海外渡航時の感染症にご注意を
海外旅行の際に、赤痢やチフスに感染する方が増えています。次のことに注意して、楽しい海外旅行をしてください。
- 渡航先によっては、生水(氷を含む)や生もの(生野菜、カットフルーツを含む)を摂取しないように気をつけましょう。
- 昆虫等が媒介するマラリア、ウエストナイル熱などの感染症を防ぐために、なるべく皮膚を露出しない服装とし、半袖などになる場合は、虫除けを使用しましょう。
- 厚生労働省検疫所のホームページなどで、渡航先の感染症情報を事前に確認しましょう。
- 帰国の際に、腹痛、下痢、発熱、嘔吐などの症状がある場合は、まず検疫所に申し出ましょう。
- 帰国後に腹痛、下痢、発熱、嘔吐などの症状が出た場合は、速やかに最寄りの医療機関への受診、保健所への相談をしましょう。
正しい予防知識とは
体調が悪いと抵抗力が落ちることから、旅行の出発前から体調を整えておくことは病気の予防にも大切なことです。
旅行中に気をつけること
- 水は必ず沸かして飲むか、ミネラルウォーター(有名なブランドのもの)を飲みましょう。
- 搾りたてのミルクやお手製の乳製品を口にするのはやめましょう。
- 川や湖、沼などの水辺には寄生虫が見られます。淡水での遊びやスポーツは注意しましょう。
- 刺されてうつる病気は広くみられます。ダニやノミ、シラミも狙っています。服装に注意し、虫除けスプレーや線香も積極的に利用しましょう。(特に熱帯地域では、蚊が媒介するマラリアやテング熱が流行しています。マラリアを媒介する蚊は、森林地帯を中心に夜間にも出没します。夜間の外出は要注意です。テング熱を媒介する蚊は、日中都市部にも出没します。特に家の中にもみられます。)
- こまめに手を洗いましょう。手についた細菌は、目、鼻、口などのいろいろなところから体に入ります。特にトイレの後や食事の前は要注意です。
帰ってきたら
検疫所では、健康相談を受付けています。マラリアやデング熱などの検査も行うことができますので、積極的に利用してください。
もし感染症にかかっても、すぐに症状が現れるとは限りません。帰ってしばらくしてから具合が悪くなることもあります。熱や下痢など具合が悪くなってきたら、速やかに医療機関を受診するか、検疫所に相談してください。
その際には、旅行先や滞在期間を必ず申し出てください。
海外の感染症に関する情報提供サイト