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更新日:2023年10月10日

後発医薬品(ジェネリック医薬品)・バイオシミラー

1. 「後発(ジェネリック)​​​​​​医薬品」とは? 

 「後発(ジェネリック)医薬品」とは、先発医薬品(新薬)と同じ有効成分、同等の効き目の医薬品で、有効性、安全性及び品質について厚生労働省が製造販売の承認をしているお薬です。

 高血圧や糖尿病のほか、さまざまな病気・症状に対応できるお薬が揃っています。カプセルや錠剤、点眼剤など形態も多彩であり、新しい技術で、味や飲みやすさ、使用感が改良されたものもあります。

 なお、ジェネリック医薬品の有効性、安全性は先発医薬品と同等ですが、使用される添加物については、先発医薬品と異なっている場合があります。

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2. どうして「後発(ジェネリック)医薬品」が注目されているの?

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 少子高齢化が進む日本では、今後も医療費の増大が予想されています。国民医療費は現在年間約42兆円であり、このうち2割(約8兆円)​​​​​​が薬剤費であるといわれています。 

 ジェネリック医薬品は、先発医薬品の開発成果を利用できるので、研究開発費が少なく、価格(薬価)が低く設定されているのが特徴です。

 このため、ジェネリック医薬品を使用することで、患者さん個人のお薬代を軽減することができます。また、使用によって国民医療費も軽減できるため、日本の優れた医療保険制度を次の世代に引き継ぐことに貢献できます。

 今のお薬代を節約できるだけでなく、将来的な医療保険財政の維持に貢献できることも、ジェネリック医薬品が注目されている理由です。

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3. 「後発(ジェネリック)​​​​​​医薬品」はどのくらい使われているの?

 「後発医薬品の使用割合(※)」は毎年度上昇しており、現在は茨城県内、及び全国平均ともに80%を超えています。

 欧米諸国では、日本より早くからジェネリック医薬品が使用されており、使用率が約90%の国(アメリカ、ドイツなど)もあるなど、​​​​​​日本よりも広くジェネリック医薬品が普及しています。

年度
茨城県内(%)
全国平均(%)
平成29年度 69.7 70.2
平成30年度 75.2 75.9
令和元年度 78.6 79.1
令和2年度 81.0 81.4
令和3年度 81.7 82.0
令和4年度 83.0 83.2

 ※後発医薬品の使用割合

  =(後発医薬品の数量)/(〔後発医薬品のある先発医薬品の数量〕+〔後発医薬品の数量〕)

 ※出典:「最近の調剤医療費(電算処理分)の動向」
     【厚生労働省HP】医科・歯科・調剤医療費の動向(外部サイトへリンク)
  レセプト電算処理システムにより処理されていない情報を含まないため、別途厚生労働省が公表している
  値と異なる場合があります。

4. 「後発(ジェネリック)​​​​​​医薬品」に変更するには…?

 ジェネリック医薬品に変更したい方、ジェネリック医薬品について質問したい方は、ご自身の「かかりつけ医」「かかりつけ薬剤師」へ相談をお願いします。
 
Q:「現在使用しているお薬をジェネリック医薬品に変更したい!​​​​​​」
Q:「このお薬はジェネリック医薬品に変更できる?」
Q:「ジェネリック医薬品に替えるとどんなメリットがある?」
 
 なお、ジェネリック医薬品だけではなく、自身の健康に関するさまざまな質問に答えてくれる「かかりつけ薬剤師」について詳しく知りたい方は、下記リンクを参照ください。
 
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5. 日本ジェネリック製薬協会ってどんな団体だろう?

 日本ジェネリック製薬協会とは、ジェネリック医薬品の安定的な供給を通じて、日本の医療の向上、効率化に貢献するジェネリック医薬品メーカーを会員とする団体です。

 協会のHPでは、ジェネリック医薬品に関するさまざまな情報を公開していますので、ぜひご確認ください。

 日本ジェネリック製薬協会HP(外部サイトへリンク)

日本ジェネリック製薬協会のトップページです。一般の方だけでなく、医療関係者の方を対象とした情報も公開されています。

 ➢ジェネリック医薬品に切り替えたときのお薬代を計算比較できるページです。

 6. 「バイオシミラー」とは?

 バイオシミラーとは、特許が切れた先行バイオ医薬品と、同じように使うことができ、値段も安いお薬です。バイオ医薬品は、生物の力(遺伝子組換え技術や細胞培養技術)を用いて製造したタンパク質を有効成分とするお薬で、例として、糖尿病治療に使用するインスリン製剤や、がん治療に使用する抗体医薬品等があります。
 バイオ医薬品の「後発(ジェネリック)医薬品」であるとも受け取れますが、バイオ医薬品のタンパク質は非常に複雑な構造をしており、全ての構造が同一のものを製造することは困難であるため、バイオシミラーと、後発(ジェネリック)医薬品とでは、有効成分が必ずしも同じ構造ではない点で異なります。ただし、非常に多くの試験を行って、効き目や安全性が同じであることを確認しています。

 【茨城県作成資料】バイオ医薬品を使っている皆様へ 
          バイオシミラーに変更してみませんか?(PDF:2,463KB)

7. もっと知りたい!後発(ジェネリック)医薬品!​

 茨城県、茨城県後発医薬品の使用促進検討会議では、後発医薬品の使用促進に関する様々な啓発事業を行っています。また、厚生労働省その他機関では、後発医薬品の品質確保事業を行っています。

後発医薬品を、もっとよく知ろう

  • 後発(ジェネリック)医薬品について、お薬のキャラクターが分かりやすく説明します。

後発医薬品の使用促進に係る資料

  • 茨城県、茨城県後発医薬品の使用促進検討会議において過去に作成した資料(リーフレット、チラシ、ポスターなど)を掲載しています。

ロードマップ(H25策定)

  • 厚生労働省が平成25年4月25日に定めた「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ」について説明しています。

第四期医療費適正化基本方針(R5策定)

  • 厚生労働省が令和5年7月20日に改正した「医療費適正化に関する施策についての基本的な方針」について説明しています。
  • 改正のポイントである「フォーミュラリ」に関する内容を掲載しています。

後発医薬品の品質情報

  • 厚生労働省が行う「後発医薬品の品質確保対策事業」の内容を掲載しています。
  • 国立医薬品食品衛生研究所が行う「ジェネリック医薬品品質情報検討会」の結果を掲載しています。
  • 後発医薬品の安定供給体制について掲載しています。(主に医療従事者向け)

後発医薬品使用促進事業の紹介

  • 後発(ジェネリック)医薬品の普及啓発のために、茨城県が行っている事業について説明しています。

茨城県後発医薬品の使用促進検討会議

  • 茨城県では、毎年度「茨城県後発医薬品の使用促進検討会議」を開催しています。

当事業の要網

  • 茨城県では、後発(ジェネリック)医薬品の使用促進を行うため、毎年度「茨城県後発医薬品使用促進事業実施要綱」を策定しています。

後発医薬品リスト

  • 地域の医療機関において、後発医薬品を使用する際の目安としてご利用ください。

​​​​​​キャラクター


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このページに関するお問い合わせ

保健医療部薬務課薬事

〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

電話番号:029-301-3393

FAX番号:029-301-3399

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