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更新日:2017年5月15日

野生きのこ相談室(平成24年度)

各林業指導所やきのこ博士館、林業技術センターで対応した野生きのこの名前を調べる相談と県内で発生した毒きのこによる中毒の概要を紹介します。野生のきのこは、種類を調べ名前を知るのが難しい上、猛毒を持つものもあるので、食用にする場合は、慎重に選別して下さい。
 なお、名前を調べる相談の「種数」は、相談ごとの重複や名前のわからなかったものも積算しています。

平成24年度

1.名前を調べる相談


 (1)対応件数と種数
 件数: 788件 種数:2,051種(うち毒きのこ257種)

 (2)相談の多い種別相談件数(食用,有毒種上位各5種)
 食用:ウラベニホテイシメジ (88件)
    ヒラタケ(40件)
    タマゴタケ(34件)
    ウスヒラタケ(31件)
    サクラシメジ(21件)

 

有毒:クサウラベニタケ(53件)
    ハイイロシメジ (36件)
    スギタケ (16件)
      ハナホウキタケ (16件)
    ウスムラサキシメジ (13件)


 平成24年度は相談件数が788件で,持ち込まれたきのこの延べ種数が2,051種となった。昨年度に比べると,相談件数でおよそ1.5倍,延べ種数でおよそ2.1倍増加した。延べ種数で見ると,きのこが豊作だった平成22年度(6,898種)よりは少ないが,平成21年度(1840種)よりも多くなった。毒きのこの延べ種数も257種と増加していた。また,県内では相談事例の少なかったツキヨタケによる食中毒が2件発生した。うち1件は県外で採取されたきのこによるものである。

2.食中毒発生状況


(1)・10月10日,笠間市在住の男性2名が長野県の山林で採取したきのこを調理して食べたところ,嘔吐,下痢などを発症し,病院に救急搬送された。持ち込まれたきのこの形状から,ツキヨタケと同定した。

(2)・10月13日につくば市在住の夫婦が知人よりもらい受けたきのこをきのこ汁にして食べたところ,めまい,吐き気,嘔吐等の症状を発症し,病院に救急搬送された。持ち込まれたきのこの形状から,イボテングタケと同定した。

(3)・10月20日につくば市在住の夫婦が知人よりもらい受けたきのこをけんちん汁にして食べたところ,嘔吐,下痢等の症状を発症し,病院に救急搬送された。持ち込まれたきのこの形状から,クサウラベニタケによる中毒と同定した。

(4)・11月15日,結城市在住の男性が筑波山で採取したきのこを味噌汁にして食べたところ,嘔吐を繰り返したため,病院に救急搬送された。持ち込まれたきのこの形状から,ツキヨタケと同定した。


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農林水産部林業技術センター 

〒311-0122 茨城県那珂市戸4692

電話番号:029-298-0257

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