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更新日:2025年11月18日

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 知事臨時記者会見における発言要旨251118

この資料は、臨時記者会見での発言内容を要約したものです。

 

知事臨時記者会見の動画は、こちらから視聴いただくことができます(外部サイトへリンク)。 

 

サツマイモ基腐病に係る緊急事態宣言について

配布資料(PDF:411KB)

参考資料(PDF:1,697KB)

(作成:報道・広聴課)
令和7年11月18日(火
曜日)
15時00分~15時20分 会見室

 サツマイモ基腐病に係る緊急事態宣言について

知事:お願いします。

 よろしいですか。

 では、すみません、緊急でお集まりいただきまして、ありがとうございます。

 本日は、サツマイモの基腐病に係る緊急事態宣言を県として発出したいというふうに考えております。

 これまでの経過ですけれども、あるほ場で、生産者の1名の方が、貯蔵中のかんしょからサツマイモ基腐病が発生していることを発見してから、周辺のほ場も含めて消毒作業を続けているところでございまして、その後、次々と基腐病が発見されているということでございます。

 最近、新たに2件、消毒作業を続ける過程でサツマイモの基腐病が確認されておりまして、非常にこの基腐病が広がってしまっている可能性が出てきたということでございます。

 基腐病は、当該かんしょを引き抜いてそのほ場だけ消毒するという対応が通常なのですけれども、茨城県の場合は、かんしょの大産地であるひたちなか市でしっかりと基腐病を根絶するという観点で、かなり広い範囲で、500メートル四方の範囲で消毒作業を行っております。しっかりと根絶することによって、産地をきちんと守っていきたいというふうに考えております。

 ただ、一方で、この土壌の消毒を進めている中で、もしかしたらまだ基腐病が発生しているのに気づいていない方もいらっしゃるんじゃないかという懸念が出てきております。したがいまして、是非、生産者の皆様には、基腐病の疑いが少しでもある場合には、県に通報していただきたいというふうに思います。

 2つ目、消毒作業をかなり徹底して行っているものですが、そういう意味では、かんしょの畑だろうがそうじゃないところも含めて、今、消毒作業を進めようとしております。その作業には、その土地の所有者の皆様の同意と御協力が必要なわけですけれども、中にはなかなか御協力をいただけない方もいらっしゃるというのが現実でございます。

 これは、非常にこの産地の存亡を左右するような事態でございますので、基腐病は、根絶しないと、鹿児島でもありましたように、非常に長い間、産地に影響してしまうということでございます。徹底した対策と根絶を目指したいと思いますので、是非、近隣の土地の所有者の方には、御理解と御協力をお願いしたいというふうに思います。

 私からは、以上です。

茨城放送(幹事社):知事、ありがとうございます。

 幹事社、LuckyFM茨城放送から1点ほど伺います。

 まず、宣言の期間というのは、現時点で決まっていたりはしますか。

知事:決まっていません。我々として、確実にしっかりと対策を講じ終えたと思える間はこの緊急事態宣言を発出していきたいというふうに思います。

茨城放送(幹事社):対策を終えている期間というのは、最後に確認されてから数日確認されないとか、そういった具体的な基準はあったりするのですか。

知事:とりあえずは、この後、さらに追加の確認が、今の対策の消毒作業をしている、この広い範囲の外で見つかるとか、そういうことがない限りは、この赤い印でつくった、かなり広大な、最初の発生の500メートル以内のところの消毒作業が完了したところまでは、緊急事態宣言は維持したいというふうに思っています。

 その間に、また新たに、それ以外のところで発見されるかもしれませんので、そういうことも含めて、しっかりと対策を取っていきたいと思います。

茨城放送(幹事社):ありがとうございます。

 幹事社から、以上です。

 各社さん、お願いします。

時事:時事通信ですけれども、一応、ここの赤い枠の外に基腐病が蔓延している可能性はあるということでよろしいですか。

知事:可能性が100%ないとは言えないですね。基本的にこの小さい範囲で発見されているのですけれども、1件、2件で終わらずに、かなり次々とこの周辺で違うほ場からも出ているので、広がりがどこまであるのかというのはちょっと予断を許さないというふうに思います。

 したがいまして、我々としては、通常の対応よりもかなり広い範囲で消毒作業を進めているのですが、その過程で、今まで気づいていなかった人が、いや、これ、基腐病だったという話が出てくる可能性も全くないとは言えないと思いますので、作業を進めながら、しっかりとかんしょ農家の方を中心に、情報収集と確認をお願いしていくということなのかなと思っています。

時事:では、基腐病が、極端に言えば、県外に出てくる可能性もあり得るということでいいですかね。県外にも起き得る可能性がある。そもそも基腐病になっていたものが出荷されてしまっていて、蔓延する可能性というのはあるということですか。

知事:基腐病というぐらいだから腐っているので、出荷されることは基本的にはそんなにないのではないかなと思うのですが、ただ、分からずに貯蔵している可能性はあるんですね。かんしょは収穫してから寝かせますよね。冷蔵して、かつ、それで糖度を上げるという作業に入るのですが、その間にもしかしたらまた見つかるかもしれないと。それがもしかしたらこの範囲のほ場じゃない、その外かもしれないという、いろいろな可能性を考えておかなければいけないかなというふうに思っています。

時事:そもそも震源がここじゃないかもしれないという意味も含めて、いろいろな可能性を考えておかないといけないということですか。

知事:ほかにも震源が出てくる可能性はあるかもしれないと思って、対策は取っていきたいというふうに思います。

時事:最後、もう1個。

 何かあったら連絡してほしいというのですけれども、緊急の連絡先って何かありますか。

事務局:ホームページなどで公表して、あと、農業者にも周知しておりますので、必要でしたら、記者の方々に、こういう形で冊子で作っておりますので、記者の方にもお知らせします。

知事:後で情報を取って。

時事:分かりました。ありがとうございます。

茨城:茨城新聞です。お願いします。

 まず、本日、新たに2件という発生なんですけれども、状況を教えていただけますか。どのような状況で発見されたか。

事務局:いずれも、防疫作業ということで、収穫残渣を処分している最中に、職員が疑わしいものを見つけて、検査をしたということになっております。

茨城:見つかったのが今日で、今日の検査で陽性と発覚したということでよろしいですか。

事務局:今日ではないですが、昨日以前にそれぞれ発見されたものを検査して、今日、検査で陽性が確認されたという状況です。

知事:いいですか。

茨城:あともう1つ、2つなのですけれども、このゾーニングされている赤い部分を、そのほかに500メートル以上広げるお考えというのはありますでしょうか。

知事:もともと発見された500メートルの範囲でゾーニングしているので、これでまずはやっていきたいと。かなりこれでも異例の対応ですけど。

茨城:あと、防疫措置の完了見込みというのはどのぐらいかかりますか。

知事:今、20日を目指しています。

茨城:11月20日ですか。

知事:そうです。

茨城:分かりました。ありがとうございます。

日経:日経です。

 すみません、ちょっとその地図とかも確認させていただきたいのですけれども、それは、青いところが、恐らく、サツマイモの、かんしょの畑ということですかね。

知事:この青いところが消毒作業をしているところ。

事務局:青いところがサツマイモの畑で、消毒作業を行っているところという印です。

日経:既にもう消毒作業をしたということですか。

事務局:はい。消毒作業を。それで、先ほども言ったように、非協力的な方もいらっしゃるので。

知事:全部はできていません。

事務局:ちょっと全部はやっていないというような状況でございます。

知事:大体、進捗は5割ぐらい。

事務局:もっとです。

知事:今、6割ぐらいいっている。

事務局:7割です。

日経:その赤い囲っているあたりを消毒しようとしているということでしょうか。

知事:そういうことです。はい。

日経:見つかったのはその点線で囲っている。

知事:そうです。そこのぽつぽつぽつと。

日経:逆に、1件目が5日、次がたしか先週の11日に2件見つかって、今回、その残渣というのは、収穫し終えた畑にまだ残っている芋ということですよね。小さいとか、形が悪いとか、それも2件で、逆に言うと、その段階で、これだけ緊急事態宣言をされるというのは、おっしゃったように、ほかでも見つかるかもしれないということで。

知事:今までの経緯で考えて、そうやって農家の方が気づかずに、我々が防疫作業中にまた新たに2件も発見しているわけですから、気づいていないだけで、広がっている可能性があるということで、こういう緊急事態宣言という形にさせていただきました。

日経:20日までには、まず、その赤い囲っているところをもうとにかく防疫作業をしていく。

知事:そうです。防疫作業をしようということです。

日経:分かりました。ありがとうございます。

共同:共同通信です。

 そもそものところで恐縮なのですけれども、こういったサツマイモの病気における緊急事態宣言というものを県として発令するのは今まであったことでしょうか。

知事:ありません。

共同:初めて出したということですね。

知事:はい、初めてです。過去に一度だけ基腐病が鉾田市で発見されたことがありますけれども、すぐに対応、処分、消毒して、それ以上、全く発見がなかったので、緊急事態宣言には至っていません。

 今回、初めてです。

共同:至っていない。

 ありがとうございます。

事務局:今の知事の話のちょっと修正で。ひたちなか以前に発生していたところは、県南地域で1件と県北地域で2件ということで、鉾田市ではないということ。

知事:鉾田市じゃないの。失礼しました。

朝日:朝日新聞でございます。

 ごめんなさい、ちょっとそもそも論なのですけれども、今回のこの緊急事態宣言というのは、法令か何か。

知事:ありません。

朝日:あるわけじゃなくて、あくまで県としての対応呼びかけのための緊急事態宣言。

知事:そういうことです。

朝日:あと、これで6件ということなんですが、農家さんとしては、同じ農家さんがお持ちのところなのでしょうか。

知事:違います。

朝日:具体的に、例えば、何軒所有のとかというのが分かったりするのでしょうか。

 また、この防疫措置自体を行っていらっしゃるこの赤い枠の中というのは、農家さんで言うと、何軒ぐらいの方々の畑なのでしょうか。

知事:それは、いいか、公表しなくても。

 ちょっと公表は控えておきます。

 でも、同一の農家だけではないと。

朝日:ない。

知事:はい。

NHK:NHKです。

 今のところ、最初に今月上旬に感染が確認されて、感染経路ですとか、原因ですとか、何か見えてきているものというのはあるのでしょうか。

知事:今のところ、はっきりした経路というのを何か特定できるというわけではないのですけれども、通常であれば、土壌を伝って、水か何かを伝って伝播するというのが一般的というふうに言われていますので、そういう広がり方なのかなと。

 そうすると、当初はかなり限定された地域だけなのかなというふうに思ったのですが、次々と発見されているので、要警戒かなということでございます。

NHK:ありがとうございます。

 あともう1点は、この防疫措置の500メートル以外の農家さんはたくさんいらっしゃると思うのですが、そういった方々に対しての呼びかけというのは、特にどういった点を注意してほしいでしょうか。

知事:基腐病の疑いがあったらすぐ通報してほしいということをこの外側にいらっしゃる農家の方には是非お願いしたいと思います。

茨城放送(幹事社):茨城放送です。

 確認なのですが、宣言の地域というのは、県全体ということで大丈夫ですか。

知事:とりあえず、ひたちなか市。

茨城放送(幹事社):ひたちなか市、承知しました。

 ありがとうございます。

時事:時事通信ですけれども、非協力的な人がいるということをおっしゃっていたのですけれども、それはこのゾーニングされている中にいるということですか。

知事:はい、そうです。

時事:理由は何ですか。非協力的という。

知事:つまびらかにはしないほうがいいと思いますが、消毒をしたくないという方がいらっしゃるということですね。

 今、鋭意、説得したいというふうに思っています。

時事:もちろんですけれども、法的な根拠がないから、強制力はないのですよね。

知事:ないです。

時事:可能な範囲でいいのですけれども、消毒してしまうと、全くもう出荷とかができなくなっちゃって、もうだめになっちゃうということなんですかね。仮にその防疫措置をすれば。

知事:いや、そんなことはないです。

時事:そんなことはない。

知事:はい、ありません。

時事:では、それ以外の理由で、そういう理由じゃなくて、非協力的だということですか。

知事:そういう理由じゃないです。

時事:ありがとうございます。

事務局:ちょっと補足させていただいてよろしいですか。

 発生ほ場につきましては、2年間、作付けしないというようなことがありますので、2年間は出荷できないというような状況かと思います。

時事:じゃあ、ゾーニングしていても、発生していないほ場は作付けができると。

事務局:はい。発生していないところは作付けできるということです。

朝日:朝日新聞です。

 念のためなのですけれども、その消毒措置を受けた場合に、農家さんが被るマイナス部分というのは特にないという理解でよろしいのでしょうか。

知事:基本的にはないと思います。

朝日:けれども、何かしらの事情で嫌がっていらっしゃる方がいらっしゃる。

知事:はい、という人がいらっしゃるということですね。

朝日:そういう認識でよろしいのですね。

知事:はい。

朝日:ありがとうございます。

茨城放送(幹事社):茨城放送です。

 発生ほ場について、2年間出荷できないというのは、これは植物防疫法に基づいたルールということで大丈夫ですか。

事務局:ちょっと言葉が足らなくて、作付けを2年間できないということで、植物防疫法に基づいてそのような措置を取っております。

茨城放送(幹事社):ありがとうございます。

読売:読売です。

 これまでの範囲で、少なくとも6農場でどれぐらいのかんしょが生産されていて、どれぐらいが処分が必要なのかというのは分かっていますか。

知事:ちょっと私は把握していないな。それはちょっと。

読売:これはずっとお願いしてきているところでもあるのですけれども、まだ分からなさそうですか。厳しそう。

 分かりました。

 県の総合防除計画、全国に先駆けて基腐病についても対策をしようということで、2年ぐらいずっと続けてこられたかと思うのですけれども、これまでの把握で構わないのですけれども、基本的には、今年発生したという認識なのでしょうか。少なくとも、去年からそういう状況があったとか、そういうようなことはこれまでに把握はありますか。

知事:去年の段階でこういう事例があったという報告は一切なかったので、恐らく今年発生したというふうに考えるのが自然なんじゃないかなと思っております。

読売:分かりました。

 12月以降、また、ほしいもの生産というのも始まっていくかと思います。最初のレクのときに、一番最初の発生ほ場はほしいものほうも出荷されているという話があったかと思うのですけれども、今のお考えで構わないのですが、ほしいもの今後の生産とかブランドイメージとかを含めて、そういったものの心配なこととか、また、風評についてもちょっと考えなきゃいけないのかなと思っているんですが、そのあたり、知事のお考えをお聞かせください。

知事:風評も含めて、この産地を守るには、今回で、徹底して、一発で基腐病を根絶するというのが最優先だというふうに思いますので、基腐病の根を全て断ち切るということが風評対策に一番なるのではないかなというふうに思っています。

読売:ありがとうございます。

NHK:先ほど、2年、作付けができないというところでしたけれども、そういった農家さんへの支援ですとか、補償ですとか、そのあたりについては、現時点で考えていることはありますでしょうか。

知事:今後、検討します。

NHK:ありがとうございます。

朝日:そちらに伺ったほうがいいかもしれないのですけれども、この赤い線の中というのは、およそ面積がどのぐらいというのは分かるのでしょうか。

知事:何ヘクタール。

事務局:赤い範囲の畑の面積が、約26ヘクタールになります。

朝日:全部、サツマイモのほ場という理解でいいですか。それとも、住宅地もところどころ点在していたりするのでしょうか。

事務局:26ヘクタールは住宅地などを除いた畑の面積で、全てかんしょというわけではなくて、ほかの作物、家庭菜園なんかをやっている畑もあります。

朝日:ありがとうございました。

日経:日経です。

 最初の会見のレクでは、事務方の方におっしゃっていただいたのですけれども、最初はシルクスイートという品種で見つかったということなのですが、2例目以降は公表はされていないのですが、品種はどうでしょうか。

事務局:全てまだ聞き取れたわけではないですけれども、シルクスイート以外の品種にも発生は確認しております。

茨城放送(幹事社):各社さん、大丈夫でしょうか

知事:あと、細かいことは事務的に補足しますので。

 よろしいですか。

 では、よろしくお願いします。ありがとうございました。

茨城放送(幹事社):ありがとうございました。

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