ホーム > 県政情報 > 知事の部屋 > 知事記者会見録 > 2025年分 > 知事定例記者会見における発言要旨251218

ページ番号:74188

更新日:2025年12月18日

ここから本文です。

 知事定例記者会見における発言要旨251218

この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。

 

知事定例記者会見の動画は、こちらから視聴いただくことができます。

いばキラ外部サイトへリンク

 

ひたちなか市で発生したサツマイモ基腐病の推定感染経路について

配布資料(PDF:612KB)

JリーグでのJ1・J2のダブル優勝について

外国人等へのルール遵守対策プロジェクトチームについて(1)

水戸ホーリーホックのホームスタジアムついて

北海道・三陸沖後発地震注意情報について(1)

いばらき幸福度指標・外国人版いばらき幸福度指標について

今年の振り返り

外国人等へのルール遵守対策プロジェクトチームについて(2)

北海道・三陸沖後発地震注意情報について(2)

外国人等へのルール遵守対策プロジェクトチームについて(3)

春秋航空の運休について

(作成:報道・広聴課)
令和7年12月18日(木
曜日)
11時15分~11時55分 会見室

 ひたちなか市で発生したサツマイモ基腐病の推定感染経路について

知事:お願いします。

朝日(幹事社A):本日は、知事のほうから発表があるということですので、よろしくお願いします。

知事:それでは、ひたちなか市で発生したサツマイモ基腐病の推定感染経路について発表したいと思います。

 11月、ひたちなか市で発生したサツマイモの基腐病につきましては、防疫措置対象範囲内の全てのかんしょほ場で土壌消毒が完了しておりまして、現在、残りのかんしょ以外のほ場について、耕作者に対して協力を求めながら防疫措置を進めているところです。

 併せて、これまでの発生ほ場の耕作者などに対する聞き取り調査による栽培履歴等の確認や周辺環境の調査を進めてきており、推定される感染経路についてまとめましたので、発表いたします。

 まず、今回、基腐病の発生が確認された地域において、数年前に本病の発生が確認されている他の地域から感染した疑いのある苗を購入して作付けをしていた方がいらっしゃいました。

 その後、当該場所から、水の流れや農作業を介した病原菌の移動があり、有効な薬剤の不使用などによって徐々に近隣のほ場へ感染が拡大していったと推定しております。

 今回の事案を踏まえた防除対策としましては、まずは発生させないことが重要でありますので、健全な種いもや苗を使用すること、これは、家庭菜園でかんしょを作る方にも徹底していただくようお願いしていきたいというふうに考えています。

 また、感染を拡大させないためには、殺菌剤による消毒やほ場の排水対策などが重要であります。

 県では、これらの対策について、産地における講習会により、家庭菜園を含め、かんしょを作付けする全ての耕作者への周知・指導を徹底してまいります。

 また、基腐病が発生したほ場については、2年間、かんしょの作付けを禁止しているため、耕作者が当該ほ場でかんしょ以外の作物を生産する場合や、別の畑を見つけてかんしょを作付けする場合を想定して、経営継続に向けた支援として、他品目生産で使用する農業機械の導入に対する支援や、代替地での土づくりに必要な経費に対する支援などを検討してまいります。

 周辺の非発生ほ場においても、次期作で発生リスクはゼロではないため、基腐病根絶に向けた支援として、健全な種いもの導入や殺菌剤購入に必要な支援などを検討しているところです。

 さらに、今般の発生事案を踏まえ、かんしょ耕作者における防除対策の徹底や、県が実施した防疫措置の課題を解決するため、基腐病の発生の予防及びまん延防止に関して、「農業者が遵守すべき事項」についても、今後、必要な見直しを進めてまいりたいと考えています。

 県からの発表は、以上です。

朝日(幹事社A):幹事社から、まず、事実確認を何点かさせていただきます。

 数年前に購入されたということのこの数年前がいつなのかということ、それから、どこの地域から購入されたのかということについて、まず、公表されるのかどうかについて教えてください。

知事:数年前は数年前なのですが、四、五年前(※)ということですね。地域としては、九州地域です。

 ※事務局訂正:二、三年前と発言しましたが、訂正しています。

朝日(幹事社A):もう1点、確認です。

 この購入された方は、それが基腐病の感染された産地であることを認識して購入されていたのかということ、そして、もし購入をされたときに、認識されていたのであれば、有効な薬剤についてなぜ使わなかったのかという聞き取りをされているのかどうか、それは分かりますか。

知事:その辺の詳細についても聞き取りはしておりますが、これ以上、詳細を申し上げると、特定されてしまう可能性がありますので、申し上げられないのですけれども、恐らく認識していなかったんじゃないかなというふうに推測されます。

朝日(幹事社A):ありがとうございます。

 ほか、各社さんから、この件について質問がありましたら、どうぞ。

読売:読売です。お疲れさまです。

 代替品の生産、他品目の生産なのですけれども、なかなかかんしょの農家さんが、二、三年、作付けができない中で、新しい品目を生産していくというのは簡単なことじゃないかなというふうに思うんですけれども、何か現段階で想定されている他品目について、お考えも含めて、あれば、まず教えていただきたいです。

知事:実際に、例えばネギとか、そういうものを作付けしようと考えていらっしゃる方もいらっしゃるようなので、かんしょでなければ作付けできますので、そういうことについてしっかりと支援をしていくように検討していきたいなと思います。

読売:では、要望も聞きながら、それに応じた対応というか、支援を柔軟にできるということですか。

知事:そういうことですね。畑ですので、野菜が基本的には考えられると思うので、それに必要な支援ということを検討していくということになるんじゃないかなと思います。

読売:ありがとうございます。

 前の原因のところに戻るのですが、四、五年前(※)に持ち込まれていた可能性があるのであれば、去年とかでも症状が現れていた可能性もあるのかなというふうに想像はできるのですけれども、そのあたりの聞き取りの結果も含めて、農家さんはどのように説明されていますでしょうか。

 ※事務局修正:知事発言の訂正に伴い、修正しています。

知事:要するに、最初の徴候と認識できなかったということがあって、その後、雨水であるとか、あるいは、広がっていった先の別の農家の農作業をする上で、どんどん菌が広がっていったということなのかなというふうに思っております。

読売:つまり、言えば、例えば、去年も似たような芋が放置されていたのが見つかっていたかも。

知事:見つかっていたかもしれないし、何とも言えません。

読売:分かりました。

 もう1点。

 この一、二か月、基腐病という名前が出てきて、緊急事態宣言ということも出されて、風評のところについては、これからまた干し芋が、より売り出されていくシーズンになっていくかと思うのですが、改めて、風評に対する知事からの呼びかけを、一言、いただければなというふうに思います。

知事:基腐病というものがサツマイモの生育に対する被害が発生するということであって、当然、被害が発生したサツマイモが出荷されることはもうございませんので、基本的に、人体に影響するものでもございませんし、干し芋もかんしょも、市場に出ているものについては安心して御賞味いただけるということは是非全国の皆様にもお伝えしたいというふうに思います。

読売:ありがとうございました。

茨城放送:LuckyFM茨城放送です。お世話になります。

 少し重ねさせていただくのですが、角度が違ったら申し訳ありません。

 発生からここまで少し原因というか、経路とか、特定されるのに少し時間がかかったかなという印象もあるのですが、その辺の理由というか、要因というのはどの辺にあるというふうに考えていますか。

知事:説明が難しいのですけれども、詳細を話すと特定されてしまうからあれなんですが、今年になるまで、明らかな基腐病の徴候が発生しなかった。その間にじわりじわりと菌が浸透していって、広がっていったということなんじゃないかなと思います。 

茨城放送:ありがとうございました。

朝日(幹事社A):各社さんのほうで、この件、よろしいですかね。よろしいですね。

ページの先頭へ

 JリーグでのJ1・J2のダブル優勝について

朝日(幹事社A):すみません、代表質問をさせていただきます。

 サッカーのJ1・J2ともに茨城のチームが優勝されました。

 来年からの総合計画の素案でもスポーツの振興と遊びのある生活スタイルを掲げられる予定になっていて、そういう意味では、今回の両チームの優勝というのは良い追い風になるかと思うのですが、新たにサッカーを通じてどのような県づくり、もしくは観光誘客も含めてされていきたいのか、このあたりを教えてください。

知事:今回、J1・J2ダブル優勝をしたということは非常に日本のサッカー界の歴史にも残る出来事ですし、かつ、茨城県にとっても、いずれの優勝も大きな意味を持っているのかなというふうに思います。

 かつて常勝軍団と言われていたJ1での鹿島アントラーズ、この9年間、優勝から遠ざかっていたわけですが、久々の優勝ということで、常勝軍団が戻ってきて、鹿島の、あるいは茨城県の誇りとして、あるいは、全国のサッカーファンに対する夢を与えたアントラーズの優勝もそうですし、26年間という長きにわたってJ2で頑張ってきた水戸ホーリーホック、「J2の番人」というニックネームをもらうほどずっとJ2にとどまっていたあの水戸ホーリーホックが、まさか優勝でJ1昇格を決めるというようなことは、ホーリーホックのファンの方々にとっても、驚きのうれしいサプライズだったんじゃないかなというふうに思います。

 このすばらしい2チームの優勝は、この茨城県に様々な影響をもたらすのではないかなというふうに思っています。

 1つは、Jリーグを通じたスポーツ振興です。しっかりサッカーが盛んな茨城県ということで、サッカー王国として、サッカーというスポーツを通じて、地域社会の活性化ということに何らか取り組めていけたらいいなというふうに思っています。

 2つ目は、観光ツーリズムです。観光ツーリズムというのは変ですね。サッカーツーリズムですかね。J1に2チームが同時にいるわけですから、各地との対戦という形で、全国から茨城県のスタジアムに観客が訪れるという数も増えてくるわけで、特に、茨城空港と結んである北海道や福岡や神戸などからもたくさんの方がいらっしゃることが予想されますので、それを通じて、是非茨城県の観光ということもサッカーから広げていきたいというふうに思っています。

 もう1つは、子どもたちの教育にとっても非常にいい効果があるのかなというふうに思っています。トップアスリートを育てるプログラムを茨城県で行っておりますが、やはりトップアスリートを育成するというプログラムにおいても、出口というのは非常に重要でございまして、サッカーのプロチーム、J1のチームが2チームあるということは、非常にトップアスリートを目指す子どもたちにとっても、大きな、かつ、現実的な目の前にある夢として、モチベーションのきっかけになるんじゃないかなというふうに思いますので、是非このプロチームと連携した形のトップアスリートの育成ということにも、県としても是非力を入れていきたいなというふうに思っております。

朝日(幹事社A):ありがとうございました。

 それでは、各社さん、自由に質問をどうぞ。

▲ページの先頭へ

 外国人等へのルール遵守対策プロジェクトチームについて(1)

茨城(A):茨城新聞です。よろしくお願いします。

 昨日なのですけれども、外国人対策、ルール遵守などを厳格に定めるというようなプロジェクトチームが立ち上がったと思います。

 現時点では、対策はこれから具体的なものは決まっていくのかなと思うのですけれども、知事の中でお考えのある、いつ頃までにどういった方針といいますか、そのスケジュール感などがありましたら、教えてください。

知事:外国人材との共生社会ということは、非常にこれから人口減少社会が進む日本にとっては大事なテーマだというふうに思っています。それで、茨城県では、いち早く、外国人材から選んでもらえるような地域づくりということで、インドをはじめとした海外との提携であるとか、あるいは、日本語教育のための様々な支援であるとか、学校への日本語指導員の配置であるとか、あるいは、地域コミュニティとのつながりをつくるための様々な施策であるとか、全国的にも先進的な取組を次々と進めてきたところではありますが、一方で、住民との間に様々なトラブルが発生する、あるいは、茨城県の住民の中に非常に不安な気持ちに陥っている。そういうことが非常に大きな日本社会のテーマになりつつあるということは予想以上に進んできているのかなというふうに思っております。

 本当に健全な多様性のある共生社会をつくっていこうと思うと、そういうネガティブな問題を放置していくというのは、非常に後々大きな問題になり得ますので、ルール違反であるとか、トラブルであるとかというものに対しても、きちんと正面から取り組んでいく必要があると。

 これまでも、不法就労であるとか、ヤード問題、条例の改正なども含めて進めてきたところでありますが、それに限らず、今回、市長会等で要望しています不動産の取得であるとか、様々な問題も包括的に目配りして、県として何ができるかということを検討していくという考えで、副知事以下のプロジェクトチームを編成したところでございます。

 今後のスケジュールですが、もう既に、様々な新たな手を打つということで検討しているものもあるので、そういうものは、どんどん、順次、そのチームを中心に対策が講じられると思いますし、県警とも連携して取り締まり強化ということも迅速に行われていくというふうに思います。

 そのほかについては、包括的に、様々なリソースを越えて対策を検討していくという場ができたということだと思います。

茨城(A):となると、最終的に、何か一つ、かちっとしたものを設けるのではなくて。

知事:それはないです。

茨城(A):順次、段階的に対策を講じていくと。

知事:そうです。必要に応じて。

 常にどういう状況が起きているかということをきちんと把握しながら、必要に応じてどんどん対策をスピーディーに打っていくということがこのチームの目的です。

茨城(A):分かりました。ありがとうございます。

日刊工:日刊工業新聞です。

 今の外国人の話に関連してです。

 県として、いろいろ外国人の話を進めていらっしゃるところだと思いますけれども、そもそも、政府として、かねてより高市政権の成立から外国人の規制がどうこうという話は動き始めているところでございます。

 そもそもの入り口として、そもそも入ってこないということが考えられるかと思いますが、そのあたりは知事としてどうお考えなのか、かつ、もし政府にこうしてほしいというのが何かあれば、教えていただければと思います。

知事:政府の検討内容、少なくとも、私の知る限り、入ってこないということになるとはあまり思っておりません。様々に問題を起こすようなやり方で制度を悪用されているものに対して、その制度を修正していくとか、在留資格の経営マネジメントですか、ああいうのなんかもそうだと思うのですけれども、そういう修正を行っていくということであって、外国人材をシャットアウトするようなことを政府として目指しているものではないと思いますし、少なくとも、日本の社会の実情は、そんなことをしたらとてももたないような、そういう状況だと思いますので、ただ、野放図に、今まで、問題の本質は、外国人材を、どういう形で、どういう範囲で、どういうふうに入れていくかということをしっかり正面から議論をせずに、何となく表と裏を使い分けながら、ずるずると外国人が事実上入ってきているという実態で、その制度も、基本的に様々なトラブルが起こるということをきちんと正面から議論せずに、何となくなし崩し的にどんどん入れてきたことのつけが、今、大きく出てきているんじゃないかなと。それをきちんと軌道修正する必要があるというのは、これは当然だというふうに思います。

 ただ、一方で、急激な人口減少が進んでいる今の日本に、外国人材なしという選択肢はもうあり得ませんので、しかし、いかに秩序のある形でしっかりと共生できるような社会を外国人にも来ていただきながらつくっていくかということを、もうちょっと正面から考える必要があるということなのかなと思います。

ページの先頭へ

 水戸ホーリーホックのホームスタジアムについて

朝日(幹事社B):朝日新聞です。お世話になります。

 幹事社質問で出ましたJ1の関係にお話がちょっと戻ってしまうのですけれども、水戸ホーリーホックのスタジアムの問題が、今、非常に関心を集めておりまして、鹿島アントラーズと県との関係で言うと、ホームスタジアムがカシマサッカースタジアムであり、ネーミングライツの関係なんかでも非常に強い思いがあると思うのですが、今現在、知事としては、ホーリーホック等の対応という部分では、県としてはどういう関係を今後築いていこうというようにお考えになっていらっしゃるのか。

 また、先日、水戸市議会のほうで、高橋市長のほうから、水戸市単独では財政的に厳しい部分もあるというような御発言があったというように聞いておりますが、県としてどういう支援があり得るのか、現状のお考えをお聞かせいただけますでしょうか。

知事:まず、水戸ホーリーホックさんから正式に何の申入れも受けていませんので、我々として、何かものを申し上げる立場には、今、ないということでございます。

 一義的には、主体である水戸ホーリーホックさんがまずどうしたいのかということを考えて、必要であれば、我々にどういうことをしたいということをお伝えいただくということから議論がスタートするということなのかなと思っていまして、今のところ、何も正式には来ていません。

朝日(幹事社B):ありがとうございました。

▲ページの先頭へ

 北海道・三陸沖後発地震注意情報について(1)

NHK:NHKです。

 先日、後発地震注意情報が初めて出されました。茨城も呼びかけの対象地域に沿岸部の自治体が指定されましたけれども、一連の対応について、知事としてどう評価されているのか、教えてください。

 あとは、もう1点、東京大学の大学院の研究チームの調査などでは、やっぱり茨城県は、ほかの地域と比べても、自分の地域が呼びかけの対象になっているという認識が低い傾向にあったということで、そのあたり、今後、再び、いつ情報が出されるか分からない状況だとは思うのですけれども、どういった取組が必要かということも併せて教えてください。

知事:今回、初めて後発地震注意報が発表されたということですけれども、警戒体制の設置や県民への周知啓発など、県と沿岸市町村で、共に、今回も適切に対応できたんではないかなというふうに思っております。

 一方で、東京大学の調査に、茨城県の人はあまり対応していなかったんじゃないかというようなお話がありますけれども、千葉県が一番対応していなくて、次が茨城県だったんですけれども、地理的に、北海道とか青森県とか、あっちの三陸のほうで起きていて、あまり茨城県とか千葉には関心が薄いんじゃないかと思うのは、これは自然の流れで、ある程度はしょうがないのかなというふうに思っています。

 しかし、しっかりと、今後、注意情報の発表の仕方の工夫も国とも相談しながら考えていく必要があると思いますし、我々としても、しっかりと啓発というのを続けていくということは必要なのかなというふうに思っています。

NHK:ありがとうございました。

▲ページの先頭へ

 いばらき幸福度指標・外国人版いばらき幸福度指標について

東京:東京新聞です。

 先日、いばらき幸福度指標の発表がありまして、今年は3年連続で13位でした。

 初年度の9位から今が13位ということで、知事の目指す幸福度日本一というのはなかなか大変な道のりなのかなと思っていますが、これまでの成果と課題を踏まえて、今後どのように取り組まれていきたいか、お聞かせください。

知事:幸福度指標は、非常に客観的にデータを使って、比較可能なデータを使って、茨城県の立ち位置をしっかりと分析するという目的でございます。

 県民所得であったり、企業誘致であったり、経済面で大きな成果を茨城県は上げて、かつ、茨城県の全国的な地位も非常に高いという一方、安心・安全の分野で、非常に茨城県は全国的に見ても課題を残しているということであると思います。

 そういうことを踏まえて、例えば、緊急配備支援システムの前倒しでの配備によって、自動車盗などの抑止が、全国よりも上回っている形で劇的に茨城県で減ったとか、あるいは、選定療養費の徴収導入で、救急搬送の件数を減らして、医療体制の維持に資することができたとか、そういうことをこの幸福度指標の課題分析などを踏まえながら着々と行えたということは、この指標の一つの成果なのかなというふうに思っています。

 今後、次の来年に向けて、しっかりとこの指標を踏まえて、特に、安心・安全の分野で大胆な対策を打ち出すことができないか、今、内部で検討をしているところでございます。

東京:医師数や看護師数の指標も安心・安全では低かったかと思いますけれども、これは、長年、前知事の頃から言われていたかと思いますけれども、根本的な原因ですとか、どういう方向へ行きたいですとかということはありますか。

知事:人口当たりの医師数という指標は、一応、入れていますけれども、医師数イコール地域の医療の安心・安全ということではないのかなというのが私の感想です。

 というのも、医師数と言ってしまうと、いわゆる美容整形外科も含めて全部医師数になってしまいますので、本当に大事なことは政策医療ですよね。政策医療がきちんとその地域の中で担保されているのかと、そういう視点で医療の安心・安全というものは見ていく必要があるのかなというふうに思いますので、そういう意味では、ちょっとこの指標については少し検討すべき余地があるのかもしれません。

 いずれにしても、我々としては、医療の分野については、医師の総数ではなく、政策医療をしっかりと担保するにはどうしたらいいかという観点でこれまで政策を進めてきて、一定の成果が上がってきているというふうに思っていますし、それを踏まえて、この水戸医療圏の再編という大プロジェクトも進めてきていますので、本質は、人口当たりの医師数が云々ということ自体ではないんじゃないかなというのが私の見解です。

東京:分かりました。

 外国人の幸福度指標のほうはどのように受け止められていますでしょうか。

知事:外国人の幸福度指標は全体で2位になっているので、まずまず全国的にも先進的な取組が進んで、成果が出てきているんじゃないかなというふうに受け止めています。

東京:分かりました。ありがとうございます。

▲ページの先頭へ

 今年の振り返り

茨城(A):茨城新聞です。

 今年、知事会見、最後だと思うんですけれども、漠然とした話になってしまうのですが、今年の振り返りと、特に印象に残っていることなどありましたら教えてください。

知事:今年は非常に大きな激動の年だったんじゃないかなというふうに思っておりまして、茨城県に限らず、世界的にも、国際政治の枠組みが他国間の共同合意というものの進め方から、大国による力の合意というフェーズに変わりつつあるということを思わせるような現象であったり、そういう意味では、日本の今後の外交というのも大きく変わらざるを得ない、そういう変化の年だったなというふうに思います。

 国内政治的にも、参議院、あるいは、その他の地方選挙においても、参政党系の躍進であるとか、あるいは、高市政権の誕生と支持率の維持など、非常に社会の変化を映し出すかのような象徴的な出来事も多かったのではないかなというふうに思っています。

 経済的には、トランプ関税の影響なども非常に大きく懸念されて、また、あとは、一般的には、際限なく続きつつある円安とそれに伴う物価高、あるいは、米の価格高騰、あとは、実質賃金の低下、そういうものが非常に大きな話題を占める年になったので、なおさらこういう人口減少の進む中で、こういう状況では、地方は、自らの生きる力、付加価値をつくり出す力、これを高めていく必要があるというふうに思っていますので、そういう意味では、茨城県は、3年連続、1人当たり県民所得の全国3位を続けていますし、企業誘致も全国1位を続けていますし、あるいは、農産物の輸出であるとか、あるいは、メディアも含めた露出であるとか、そういうことでも非常に好調を維持していて、茨城県の潜在能力をしっかりと発揮してきたんじゃないかなというふうに思っております。

 来年に向けて、さらに、どういう環境においても、地域経済がしっかりと発展できる礎をつくっていくことは茨城県政の大事な課題なんじゃないかなというふうに思いますので、引き続き、皆様の御協力、御支援をいただきながら進めていきたいというふうに思っています。

▲ページの先頭へ

 外国人等へのルール遵守対策プロジェクトチームについて(2)

読売:これまで出た中の外国人のところと後発地震のところで、補足で確認したいのですけれども、まず、外国人のところなのですが、外国人PTの件で、条例とか法律違反というところは結構指摘していきやすいところはあるかと思うのですけれども、地域のルールのところ、いろいろトラブルも含めてあるかと思うのですが、具体的に、今、想定されている、例えば、地域のルールとか地域生活の中での外国人の皆さんとの共生をよりよくするための制度設計ですとか、プロジェクトチームを通じた何か提案みたいなもので、知事のお考えがもしあれば、ちょっと教えていただきたいです。

知事:プロジェクトチームは、基本的に、ルール違反系を念頭に考えていますので、今、地域で大きなトラブルになっている一つというのはヤードの運用なんじゃないかなと。先日、坂東市でも火事がございましたけれども、ヤード事業者の中に、一体何の目的であれだけプラスチック廃材を集めていて、何度も何度も同じ業者が火災を起こしていたりする。そういう問題が地域で取りざたされていて、消防隊などの出動で、地域ではその負担が増しているわけですので、こういう問題をきちんと未然に防ぐためにどうしたらいいかとか、そういうことも含めて、条例をつくるというだけじゃなくて、運用をどう強化できるかという観点も含めて、今後、PTで様々検討を進めていくということになると思います。

読売:例えば、隣人同士のトラブルとか。

知事:隣人同士のトラブルとか、そういうことはあまり念頭にはしていない。

読売:想定はしていないということですね。分かりました。

▲ページの先頭へ

 北海道・三陸沖後発地震注意情報について(2)

読売:後発地震の関係で、来年、東日本大震災から15年、熊本地震からも10年みたいな、災害の節目みたいな年にもなっていくと思うのですけれども、改めて、県民の皆さん及び全国の皆さんもそうかもしれないのですが、災害を当事者意識として捉えていくために何が必要なのか、どういうことを我々も含めて伝えていく必要があるのかというところも含めて、知事のお考えがあればお聞きしたいです。

知事:災害は忘れた頃にやって来るではないですけれども、日頃、常に意識するということは非常に難しいのではありますが、こういう地震などをきっかけに、もう一度、是非皆様には身の回りの対策というものをきちんと確認していただくとか、あるいは、自治体で行っている木造建築の耐震性の診断とか、そういうものを受けていただくとか、そういうことをしっかりと行っていただきたいし、そのための啓発を県も市町村と一緒になってしっかりと進めていきたいというふうに思います。

読売:ありがとうございました。

▲ページの先頭へ

 外国人等へのルール遵守対策プロジェクトチームについて(3)

NHK:NHKです。

 外国人のプロジェクトチームについてなんですけれども、市長会の要望は、プロジェクトチームの検討内容に全て含まれるということでよろしいのでしょうか。

知事:含めて検討する予定です。

NHK:ありがとうございます。

▲ページの先頭へ

 春秋航空の運休について

茨城(B):茨城新聞です。よろしくお願いします。

 話題ががらっと変わってしまって、ちょっと日がたってしまって恐縮なのですが、茨城空港の関係でお伺いしたいのですが、前回の知事会見の直後、春秋航空のほうから上海便の運休という話があったかと思うのですが、来年3月28日までということで、これは昨今の日中関係の影響もあると思うのですが、この運休を受けての知事の受け止めと、現在、県内の観光などで影響があれば、教えていただければと思います。

知事:日中関係がこういう状況ですので、春秋航空も、恐らく、中国政府からの指示も受けているでしょうし、運休自体はやむを得ないのかなというふうに思います。

 それまでの搭乗率が非常に高かったことも考えると、非常に残念だというふうな気もしますし、茨城県への観光誘客という観点で言うと、影響は避けられないのかなというふうに思います。

 どのぐらいのインパクトになるかはちょっと分かりませんけれども、中国人観光客、多分、海外の方の中では最も多いグループの一つだと思いますので、影響はそれなりにあるんじゃないかなというふうに思っています。

 今後、そうは言っても仕方がありませんので、様々、団体客じゃなくて、個人客、個人の観光客というのはまだまだ可能性もあると思いますし、そういう人たちを引きつけられるような施策であるとか、あるいは、他の地域、韓国であるとか、あるいは、国内であるとか、他の地域からの観光客の誘客だとか、そういうことを含めて、総合的に対策を講じていくということになるのではないかなと思います。

茨城(B):ありがとうございます。

 それに関して、この上海便の運休で、上海と、その前には台北便も運休したということで、現状、国際便は韓国2路線になっていると思うのですけれども、今の話とも重なるのですが、海外向けの観光誘客にどう取り組むかというところを改めてお聞かせ願います。

知事:先ほど申し上げたとおりです。

茨城(B):ありがとうございます。

朝日(幹事社A):ないようでしたら、これで終わりにします。

▲ページの先頭へ

 

このページに関するお問い合わせ

総務部知事公室報道・広聴課報道

〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

電話番号:029-301-2118

FAX番号:029-301-6330

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

質問:このページは見つけやすかったですか?

PAGE TOP