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更新日:2026年7月2日
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茨城県といえば納豆。
古くから県民の食卓に欠かせない存在として親しまれてきました。
その背景には、豊かな自然環境と、生産者たちが長年培ってきた確かな技術があります。
伝統的な製法を守り続ける職人のこだわりはもちろん、県内では納豆菌の研究や新たな商品開発など、未来につながる取り組みも進んでいます。
身近な食べ物でありながら、まだ知られていない奥深い世界が広がる納豆。
今回は、納豆王国いばらきの魅力と可能性をあらためて掘り下げ、その価値を全国へ発信します。

▲第29回全国納豆鑑評会表彰式(2026年5月8日)
右側が菊水食品 代表 菊池啓司さん
日立市にある菊水食品は、1948年創業の老舗納豆メーカーです。
全国納豆鑑評会では県内最多となる10回の受賞歴を誇り、品質の高さが長年にわたり評価されています。
今回は、納豆について語らせたら止まらない!“納豆職人”でもあり自身を“納豆マエストロ”と呼ぶ、菊水食品代表の菊池啓司さんに納豆の魅力を伺いました。何も知らずに飛び込んだ納豆製造の道。持ち前の探求心と負けず嫌いな性格から“納豆の研究”が始まりました。
その根底には、お客様へ「美味しくて、体が喜ぶ納豆」を届けたいという思いがありました。
とことん納豆と向きう菊水の納豆づくりにご注目ください。

納豆の材料は「大豆・水・納豆菌」のみという非常にシンプルなものですが、その分、品質の土台となる大豆選びが重要になります。
菊池代表は農家へ直接足を運び、大豆を育てる土を食べて判断するほど、原料の段階から徹底したこだわりを持っています。
さらに重要なのが発酵を見極める職人の経験と感覚で、納豆になっていく過程を細かく管理することです。
「納豆は生き物」。その言葉の通り、気温や湿度、使用する容器など、その時の環境によって発酵状態は大きく変わるため、浸漬(しんせき)時間や蒸煮(じょうしゃ)時間、発酵温度などを季節やその日の条件に応じて細かく調整しています。
機械任せではなく、職人の目と感覚による微調整が品質を支え、「同じ納豆を、いつ食べてもおいしく」仕上げるために、現場では日々繊細な管理が行われています。
「木桶納豆」は、通常の約8倍の時間をかけ、木桶で低温蒸しにする伝統製法で仕立てられた高級納豆です。大豆にストレスをかけないようにして、本来の甘みと旨みを最大限に引き出し、ふっくらとした食感と木桶ならではの芳醇な風味が特徴です。
菊池代表が幼いころに食べた「木の香りのする納豆」の美味しさが忘れられず、開発を続け、この奥行きのある味わいを実現しました。
シンプルでありながらも力強く、噛むほどに旨みが広がる一品です。

▲木桶納豆専用の木桶釜
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【有限会社 菊水食品】 |

▲届いた納豆(体験時の写真がパッケージに!)
茨城県内でも数少ない、納豆作り体験が出来る菊水食品。
今回、新作の高級納豆「木桶納豆」作りを体験してきました!
実際に体験できる工程は、「納豆菌散布」、「盛り込み」の二つです。
工場へ到着すると香ばしい蒸かした豆の芳しい香りが…作業着に着替え、手洗いをしっかりとしてから体験が始まります。
体験の最後には菊池代表自慢の納豆雑学を聞くことができ、普段は知ることのできない、納豆ができるまでの工程や大豆の種類、そして納豆のおいしさを引き出す秘訣について学びました。
仕込んだ納豆は翌日、自宅へ発送。
自分たちで作った出来たての納豆を味わえるのも、この体験ならではの魅力です。
実は、窯の蓋を開ける瞬間は一番の見どころ。
立ち上る蒸気と大豆の香りが作業場中に広がり、なんと窯の中に木桶がはめ込まれています!
蒸しあがった大豆を急いでザルに空け、散布機に入った納豆菌を豆全体に満遍なく行きわたらせます。

▲散布機で納豆菌をかける
木桶とパックの両方に、大豆を入れていきます。
一粒約1グラムの大豆を決まった量だけ入れていく作業は、シンプルに見えて意外と難しく、少し多かったり少なかったり…。職人さんは一発でぴったり量を合わせていて、その技術の高さに驚きました。

▲木桶とパックに決まった分量を盛り込む
体験中には、黒大豆・青大豆・スズマルの3種類の大豆を試食。
同じ“大豆”でも味わいはまったく違い、黒大豆はコクがあり甘みが強い、青大豆はさっぱりした甘さ、スズマルはバランスがよく食べやすいという違いを感じました。
「大豆はどれも同じ」と思っていましたが、種類によってこんなにも個性があることを知りました。

スズマル 黒豆 青大豆

河内町(かわちまち)にある秋山食品は、笑顔の素敵な秋山ご夫妻が切り盛りしています。
戦前から三代にわたり納豆づくりを受け継ぐ老舗食品メーカーで、時代の流れとともに訪れた工場の危機を乗り越えながらも、伝統の製法と味を守り続けてきました。
看板商品の「生板(まないた)納豆」は、国産有機大豆を使用し、昔ながらの製法で丁寧に仕上げた逸品。大豆本来の濃厚な旨みと豊かな香り、ふっくらとした食感が特徴です。
有機JAS認定を取得した安心・安全なものづくりとともに、“河内町の味”として地域に愛され、全国へその魅力を発信しています。

木の温もりや時代を感じる佇まいを残す工場は、どこか懐かしさを感じさせるノスタルジックな空間です。
長い年月の中で培われた職人の技と想いが今も息づいています。
早朝から大豆を蒸し、日中製造した納豆の発酵具合を夜中も管理するのはご主人の大切な仕事。
明るく親しみやすい奥様の存在も秋山食品の大きな魅力のひとつ。
人とのつながりを大切にするその温かな人柄が、長年愛され続ける理由のひとつとなっています。

生板納豆は、国産有機大豆を使用し、大豆本来の濃厚な旨みと豊かな香り、ふっくらとした食感が楽しめる、こだわりの納豆です。
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【有限会社 秋山食品】 |

「納豆県」である茨城県の納豆の魅力をさらに広げるため、研究開発にも力を入れています。
その拠点となるのが、県内企業の技術支援を行う「茨城県産業技術イノベーションセンター」です。
同センターでは、食品加工や発酵技術、成分分析など幅広い研究を展開。
県内事業者の商品開発や品質向上を支える“食の研究拠点”として機能しています。
現場に寄り添いながら、伝統食品に新たな価値を生み出す取り組みを進めています。


納豆の風味や粘り、香り、発酵スピードは菌株によって大きく異なり、その特性が味わいや食感を左右します。
同センターではこれまでも、県内納豆メーカーの要望に沿う、新しい納豆菌を育種したり、発酵食品同士の相性を活かした新たな食文化づくりを支援したりなど、ユニークな研究を重ねてきました。
これまで育種した納豆菌は県内納豆メーカーにより製品製造に活かされています。
また、実際に納豆を作る設備もあり、研究を進める際には、試作や試食を繰り返し行います。
こうした挑戦は、ご飯のお供にとどまらない新たな納豆文化を切り拓き、茨城の食の可能性を広げています。

納豆の新たな魅力を発信しようと、岡部合名会社は「納豆に合う純米吟醸酒」を開発しました。
同センターが納豆と相性の良い日本酒の調査と設計を担当。
開発日本酒は、口当たりはすっきりとしながらも、やわらかな甘みと程よい酸味、ふくよかな旨みが特徴です。
納豆の旨みや粘り、香ばしさを引き立て、納豆の味わいと調和するように仕上げています。
納豆に、“日本酒と楽しむ”という新たな食文化を提案します。
https://www.instagram.com/p/DZXKpEZCS96/?img_index=2(外部サイトへリンク)
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【イノベーションセンター】 |

水戸駅直結の「MITO RUTSUBO」は、“後引くおいしさ、糸引くつながり”をコンセプトに、納豆を通じて茨城の食文化と人々を結ぶ新たな交流拠点です。
ランチタイムは、水戸名産の納豆と県産米を使った「納豆ごはん定食」を、バータイムは納豆のお茶漬けや食べ比べセット、地酒などを提供。
地域の魅力を五感で味わえる食体験を楽しめます。
豆の本場・水戸ならではの新しい魅力を発信する注目スポットです。

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【MITO RUTSUBO】 |

偕楽園のすぐ側にある「水戸 門のまえ」。
藁(わら)納豆定食とお土産用藁納豆の販売数は日本一(※)を誇ります。
水戸ならではの本格納豆を食べ比べできるほか、納豆アイスなど遊び心あふれるメニューも人気です。
※情報提供:天狗納豆
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【門のまえ】 |

東京銀座の茨城県アンテナショップ「IBARAKI sense」では、常時30~40種類もの納豆を取り揃え、レストランでも納豆メニューを提供。
さらに7月は「納豆月間」として、商品ラインナップの拡充や、イベントも開催!
茨城が誇る多彩な納豆の魅力を発信しています。
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【IBARAKI sense】 |