リンゴの耕種的防除法

黒星病

1.落葉は,冬期間にできるだけ土中に埋めるなど,適切に処分する。

2.枝の先刈りを行う。

1.樹樹園の近くには,伝染源となるニセアカシア,シナノクルミ等の植栽を避ける。

2.被害果は早期に除去する。

1.枝幹に形成された「いぼ皮病斑」を削り取る。

2.果実は厳選して,出荷する。

1.枝幹に形成された病幹部は,削り取り,保護剤を塗布する。

2.泥巻法（園地の土に水を加えて粘土状とし,土団子を作り,病斑部に張り付ける。張り付ける範囲は,病斑より5～6センチメートル広め,厚さは3～5センチメートルとする。泥を張り付けた範囲より広めのビニールまたはポリエチレンフィルムで被覆し,ひもで結ぶ）を行う。

1.枝幹に形成された病幹部は,削り取り,保護剤を塗布する。

2.剪定した枝等は,速やかに園外に持ち出し処分する。

3.凍霜害を受けた枝などは,できるだけ剪除する。

1.無病苗を厳選して植栽する。

2.病原菌の混入する恐れがある粗大有機物は,施用しない。

ハダニ類

1.園内の下草が発生源になるので,草生管理を適切に行う。

2.園内の落葉は越冬場所になるので,春までに集めて適切に処分するか,土中に埋設する。

3.冬季に粗皮削りを行う。

カイガラムシ類

1.冬季に粗皮削りを行う。

1.被害果は速やかに摘果して水漬けにし,幼虫が土中に入らないようにする。

2.冬季に表土を耕起し,越冬繭を破壊する。