは、人口減少が起きているということを考えたときに、定数削減はまかりならんということも、ちょっとそれは言えないんじゃないかなというふうに思いますので、どう削減するかを十分熟議して決めていただければいいんじゃないかなというふうに思っています。
日刊工:日刊工業新聞です。
また高市政権の話です。
高市総理、いろいろな発言を見ていますと、どちらかというと原発の推進をするような発言が、前向きな検討をしているような印象を受けます。
大井川知事としては、そこの思いについて受け止めと、かつ、大井川知事自身、これまで原発については中立的なお考えであるような印象でございましたが、そこについてお変わりがもしあれば、教えていただければと思います。
知事:私は何も変わりません。エネルギー政策の全体の方向性については、国が責任を持って決めるものだというふうに考えていますし、その中での原子力発電の位置づけについても、国の政策としてきちんと全体の整合性を取る形で決めていかれるものなんじゃないかなというふうに思っています。
私の役割としては、その中で、例えば、東海第二発電所、原子力発電所の再稼働をどうするかという話については、今までどおり、きちんと実効性ある避難計画ができるのかどうか、あるいは、安全性をきちんと確保できるといえるのかどうか、そういう状況に到達するまではしっかりと作業を行った上で、県議会、各市町村、その他県民の皆様の御意見を聞きながら判断していくという、その方針にはいささかも変更がないということでございます。
読売:読売です。お疲れさまです。
2点あります。
まず1点目なのですけれども、今回の県議会でも、結構データセンターの誘致に関する議論、県議の皆さんからの質問を含めて活発な議論が結構なされたのかなというふうに考えております。
知事は、知事選のときにも、誘致を大きな一つのテーマとして掲げられて当選されたわけですけれども、改めて、現在の県の状況及び今後の方向性について、お考えがあれば聞かせていただきたいです。
知事:データセンターの誘致については、国のほうでも地方に分散させるという方針を出したところもございますし、あと、今後、データセンターの需要の中で中心となってくるであろうAI関連のデータセンター、こういうものがニーズとして高まっていく場合に、是非茨城県としても、その誘致を目指していければなというふうに考えています。
データセンターの誘致というのは、巨大な構造物ができて、巨大な電力需要が必要になって、その割にはあまり人がいないという、そういう問題点もあるので、できれば、AI関連の産業が集積するような形でのデータセンター誘致というのを是非目指していきたいなというふうに思っていまして、単純に巨大なデータセンターができて、人口も、ましてや職も大して増えずに、電力はたくさん消費するし、税収は増えるかもしれませんけれどもというのだけではちょっと地方にとってのニーズとしては弱いのかなというふうに思っていますので、是非AI関連の産業が集積するような上手いパッケージで、そういう誘致を目指すことができたらなというふうに考えています。
読売:ありがとうございます。
読売:もう1点、ちょっと別のテーマになります。
全国各地でクマの被害が相次いでおります。住民の皆さんがけがを負うケース等も含めて、相次いでいるかと思います。
茨城県は、クマの生息は実際ないというふうな状況ではあるかと思うのですが、6月に大子町のほうで目撃されるなどなど、予断を許さない状況なのかなとも感じています。
知事の今のお考えで、今はいないかもしれないですけれども、いわき市でもちょっと出たりとか、隣県でも相次いでいる中で、今後のクマに対する対策をどう進めていくかというのを、今考えられている範囲で教えていただければと思います。
知事:茨城県では、目撃情報が、先日、大子のほうでございましたが、生息は確認されていないということでありますが、各地の状況を見ると、市街地の中心部にまでクマが出没して、人的な被害、甚大な被害を発生させるような状況になっているのを見ると、茨城県においても、今、いつそれが起きてもおかしくないと思って準備をする必要があるのかなというふうに思います。
緊急銃猟制度の活用も視野に入れながら、各市町村と連携して、いざというときに万全の対策で臨めるような準備をしっかりと進めていくことが重要なのかなというふうに思っています。
読売:ありがとうございます。
茨城:茨城新聞です。
今月頭に台湾便の運休が発表になりました。県としても、これまで台湾からの観光客誘致に大分力を入れてきたと思いますが、今後の対応策ですとか、再開の見通しなどについて、今、分かっている範囲で教えてください。
知事:台湾便については、私自身も誘致のために台湾を何度も訪れましたし、実際に蔡英文総統が、茨城県を含めた地域からの様々な農作物の輸入を解禁したタイミングに合わせて大規模なキャンペーンを台湾で行ったり、そのときにも、前提として、タイガーエアの直行便があるということで、台湾からの茨城県への誘客なんかもプロモーションも行って、実際に台湾からのインバウンドは最も国・地域別で言うと茨城県においては多いのかなという成果も上げてきた中でのこの運航中止というのは、私も個人的にも非常に残念だなというふうに思っています。
たしか4月だったか、ダイヤを変更して、台北に到着した便の時間帯が非常に遅くなって、利便性が悪くなってから急激に搭乗率が落ちて、採算に合わない路線ということで運航中止になったという動きになったと私は理解していますけれども、若干、私としては、不満を表明せざるを得ないかなというふうに思っています。
台湾のタイガーエアはもちろん、親会社のチャイナエアラインであるとか、さらには、台北駐日経済文化代表処の代表にもお会いして、善処を、あるいは、運航再開の御協力について様々な交渉を行ってきていますが、再開のめどはまだ一切立っておりません。
タイガーエアに限らず、ほかのエアラインを含めて、台湾路線復活のために様々な努力をこれから続けていきたいというふうに思っています。
時事:時事通信です。
ちょっとまた話が変わりまして、今月初めに行方市で新市長が誕生して、主な公約として、なめがた地域医療センターの救急機能の回復と入院機能の回復を公約に当選されたわけで、一定の民意を得たわけですけれども、県全体の医療制度を持つ知事として、その動きに関してどのように捉えていらっしゃるかと、御感想を伺いたいです。
知事:行方市、あるいは、潮来市周辺地域の方々の中では、非常に強い地域医療センターの再開を望む声があるというのは認識していましたが、今回、市長選でその声が非常に強いということを改めて証明されたのかなというふうに思いました。
新市長も御訪問いただきましたけれども、しっかりと今後の行方市の動きを踏まえながら、県としては、できる限りの協力は惜しまないつもりであります。
時事:例えば、県として、具体的にどういう協力ができるかというのは考えていますか。
知事:行方市が、その方向と動きについて、今、検討しながら進めている段階ですので、私のほうから申し上げるのは差し控えたいと思います。
日経(幹事社):よろしいですかね。
ありがとうございました。
知事:ありがとうございました。