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更新日:2023年8月10日
病害虫名 | 防除法 |
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本田越冬 病害虫全般 |
1.秋耕(収穫直後)を行い,残渣及び雑草の早期腐植を誘導して,越冬場所及び増殖場所を撤去する。 2.本田周辺(畦畔含む)雑草処理も,水田内に準じて行う。 3.土壌診断により土壌養分バランスを調整し,健全栽培の準備を冬期間に行う。 |
カメムシ類 | 1.本田周辺のイネ科雑草は,カメムシ類の生息場所となるので,除草に努める。ただし,出穂期近くになってからの除草は,カメムシ類を水田内へ追い込むことになるので,水稲の出穂2週間前までに終わらせる。 |
黄化萎縮病 白葉枯病 |
1.黄化萎縮病は越年生イネ科雑草及び被害残渣,白葉枯病はサヤヌカグサ類及び被害残渣が伝染源となるので,本田で秋耕を行うとともに周辺の除草に努める。 2.大雨による浸水,冠水により感染するので,排水対策を行う。 |
苗細菌病類 (もみ枯細菌病,苗立枯細菌病,褐条病) |
1.発病田から採種しない。 2.種子は塩水選を行い,被害もみを除去する。 3.無加温育苗では,好天時にハウス内の気温が上昇して発病を助長するので,極端な高温や過湿にならないよう換気に注意し,発芽揃いを良くする。 |
ごま葉枯病 |
1.本田は,深耕,堆肥や厩肥の増施,客土などにより,地力の増進を図る。 2.硫酸根肥料の施用をさけ,生育後期に肥切れしないように,合理的に分施する。 |
小粒菌核病 | 1.窒素肥料の過用をさけて,加里肥料及び珪カルなどを十分に施用し,秋落ちを防止する。 |
育苗期 苗立枯病 |
1.健全な種子を播く(適正播種量:乾籾140~200g/箱,覆土:5ミリメートル)。芽出し室内での芽出しは2~3日間とし,それ以上おかないようにする。 2.床土のpH(水浸出)は4.5~5.5に調整し,過湿,極端な厚播き,深播きは避ける。 3.予浸,催芽は,耕種基準を厳守して必ず実施する。 4.発芽適温28~30℃を守る。 5.緑化~硬化時期におけるハウス内の温度を厳重に管理し,35℃以上の極端な高温,逆に10℃以下の低温にならないようにする。 育苗適正温度管理 緑化期(出芽揃い~本葉第1葉期):昼間20~25℃,夜間15~20℃,2~3日 硬化期:昼間20~25℃,夜間10~15℃,10~14日 |
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