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更新日:2025年11月21日
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この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は、こちらから視聴いただくことができます。
(作成:報道・広聴課)
令和7年11月21日(金曜日)
11時15分~11時40分 会見室
知事:よろしくお願いします。
茨城放送(幹事社):よろしくお願いいたします。
進行幹事社、LuckyFM茨城放送と申します。
今日は、発表事項がおありではないということで、まず、幹事社から幾つか質問させていただきます。
まず、大きな1つ目です。
高市総理の発言をきっかけに日中関係がこじれていますが、茨城県では、春秋航空の就航、陝西省との友好関係の構築などが進む中、今後の影響をどのように考えられるでしょうか。また、日本政府への要望などがありましたらお聞かせください。
知事:今回の高市総理の国会答弁をめぐる動きによって、日中間で渡航自粛などの様々な影響が出ていることは大変残念であるというふうに考えております。
本県としては、今のところ、茨城空港に発着している上海便などについても、懸念はされておりますけれども、旅客数の減少が起きているという報告はまだいただいておりませんが、今後どういう影響が出るか、注視してまいりたいというふうに思いますし、陝西省をはじめ中国との友好関係ということも、自治体として、草の根の努力として取り組んできたものに対しての今後の影響についても、当面、予定された行事とか、そういうものがあるわけじゃないのですけれども、注視していく必要があるかなというふうに思います。
いずれにしましても、こういうときだからこそ、自治体をはじめ民間を中心とした草の根の重層的な交流というのが極めて重要になってくるのかなというふうに思っていますので、引き続き、茨城県として、できる範囲での努力を続けていきたいというふうに思っています。
茨城放送(幹事社):変わって、大きな2つ目です。
新規制基準工事のさなかにある東海第二原子力発電所の再稼働問題から、2つ、質問させていただきます。
今月11日火曜日、住民らの避難に使われるバスを確保するため、県バス協会と協定を結ばれました。
ここから先、実効性ある避難計画の確保に向けて、今後、検証委員会で検討と伺っておりますけれども、残されている課題や検討されるべき事項はどのあたりというふうに考えておいでになるでしょうか。
知事:今回、バスなどによる移動手段の確保について、バス協会との協定を締結できたということは非常に大きなことではないかなというふうに考えております。
引き続き、検証委員会において、避難計画の実効性の確保に向けた検討を続けていただくということではありますけれども、引き続き、バスの確保だけではなく、実効性を確保するために、様々なトレーニング、あるいは情報共有、そういうものも含めて努力を続けていきたいというふうに思っております。
また、今後は、バスだけではなく、ほかの移動手段についても、今後さらに対策を進めていかなければならないというふうには考えております。
茨城放送(幹事社):それから、原発に関して、2つ目です。
茨城県の外、茨城県外では、新潟柏崎刈羽原発の再稼働の判断が注目されています。かなり動いているというふうに伺っております。
現状の所感と、新潟県内で進む経過プロセスについて、参考になる部分がどのあたりか、もしおありになるようでしたらお話しいただければと思うのですが。
知事:新潟県知事の検討が進んでいるということは私どもも把握しております。
その検討について、検討の具体的な中身、それから、様々な判断をするための手続、そういうものについては注視をして、見守っているところでございます。
茨城県としては、県の検証委員会を含めて、実効性のある避難計画をしっかりとまず策定する。それをまず第一に考えているということにおいてはいささかも変更はございませんので、新潟県の動きを注視しつつも、茨城県は、今までどおり、やるべきことを引き続きやっていくということなのかなと思っています。
茨城放送(幹事社):変わって、11月12日から14日まで、トップセールスで韓国に行かれました。
茨城空港発着の航空路線の維持・拡大のため、インバウンドですとかアウトバウンドへの期待がありましたら、お話しいただければと思うのですが。
知事:ソウルにおいて、これまで、戦略的にゴルフ場への誘客を中心にPRをしていた韓国マーケットにおいて、最初の仁川便でソウルに赴いて、今回はゴルフだけではなく、様々な茨城県の魅力というものをPRし、それに基づいて、ゴルフ以外の様々なアクティビティ、あるいは観光も含めての誘客を進めるために訪問させていただきました。
非常にメディアカンファレンスなども反応がよくて、皆さん、茨城県の豊富な魅力に非常に興味を持っていただけたのかなというふうに思っています。
また、仁川便、清州便を含め、エアロKの直行便、定期便をしっかりとサポートするということの観点からも、ツアー会社にも同行いただいて、県内だけではなく、幅広く茨城空港を利用される日本のお客様にも、エアロKで行く仁川、清州をPRするためのツアー造成とか、そういうもののサポートもさせていただいたところでありますし、忠清北道の金(キム)知事、あるいは清州市の李(イ)市長などとも親しく会談もさせていただいて、両自治体と茨城県との交流の機運を盛り上げてこられたのではないかなというふうに思っております。
今後とも、引き続き、韓国便を通じた茨城県と韓国の交流をさらに盛り上げていければなというふうに思っています。
茨城放送(幹事社):では、各社さん、お願いします。
日刊工:日刊工業新聞です。
先日、東京都内で港湾のセミナーをやられたかと思います。
知事自身も、トップセールスということで、企業の方々と交流をされたかと思います。
実際に大手企業ないしは中小企業の方々と交流してみて、港湾の必要性とか、その辺の手応えを教えていただければと思います。
知事:ポートセールスで、茨城県の港説明会という形で都内のホテルで行った講演会及びパーティーには700名を超える方がいらっしゃったということで、大変盛況でございました。参加者の皆さん自体が驚かれるくらい盛況で、皆さん、様々な方が茨城県の港の活用に大変関心を抱いている、あるいは、そういう関心を抱いている企業がいっぱい集まる茨城県の熱気というか、経済的な活性化した状況、そういうことに対して大変興味を持っていただいているということを実感したところです。
御存じのとおり、茨城港の常陸那珂港区、コンテナの取扱量過去最高、2年連続更新しておりますし、逆に港の交通渋滞が問題になっているくらいでございますので、また、中国のコンテナ定期便が1路線、追加されたということもあって、非常に関心が高いという実感は感じたところでございます。
空港もそうですし、港もそうなのですが、そういうインフラをしっかりと整備しながら、この茨城県のさらなる経済発展に結びつけるいいきっかけになったのではないかなというふうに思っています。
日刊工:ありがとうございます。
関連してなのですけれども、それこそ、今、交通渋滞の話等々もありましたし、知事が推し進めている立地推進の話にも港湾の話は関わってくるかと思います。
今後の港湾の整備の方針について、改めて教えていただければと思います。どんどん取扱量が増えていくのに当たって、それを対応していくとか、教えていただければと思います。
知事:渋滞状況を踏まえて、もう既に昨年度(※)から14メートルの岸壁の事業化が進んで、着工もしておりますので、そういう港湾の整備をふんだんに行っていくというのは、国とも連携しながら進めていきたいというふうに思います。
※事務局訂正:「1月」と発言しましたが、訂正しております。
また、一方で、カーボンニュートラル産業の拠点としての位置づけで、常陸那珂港区、あるいは鹿島港なども今後さらなる活用のいろいろな構想もございますので、そういうことも、実現に向けて、是非、県としても、引き続き、しっかりとした支援を行っていきたいなというふうに思っています。
日刊工:ありがとうございます。
NHK(A):NHKです。
サツマイモの基腐病について質問します。
18日に、知事、消毒のめどにつきまして、20日、昨日の完了をめどに目指しているとお伝えしておりますが、改めて、現在の進捗の状況を教えていただけますでしょうか。
知事:現時点で、ほ場での土壌消毒は23ヘクタールで行っておりまして、進捗率は89%です。
かんしょのほ場については、同意が得られていない1軒の1か所を除いて全て完了しておりますが、現状、そういう状況になっております。
引き続き、同意が得られていない方のほ場の消毒、基腐病の発生ほ場なのですけれども、同意いただけていないので、引き続き、いろいろな方策で同意いただけるように努力していかなければならないというふうに考えています。
NHK(A):この消毒に納得していただけない理由というのは、どういった理由を上げられているのでしょうか。
知事:ちょっと個人が特定されてしまうので、お答えは差し控えたいと思いますが、なかなか個人的には理解し難いのですけれども、是非協力していただきたいなというふうに思っています。
NHK(A):改めて、消毒のめどなのですけれども、完了のめど、20日から変更がありまして、具体的にこの日時とか決まっていれば教えていただけますでしょうか。
知事:今、全力でその残るお一人のほ場の所有者の方の説得に様々な方策を用いながら当たっているところで、そこの完了のめどというのは、まだ何とも言えない状況になってしまっています。
NHK(A):サツマイモ以外の家庭菜園ですとか、そういった状況はいかがでしょうか。
知事:そういうところも含めて、順調に同意をいただいて、作業は進んでいると思いますので、最大の問題点は、その発生ほ場の1つの所有者の方の説得であるというふうに考えています。
NHK(A):生産者への支援策についてなのですけれども、今、構想等、考え等あれば教えてください。
知事:基本的に、発生ほ場でなければ、消毒後、また栽培することは可能ですので、特段の支援策はあまり必要ないのかなというふうに思いますし、発生ほ場については、2年ほど、サツマイモの作付けは禁止になりますけれども、その間、様々なほかの作物の栽培はできますので、そういうところでサポートできればなというふうに思っています。
NHK(A):緊急事態宣言が発令されましたけれども、緊急事態宣言後に何か変化といいますか、通報が増えとか、相談が増えたとか、何か変化はありますか。
知事:今のところ、通報が増えて、何か新しい基腐病が見つかったとかという話は聞いておりません。
NHK(A):ありがとうございます。
茨城(A):茨城新聞です。よろしくお願いします。
県独自の選定療養費の取組についてお伺いします。
まもなく取組が始まって1年を迎えますが、これまで9か月間、県のほうでデータのほうを発表しておりまして、県のほうでは一定の成果が出ているというふうにしておりますが、改めて、知事のほうから所感をお願いします。
知事:本年9月から10月末までの直近の徴収状況でございますが、対象23病院の救急搬送件数は1万3,287件、そのうち徴収件数は413件で、徴収率は3.1%という状況です。
救急搬送について、この間、近隣県では、群馬県が1.6%の減少だったのですけれども、ほかの福島、栃木、埼玉、千葉は、横ばい、あるいは3.5%までの増加という中で、本県は4.3%減少しております。
救急搬送件数のうち、入院治療を要する中等症以上は本県でも前年から6.9%増えているのです。しかし、一方で、軽症の救急搬送件数は17.2%も減少しておりまして、これが全体の救急搬送の減少、4.3%減に貢献しているというふうに考えております。
医療の現場でトラブルになった事案ということについても、特段の報告を私どもは認識しておりません。
例えば、救急車の呼び控えによって重症化したというお話も、今のところ、我々としては把握しておりません。
しっかりと状況を引き続き見ながら、来月19日の検証会議でしっかりと1年間の総括もした上で、検証結果を年内にでも皆さんに報告したいというふうに思っています。
茨城(A):ありがとうございます。
今、御説明もありましたけれども、件数は多くないですけれども、問合せとしては、徴収されたことに対する不満みたいなものもいまだありますし、市町村とかでも、学校現場とかで徴収された場合の補助を決めるような動きもありますが、それらを踏まえて、今後、県のほうで、この取組について、何か改善とか、あとは、周知をより一層していくための何かお考えとかがあればお聞かせください。
知事:いや、特に大きなトラブルがあると認識していませんし、学校内での案件について、選定療養費が取られた場合に補塡するというのは、それぞれの市町村の独自の取組としてでございますので、今回の選定療養費の徴収ということについての制度変更を求めるものではないというふうに理解していますので、今のところ、全く制度を今の現状から変えるつもりはありません。
茨城(A):ありがとうございました。
茨城(B):茨城新聞です。よろしくお願いします。
先ほどあった韓国訪問の関係で、よろしくお願いします。
2点、お伺いします。
まず1点、先ほどもちょっとありましたが、韓国訪問の目的の一つで、ゴルフプラスアルファの観光面のPRということで、先ほどもちょっと手応えを感じていらっしゃったと思うのですけれども、特に、これが刺さったなというところがもしあればというところと、また、今後、どういうふうにPRを強化していくかというところを、改めてお聞かせください。
知事:スライドなんかを示しながら、茨城県の観光名所、あるいは食、あるいは様々な楽しみ方を御説明をしたときに、集まっていただいたメディアの方々も、ああ、こんなに茨城県で魅力的なところがあるのかというような反応もいただいておりますし、また、日本食への関心というのが私が想像した以上に高くて、いろいろなことを御存じの方も多いものですから、今回の情報提供を踏まえて、前回は本当にゴルフだけに絞ってPRしたものですから、今回、幅広い魅力を御紹介できたことによって、様々なゴルフ以外のアクティビティも踏まえたツアーの造成とか、あるいは、個人旅行客へのPR、情報提供というのが進んでいくきっかけになったんじゃないかなというふうに期待しております。
茨城(B):ありがとうございます。
もう1点だけです。
目的のもう一つが、茨城から韓国に向かう旅行客の増というところが目的の一つだと思うのですが、特に、今回、清州市が対象になると思うのですけれども、今回、知事は初めて清州市に行かれて、いろいろな観光施設を巡っての感想も含めて、いわゆるアウトバンドについて、これからどうやって取り組んでいくか、お願いします。
知事:日本から韓国に行かれる方は、ほとんどソウルか、あっても釜山、あと済州(チェジュ)島という行き先、この3か所は御存じの方が多いと思うのですが、それ以外、あまり知られていないということが現実なのかなというふうに思います。
今回、私も、清州市に伺って、空港も非常に利用客も多いですし、また、清州市自体も、約90万人の規模を誇る、また、ハイテク産業など、化粧品も含めて、様々な産業が非常に活発なところで、若干、そういう点では茨城県と似ているかなと思ったりもするのですが、非常に山の中で、風光明媚な場所もたくさんあって、ソウルプラスもう1か所で回って、仁川に入って、ソウルを見て楽しんでから、清州に行って、清州空港から茨城に戻ってくるなんていうツアーだって十分考えられるし、非常に魅力的なツアーになるんじゃないかななんていうのは、私自身も拝見していて思いました。
ツアー会社が具体的にどういう考え方で今後展開するかというのを、是非、私としても興味を持って見守りたいですし、サポートもしていきたいというふうに思います。
茨城(B):ありがとうございました。
NHK(B):NHKです。
政府のほうで交付金等の経済対策が示されていると思うのですけれども、茨城県としても、そのあたりを今後どのように活用を検討していくのか、教えてください。
知事:政府の経済対策、非常に規模の大きな対策、補正予算が組まれるという情報は我々としても把握しています。
様々なメニューが情報としては飛び交っておりますけれども、まだ確定していない中で、我々としても優先順位をどういうふうにつけていくかということの事前準備は既に始めておりますが、実際に補正予算が確定した段階で、速やかに対策ができるような準備だけ、しっかりと今のうちに様々な想定をしながら、できる限りのことを進めていきたいというふうに思っています。
NHK(B):ありがとうございます。
時事:先ほどの経済対策に絡めて。時事通信の藤原です。
具体的に、例えば、子ども1人当たり2万円支給案というのがあるのですけれども、この金額に関して、具体的にどのように受け止めていらっしゃいますか。
知事:ちょっとコメントするのが難しいかなと思っていますけれども。
時事:多いとか、少ないとか。
知事:それぞれ人によって感じ方が違うかもしれないので、それはあればあったほうがいいのかもしれませんけれども、一方、財源の問題もありますし、足下では、長期金利が急上昇しているという、若干、懸念すべき状況も出てきていますので、財源の根拠のない中で、あまりにも大盤振る舞いし過ぎるということも非常に難しくなってきているのかなというふうに思いますので、個別の児童手当2万円追加で配布するということについての感想というのは私からはちょっとコメントしづらいですね。コメントは差し控えさせていただきます。
時事:分かりました。
時事:ちょうど高市政権が発足して約1か月で、先ほどおっしゃったように、責任ある積極財政を抱えているにもかかわらず、財源の話が見送られていて、長期金利も上がって、円安も進行しているようになっていますけれども、政権への評価もそうだし、日中関係の話に絡めると、先ほど、
知事:私からは、特段、政府に求めることは差し控えたいと思いますが、いずれにしても、今までと国際情勢も大きく変わっている中で、日本外交には、よりしたたかさと計算が必要になっていると私は考えております。
そういう中で、どういう形でこの国際情勢の中で日本が生きていくかということは非常に難しい舵取りだと思いますので、政府には、まずは、冷静な判断と冷静な対応を行っていただけるようにお願いをしたいなというふうに思っています。
読売:読売新聞です。お疲れさまです。
2点、いきます。
昨日なのですけれども、インフルエンザの流行警報が県内全域で出されることになりました。
コロナ禍が明けてからもう3シーズン連続という事態になっておりますけれども、対策を含めて、呼びかけを含めて、知事、このニュースを御覧になられて、どのように感じられていますでしょうか。
知事:例年よりも非常に早い時期にインフルエンザが急拡大しているという状況で、県内の医療機関からも、診療所の逼迫を訴える声など、相談なども寄せられているという状況であります。
基本的には、しっかりと手洗いなどをしながら、感染の予防を徹底していただくということになるのかなというふうに思いますし、医療機関には大変な御苦労をおかけしていると思いますけれども、しっかりと対応いただけるように、我々で何かできることがあれば、サポートしていくということなのかなというふうに思っています。
読売:ありがとうございます。
読売:もう1点、11月9日、神栖市長選で極めて珍しい同数の投票結果になり、選挙長のくじ引きで当選者が決まるというニュースがございました。
再点検がまた26日にございますけれども、あの件を知事はどのように御覧になられたのか、感想を含めてで構わないのですけれども、ちょっとお聞きしたいです。
知事:私もちょっと驚きました。現実に本当に同数なんていうのが、これだけの規模の選挙であり得るのかという気はいたしますが、正直、驚いたところでございます。
今、神栖市の選挙管理委員会のほうで公開で再点検をするということでございますので、それが速やかに実施されて、きちんと結果が速やかに確定し、市政に影響がないことを私どもからは願っている次第です。
読売:ありがとうございました。
茨城放送(幹事社):ほか、どうでしょうか。
知事:よろしいんじゃないですか。
茨城放送(幹事社):では、終了いたします。
ありがとうございました。
知事:ありがとうございました。