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更新日:2025年1月15日
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この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は、こちらから視聴いただくことができます。
つくばエクスプレスと都心部・臨海地域地下鉄の接続事業化促進期成同盟会について
(作成:報道・広聴課)
令和7年1月15日(水曜日)
14時45分~15時10分 会見室
知事:よろしくお願いします。
朝日(幹事社):よろしくお願いします。
それでは、始めさせていただきます。
幹事社の朝日新聞です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
知事:よろしくお願いいたします。
朝日(幹事社):本日、発表事項はないと伺っておりますので、まず最初に、幹事社から、幾つか御質問させていただきます。
まず、年末以降、県内で発生した3つの事案についてお伺いいたします。
1つずつ分けて御質問いたしますので、それぞれについてお答えいただく形でお願いいたします。
1つ目は、昨年末、八千代町の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザについてです。既に約108万羽の殺処分が終了し、防疫措置が進められていると伺っています。
発生を受けた県の対応も含め、知事の受け止めをお願いいたします。
地元からの不安の声というのもあるようですが、今後の県の対応、国へ要望することなどあれば、お聞かせください。
知事:昨年は、例年より早い段階で、10月17日に北海道で鳥インフルエンザの最初の発生がございました。
それを受けて、10月中には、県内の養鶏農家に対して、消毒命令などを発出して、防御態勢を万全にするように徹底してきたところでございますが、29日になって八千代町で鳥インフルエンザが発生してしまったことは大変残念に思っております。
108万羽を飼育する養鶏場でしたので、年末年始を挟んで、県庁職員ほか、自衛隊の皆さん、それから、各協力会社の皆様、大変な御努力で、予定よりも3日ほど早い形で殺処分を終了し、防疫措置も、今、着々と進んでいまして、16日には防疫措置が終了する予定となっております。
そういう意味で、鳥インフルエンザが発生した後の対策は、茨城県の関係者の皆様の御協力で、大変スムーズに進めることができたのかなというふうに考えております。
ただ、この八千代町の農場は、2年前にも鳥インフルエンザが発生しておりまして、その後の対策として、防疫措置をさらに強化したにもかかわらず、また鳥インフルエンザが発生してしまったということで、鳥インフルエンザの侵入経路とか発生原因とか、その辺がまだまだ不明なところが多いということは、状況としては変わっていない。これを国にも、至急解明をさらに進めてもらうための要請は、県としてもしていきたいというふうに思っています。
また、殺処分に当たっては、鳥インフルエンザの蔓延を防ぐためにスピーディーに処分をして、処理をしていくということが非常に重要だというふうに我々は認識しておりまして、埋設、それから、焼却、様々な手段がございますけれども、一部、八千代町などで埋設に対する不安の声があるというふうに伺っておりますが、科学的根拠に基づけば、埋設と焼却とその差はないわけでございますし、今後も、根拠ない不安などを持たれないように、地元などにもしっかりと丁寧に説明することによって、一番大事なスピーディーな処理ということはしっかりと守っていけるようにしていきたいというふうに思っております。
朝日(幹事社):ありがとうございます。
朝日(幹事社):2つ目に移ります。
1月6日に、鹿島港沖で発生しました大津漁協所属の巻き網漁船の転覆事故についてお伺いします。
乗員2名が亡くなって、行方不明の乗員の方の捜索も続いております。
網に魚が入り過ぎていたという乗員の証言であったりだとか、救命胴衣の未着用といった点なども指摘されていますが、知事の受け止めをお願いいたします。
知事:まず、このたび、2名の方が亡くなられたということで、御冥福をお祈りしたいと思います。また、御遺族の方にもお悔やみ申し上げたいと思います。
また、3名の方が未だに行方不明ということで、一刻も早く発見されることを願っております。
今回の事故については、事故原因についての調査を国土交通省運輸安全委員会を中心として行っておりまして、我々としては、専門家ではない観点から、いろいろ記事等は認識しておりますけれども、ここで県としてのコメントをする状況ではないのかなというふうに考えております。
今後の調査結果を待ちたいと思います。
朝日(幹事社):ありがとうございます。
朝日(幹事社):3つ目に移ります。
こちら、昨日発表があった鉾田市の地下水の件でお伺いします。
鉾田川流域の井戸水から、国の暫定目標値を上回るPFOA、PFOSが検出されたことについて、知事の御所見と、今後の県の対応について、何かありましたらお聞かせください。
知事:今回の鉾田市の調査は、県の調査に始まって、鉾田市独自の調査、それから、それを踏まえて再度確認をして、県と鉾田市の合同の調査ということで、何度も何度も確認をしつつ、今回、こういう形で基準値を超える井戸水が発見されたということは、我々としては残念なことだというふうに思っております。
ただ、この結果を踏まえて、しっかりと至急取れる対応策をしていくことが重要で、昨日の会見でもお話し申し上げましたように、井戸水の使用は周辺の方にはやめていただいておりますし、また、今後の対応としては、基準値を超える数値が出た地域の周辺を、さらにどの程度の範囲に汚染が広がっているかということを確認するために、継続して調査を行いますし、また、国ともしっかりと連携しながら、実態の解明を進めていきたいというふうに考えております。
朝日(幹事社):ありがとうございます。
朝日(幹事社):あと1つ、幹事社から最後の質問です。
知事の2期目の任期満了を迎える年となりました。3期目を目指すかどうかについて、知事のお考えをお聞かせください。
知事:今年は知事の任期が終わるということで、知事選があるということではあるのですけれども、現在のこういう鳥インフルエンザの発生であるとか、PFOSの問題であるとか、様々な課題が山積しております。
私としては、今の目の前の課題を一個一個しっかりとこなすことに集中していきたいというふうに感じております。
朝日(幹事社):ありがとうございます。
幹事社からの質問は、以上となります。
各社さん、御質問のある方はお願いいたします。
日刊工:日刊工業新聞です。
年頭訓示で経済について触れられていたかと思います。
2025年の経済の施策、もちろん、予算がまだ発表されていないところだと思いますが、現時点で、方針みたいなものをお聞かせいただければありがたいです。
知事:今後の予算編成で具体化していくところなので、具体的なお話はまだまだできる段階ではございませんが、現在の茨城県の状況を見ていったときに、物価高騰であるとか、あるいは人口減少に伴う人材不足、そういうことが非常に経済の大きな足かせになってきている。その中でも、茨城県は全国的にもかなりうまくやっているほうだとは認識はしておりますけれども、そういう大きな課題があることは間違いないので、そういうものに対応して、きちんと乗り越えられていくような強い経済や強い社会をつくっていくということが地方の自治体に課せられた大きな使命なのではないかなというふうに思いますので、それに向けた対策というのを予算の中でも具体化していきたいというふうに思っています。
日刊工:ありがとうございます。
毎日:毎日新聞です。よろしくお願いします。
今のに関連する質問に近いのかもしれないのですけれども、日本製鉄鹿島地区の高炉が3月末までに1つ休止するというふうになっています。間もなく休止を迎えるのですけれども、地元の鹿嶋とか神栖のほうでは地域経済の衰退に関する危機感というものがかなりリアルに出始めてきているという声を聞いています。
鹿行地域の主力産業の一部が止まるということになると、関連企業の減収だとかが見込まれます。それによる周辺自治体の税収の減収だとか、県にも法人税の減収など、様々な影響が予想されます。
2021年3月の発表以降、県も日本製鉄側との対話の機会というものを継続して持っていると思いますけれども、2点、伺いたくて、1点目が、ビジョンが見えていなくて恐縮なのですけれども、現状で、県として、鹿行地域に経済支援をする考えがあるのかという点と、あと、今、知事が力を入れている企業誘致で鹿行地域に何か新たな風を吹き込む予定があるのかなど、2点、こちらをお願いします。
知事:日本製鉄の高炉が1基休止になるということは予定どおり進むというふうに認識しております。まだ特段のそういう連絡が来ているわけではないですけれども。
その場合においても、今、見えている影響でございますけれども、日本製鉄の中では、80名程度の配置転換ということだそうですけれども、それ以外についても、今、それほど大きな影響が見えているわけではありません。高炉が休止してから、おっしゃるとおり、受注量の減少など、影響が本格化してくる可能性はあるわけですけれども、それに備えて、しっかりと関係者間で連絡を密にして対応できるような体制を引き続き取っていきたいなというふうに思っています。
また、日本製鉄、グローバルで企業を経営している中で、今、鹿島の問題以上にアメリカの問題のほうが大きいでしょうし、それが高炉を止めるなと言っても、そういうわけにも簡単にいかないわけでございますので、県としては、既存の産業を今までの形で残すことに注力するよりは、新しい時代に合わせて、新しい産業を作っていくことに力を入れておりまして、まさにカーボンニュートラルという観点で、鹿島の臨海工業地帯で新しい拠点化できないかということを様々な企業とも連携しながら、今、事業化に向けて検討を進めておりますので、そういうことの実現を通して、鹿行地域の発展というのを生かしていきたいというふうに思っています。
一つ、その中で具体的に動き始めているものは、三菱ケミカルのプラスチックのリサイクルプロジェクト、これも三菱ケミカル自身が非常に力を入れていただいているものですし、そういう様々な形で、また違った形で工業地帯を活性化することは可能なのではないかなというふうに思っています。
NHK:NHKです。よろしくお願いいたします。
本日なのですけれども、韓国のユン・ソンニョル大統領が合同捜査本部に拘束されたというニュースが入ってきました。
これを受けて、今後、韓国情勢が大きく変化する可能性がある中で、茨城空港では清州便が運航されていますが、そうしたことをはじめとした国際線への影響をどのように考えているかということと、航空各社にはどのように働きかけていきたいか、お伺いしたいと思います。
知事:韓国便については、今のところ、予定どおり運航が続けられております。
懸念点があるとすると、搭乗率がちょっと低いかなと。望ましい水準にはなっていないということがあるので、我々としては、ゴルフツアーだけではなくて、それ以外の茨城の魅力、例えば、食であるとか、様々な観光地であるとか、そういうところも含めて、ゴルフプラスアルファで韓国の方々に茨城県に訪れていただけるような、そういう追加のプロモーションを行うように、今、進めておりますし、また、茨城県、あるいは、北関東などの近県の方々には、茨城空港を使った韓国旅行、そういうこともツアー会社の協力を得てプロモーションできたらなというふうに思っています。
ちなみに、今週末、エアロKのカン社長が茨城を御訪問いただけるので、そのときにしっかりと今後の対応策などについて意見交換をしていきたいというふうに思っています。
NHK:ありがとうございます。
韓国は、今まで、ゴルフインバウンドを促進ということで、ソウルへのプロモーションをはじめとした取組を行っていますけれども、今回のこの拘束ということによる茨城県の観光への影響ということについてはどのように考えておりますでしょうか。
知事:大統領が拘束されて、旅行への直接の影響というのは、少なくとも私が知っている限りではあまりないんじゃないのかなというふうに思っていますが、今後、その次のステージで、韓国社会とか経済が混乱しない限りは、大きな影響は少なくともないんじゃないかなと思っていますし、そう願っております。
NHK:ありがとうございます。
茨城:茨城新聞社です。よろしくお願いします。
国民スポーツ大会の改革案についてお聞きします。
先日、改革案の大枠が明らかになって、トップ選手が参加しやすい通年開催制の導入とか、都道府県対抗方式の維持などが軸になっているようです。
知事は、今回の改革案についてどう評価されるか、また、その理由についてお聞きしたいです。
知事:知事会からの代表も出て、日本スポーツ協会において議論が進んでいるというふうに認識しておりますし、今回の提案の中でも、トップ選手が出場可能な日程を検討する通年開催にして、日程を検討するとか、あるいは、開閉会式の簡素化をするとか、あるいは、複数都道府県の合同開催をするとか、幾つかの選択肢を並べて提案が出ているというふうに認識しております。
いずれの提案においても、一都道府県が主催した場合に比べて、負担は軽減される方法で考えていただいているのではないかなということで、私としては評価をしたいというふうに思っています。
隔年開催というのは、私どもも隔年開催でもいいんじゃないかと思っていたのですが、選手の出場機会がなくなってしまうから、毎年開催するということが大事だという意見も知事会では強くて、そちらの方向で動いているというふうに認識していますし、あとは、都道府県対抗というのもやはり何となく残したいということであるのだと思います。
ただ、個人的には、できれば、総合優勝の都道府県で争う天皇杯・皇后杯、あのやり方はちょっと見直した方がいいんじゃないかなと、引き続き、個人的には認識しておりますけれども、今後の議論の推移を見守りたいというふうに思います。
茨城:ありがとうございます。
茨城放送:LuckyFM茨城放送です。お世話になります。
先月、去年の12月になりますが、TX、つくばエクスプレスの期成同盟会というものが開かれまして、その中で、会長のほうから、市町村単位だけではなくて、県の参加を促すというふうな話が出たかと思いますけれども、茨城県としては、そのあたり、どういうふうに対応されますか。
知事:会長の松丸市長からも、今後要請をするという話も個人的に承っておりますので、それを踏まえて、我々としても、東京延伸、ひいては土浦延伸ということも含めて、期成同盟に積極的に参加していきたいというふうに考えております。
茨城放送:その中で、具体的にはどんなことを訴えていかれることになりそうでしょうか。
知事:私は東京延伸のほうで、あれは何を目指しているのだっけな。羽田空港行きを目指しているのでしたっけ。どこと接続するか、りんかい線と接続するのがいいのだっけ。りんかい線との接続を目指しているのだよね。という話も承っていますけれども、我々としては、東京の延伸が最も効果の高い形で実現することと、それに加えて、できれば、それが土浦へ向けた延伸と併せて、TXというものの経済効果がマックスになるような、そういう絵を描けることが一番狙いたいところではありますけれどもね。
茨城放送:ありがとうございます。
茨城:茨城新聞です。お世話になります。
先週の1月10日はほしいもの日でした。
初めてほしいもグランプリを開催されたわけですけれども、全体としての知事の評価というのはどのようにお考えでしょうか。
知事:予想以上に県外からのほしいもの事業者が参加いただいて、県内38点、県外から13点、合計51点、非常に「全国ほしいもグランプリ」という名前にふさわしい大会にできたんじゃないかなというふうに思っています。
取材された方は分かっていると思うのですが、本当にガチで、何の忖度もなしで、本当に競技を行ったものですから、ほしいも王国と言っていた茨城県はどうなっちゃうかなと、私も本当に心配で心配でしょうがなかったのですが、結果的に、今回は1位、2位、3位とも茨城県勢が獲得できましたけれども、今後、これだけのほしいも事業者が広がっている、あるいは、かなりの熱意を持ってほしいもづくりを行っているということを考えると、お互い、茨城県内の事業者も含めて切磋琢磨していかないと、なかなかグランプリの維持はできないんじゃないかなというふうに感じました。
ただ、ほしいもって、食べてみないと分からないものですから、そういう意味では、おいしいものということをこうやってグランプリの中で選んで、世の中に告知できるというのは、ほしいもの事業者にとっても大きな励みになると思うのです。これは県内外関係なく。
ですので、今、若い女性などを中心に非常に大きな広がりを見せているこのほしいも人気というのをしっかりと確実なものにし、今後、さらにおいしいものということでしっかりとほしいもをPRするということで、業界全体の質を上げていって、全国のみならず、世界のほしいもといわれるような、そういう産地を目指していければなと思います。
茨城:ありがとうございます。
今、世界を目指してというお話がありましたけれども、今の段階で、何か知事がお考えのほしいもを海外にPRする戦略のようなものというのはありますでしょうか。
知事:正直、ほしいもは、欧米も含めて、いろいろなところに実はもう既に輸出が進んでおりますので、さらに本場のほしいものおいしさとか、その奥の深さ、そういうものをPRしながら、逆に、本場のほしいもを食べに海外から旅行に来ていただくような、そういう売りになるような、そういうこともちょっと考えてみたら面白いかなというふうに思いますし、当然、グランプリで入賞されたほしいもなんかも、海外にしっかりとPRすることで、利益率の高い形で輸出なんかができれば望ましいんじゃないかというふうに思います。
茨城放送:LuckyFM茨城放送です。
今のお話に少し重なるかもしれませんけれども、「ほしいも発祥の地」というふうなアピールの仕方というのも今後はさらにあるのでしょうか。
知事:え、発祥の地なのですか。
茨城放送:ではないのかな。
知事:発祥の地かどうかは知りません。
事務局:違います。
知事:違うそうです。
茨城放送:失礼いたしました。
知事:発祥かどうかよりも、おいしいかどうかのほうが重要なんじゃないでしょうか。
茨城放送:なるほど。失礼いたしました。
朝日(幹事社):ほか、よろしいでしょうか。
では、これで終了とさせていただきます。
ありがとうございました。
知事:ありがとうございます。