目的から探す
ホーム > 県政情報 > 県の概要 > いばらき統計情報ネットワーク > いばらき統計情報ネットワーク(統計課) > 分野別≪物価・景気・家計・経済≫ > 茨城県消費者物価指数年報-平成24年-
ページ番号:12470
更新日:2015年4月1日
ここから本文です。
平成25年9月27日掲載
ここ10年間の総合指数は前年比の動きで見ると,平成15年から平成17年までは長期的な下落傾向にあった。平成17年を底に上昇基調に転じ,平成19年秋頃から石油製品や食料品などの価格上昇が続き,平成20年は11年ぶりとなる前年比1.5%上昇となった。平成21年には,前年の急上昇を収斂する形で1.5%下落し,21年以降は4年連続で下落した。
図1:消費者物価指数の年別推移
表1:消費者物価指数及び前年比
総合指数の前年比が0.1%下落となった内訳を寄与度でみると,「教養娯楽(教養娯楽用耐久財)」,「住居(家賃)」「家具・家事用品(家庭用耐久財)」などの下落が要因となっている。
表2:県平均10大費目指数
財・サービス分類指数の動きを前年比でみると,財は4年ぶりにプラス,サービスは4年連続でマイナスとなった。
財は0.5%の上昇となった。これは,電気・都市ガス・水道や繊維商品などが値上がりしたことによるものである。
サービスは0.7%の下落となった。これは,通信・教養娯楽関連サービスや持家の帰属家賃などが値下がりしたことによるものである。
図2:財・サービス分類の前年比の推移
平成24年の総合指数を月別の動きでみると,前年同月比において,電気代,ガス代などのエネルギー関係費が上昇したものの,性能向上などによりパソコンなどの教養娯楽用耐久財が下落したこと及び教養娯楽サービスが下落したことなどにより,後半より下落が続いた。
図3:消費者物価指数の月別推移
表3:消費者物価指数,前月比及び前年同月比
上昇率(%) | 主な要因※( )内は変動幅の大きい品目を記載。 |
---|---|
前月比0.1 (2か月連続でプラス) |
生鮮野菜(レタス),生鮮果物(グレープフルーツ),家庭用耐久財(ルームエアコン)などが値上がりしたことによるもの。 |
前年同月比-0.3 (13か月連続でマイナス) |
教養娯楽用耐久財(テレビ),家賃,教養娯楽サービス(ビデオソフトレンタル料)などが値下がりしたことによるもの。 |
上昇率(%) | 主な要因※( )内は変動幅の大きい品目を記載。 |
---|---|
前月比0.2 (3か月連続でプラス) |
教養娯楽用耐久財(テレビ),自動車等関係費(ガソリン),生鮮野菜(だいこん)などが値上がりしたことによるもの。 |
前年同月比0.0 (前年と同水準) |
電気代,自動車等関係費(ガソリン),ガス代(都市ガス代)などエネルギー関係が値上がりしたものの,教養娯楽サービス(ゴルフプレー料金),家賃などが値下がりしたことによるもの。 |
上昇率(%) | 主な要因※( )内は変動幅の大きい品目を記載。 |
---|---|
前月比0.6 (4か月連続でプラス) |
自動車等関係費(ガソリン),衣料(ワンピース(春夏物)),教養娯楽サービス(外国パック旅行)などが値上がりしたことによるもの。 |
前年同月比0.5 (15か月ぶりにプラス) |
電気代,自動車等関係費(ガソリン),他の光熱(灯油)などエネルギー関係が値上がりしたことによるもの。 |
上昇率(%) | 主な要因※( )内は変動幅の大きい品目を記載。 |
---|---|
前月比0.0 (前月と同水準) |
生鮮果物(いちご),教養娯楽用耐久財(ビデオカメラ)などが値下がりしたものの,シャツ・セーター・下着類(子供Tシャツ(半袖)),教養娯楽サービス(ゴルフプレー料金)などが値上がりしたことによるもの。 |
前年同月比0.4 (2か月連続でプラス) |
電気代,生鮮野菜(だいこん),自動車等関係費(ガソリン)などが値上がりしたことによるもの。 |
上昇率(%) | 主な要因※( )内は変動幅の大きい品目を記載。 |
---|---|
前月比-0.3 (6か月ぶりにマイナス) |
生鮮野菜(はくさい),自動車等関係費(ガソリン),家賃などが値下がりしたことによるもの。 |
前年同月比0.3 (3か月連続でプラス) |
電気代,生鮮野菜(キャベツ),生鮮果物(りんご(ふじ))などが値上がりしたことによるもの。 |
上昇率(%) | 主な要因※( )内は変動幅の大きい品目を記載。 |
---|---|
前月比-0.4 (2か月連続でマイナス) |
自動車等関係費(ガソリン),生鮮野菜(キャベツ),シャツ・セーター・下着類(婦人Tシャツ(半袖))などが値下がりしたことによるもの。 |
前年同月比-0.1 (5か月ぶりにマイナス) |
家賃,教養娯楽用耐久財(ビデオカメラ),教養娯楽サービス(ゴルフプレー料金)などが値下がりしたことによるもの。 |
上昇率(%) | 主な要因※( )内は変動幅の大きい品目を記載。 |
---|---|
前月比-0.5 (3か月連続でマイナス) |
生鮮果物(ぶどう(デラウェア)),教養娯楽用耐久財(ビデオカメラ),自動車等関係費(ガソリン)などが値下がりしたことによるもの。 |
前年同月比-0.6 (2か月連続でマイナス) |
教養娯楽サービス(ゴルフプレー料金),家賃,教養娯楽用耐久財(ビデオカメラ)などが値下がりしたことによるもの。 |
上昇率(%) | 主な要因※( )内は変動幅の大きい品目を記載。 |
---|---|
前月比0.1 (5か月ぶりにプラス) |
教養娯楽サービス(宿泊料),生鮮魚介(さんま),電気代などが値上がりしたことによるもの。 |
前年同月比-0.8 (3か月連続でマイナス) |
教養娯楽サービス(ゴルフプレー料金),教養娯楽用耐久財(ビデオカメラ),家賃などが値下がりしたことによるもの。 |
上昇率(%) | 主な要因※( )内は変動幅の大きい品目を記載。 |
---|---|
前月比0.3 (2か月連続でプラス) |
電気代,シャツ・セーター・下着類(婦人セーター(長袖)),自動車等関係費(ガソリン)などが値上がりしたことによるもの。 |
前年同月比-0.4 (4か月連続でマイナス) |
生鮮野菜(レタス),教養娯楽サービス(ゴルフプレー料金),教養娯楽用耐久財(プリンタ)などが値下がりしたことによるもの。 |
上昇率(%) | 主な要因※( )内は変動幅の大きい品目を記載。 |
---|---|
前月比0.1 (3か月連続でプラス) |
生鮮野菜(ブロッコリー),油脂・調味料(液体調味料),穀類(国産米(コシヒカリを除く)などが値上がりしたことによるもの。 |
前年同月比-0.1 (5か月連続でマイナス) |
生鮮野菜(はくさい),教養娯楽サービス(ゴルフプレー料金),家賃などが値下がりしたことによるもの。 |
上昇率(%) | 主な要因※( )内は変動幅の大きい品目を記載。 |
---|---|
前月比-0.3 (4か月ぶりにマイナス) |
教養娯楽サービス(外国パック旅行),自動車等関係費(ガソリン),家庭用耐久財(温風ヒーター)などが値下がりしたことによるもの。 |
前年同月比0.1 (6か月ぶりにプラス) |
電気代,自動車等関係費(ETC車載器),穀類(国産米(コシヒカリを除く))などが値上がりしたことによるもの。 |
上昇率(%) | 主な要因※( )内は変動幅の大きい品目を記載。 |
---|---|
前月比0.1 (2か月ぶりにプラス) |
生鮮野菜(レタス),生鮮果物(グレープフルーツ),教養娯楽用品(切り花(きく))などが値上がりしたことによるもの。 |
前年同月比0.0 (前年と同水準) |
電気代などが値上がりしたものの,教養娯楽サービス(ゴルフプレー料金),家賃などが値下がりしたことによるもの。 |
図4:10大費目の前年比
食料は99.3となり,前年比は0.1%の上昇となった。
住居は97.5となり,前年比は0.9%の下落となった。
図6:住居の月別推移(平成22年=100)
光熱・水道は109.4となり,前年比は5.7%の上昇となった。
図7:光熱・水道の月別推移(平成22年=100)
家具・家事用品は96.0となり,前年比は1.5%の下落となった。
図8:家具・家事用品の月別推移(平成22年=100)
被服及び履物は102.3となり,前年比は1.9%の上昇となった。
図9:被服及び履物の月別推移(平成22年=100)
保健医療は98.9となり,前年比は0.4%の下落となった。
図10:保健医療の月別推移(平成22年=100)
交通・通信は101.6となり,前年比は0.4%の上昇となった。
図11:交通・通信の月別推移グラフ(平成22年=100)
教育は97.6となり,前年と同水準となった。
図12:教育の月別推移(平成22年=100)
教養娯楽は93.0となり,前年比は3.0%の下落となった。
図13:教養娯楽の月別推移(平成22年=100)
諸雑費は104.2となり,前年比は0.2%の下落となった。
図14:諸雑費の月別推移(平成22年=100)
図15:中分類の前年比
総合指数の前年比が0.1%下落となった内訳を寄与度でみると,押し下げに最も寄与したのは,ビデオソフトレンタル料などが値下がりした「教養娯楽」(寄与度-0.33)であった。次いで,持家の帰属家賃が値下がりした「住居」(寄与度-0.20),電気洗濯機(洗濯乾燥機)が値下がりした「家具・家事用品」(寄与度-0.05)となっている。
一方,押し上げに最も寄与したのは,電気代が値上がりした「光熱・水道」(寄与度0.39)であった。次いで,婦人スラックス(ジーンズ)などが値上がりした「被服及び履物」(寄与度0.08),自動車保険料(任意)が値上がりした「交通・通信」(寄与度0.05)となっている。
表4:10大費目の前年比及び寄与度・寄与率
指数作成に用いられる588品目(指数品目)の分類において,統計表第3表から第6表までにある「食料」,「穀類」,「住居」,「家賃」,「光熱・水道」などの大分類及び中分類は消費生活上の観点から分類したものである。
これに対して,財・サービス分類指数は,指数品目を供給側の視点から組み替えたものであり,大別すると財とサービスに分けられる。この財・サービス分類指数で平成24年の動きをみると次のとおりである。
図16:財・サービス分類指数の年別推移(平成22年=100)
財は100.1となり,前年と比べて0.5%上昇し,4年ぶりにプラスとなった。
まず,「農水畜産物」は99.2となり,前年比は0.2%の上昇となった。これは,生鮮果物及び生鮮魚介,生鮮野菜などの値上がりで「生鮮商品」が上昇(0.3%)したことによるものである。
「工業製品」は99.0となり,前年比は0.4%の下落となった。これは,ビデオレコーダーなどの値下がりで「他の工業製品」が下落(-2.1%)したことによるものである。
一方,「電気・都市ガス・水道」は110.3となり,電気代などの値上がりで7.3%上昇した。
サービスは98.6となり,前年と比べて0.7%下落し,4年連続でマイナスとなった。
「公共サービス料金」は101.0となり,前年比は0.6%の上昇となった。これは,都市高速道路料金などの値上がりや,保険料改定で自動車保険料(任意)や自動車保険料(自賠責)が値上がりしたことによるものである。
「一般サービス料金」は97.9となり,前年比は1.1%の下落となった。これは,「外食」が下落(-1.3%)したことや,「持ち家の帰属家賃」が下落(-1.1%)したこと,「民営家賃」が下落(-1.0%)したことによるものである。
また,「他のサービス」は98.6となり,ビデオソフトレンタル料の値下がりなどにより1.1%下落した。
平成24年における財・サービス品目別価格指数の上昇・下落の状況は次のとおりである。
表5:財のこの1年における上昇・下落の状況
表6:サービスのこの1年における上昇・下落の状況
市別総合指数の前年比をみると,上昇幅が最も大きかったのは神栖市で0.2%であった。次いで水戸市及び日立市はともに0.1%上昇した。
また,下落幅が最も大きかったのは取手市及び筑西市で0.5%であった。次いで土浦市で0.4%下落,古河市で0.1%下落した。つくば市は前年と同水準となった。
図17:市・地方別総合指数の前年比
10大費目別の上昇・下落の傾向をみると,「光熱・水道」,「被服及び履物」及び「交通・通信」は全域で上昇,「教養娯楽」は全域で下落している。また,「住居」,「家具・家事用品」は7地域で下落となり,おおむね6費目が同様の傾向を示している。
このような傾向を示した原因としては,全国(全県)系列小売業等による統一価格の進展,店舗間の価格競争及び価格情報の入手が容易であることなどが考えられる。
一方,地域間で上昇・下落のばらつきがあったのは「食料」,「保健医療」,「教育」及び「諸雑費」であった。
表7:市・地方別10大費目指数の前年比(平成22年)
第5表:帰属家賃及び生鮮食品等を除く指数(エクセル:161キロバイト)
第6表:年次別中分類指数,寄与度,寄与率(エクセル:336キロバイト)
第7表:財・サービス分類指数,寄与度,寄与率(エクセル:100キロバイト)
第8表:都市階級別,県庁所在都市別総合及び食料指数(エクセル:52キロバイト)
第9表:都市階級別,県庁所在都市別消費者物価地域差指数(エクセル:62キロバイト)
第11表:主要調査品目の市別年平均価格(エクセル:49キロバイト)
第5表:帰属家賃及び生鮮食品等を除く指数(PDF:592キロバイト)
第6表:年次別中分類指数,寄与度,寄与率(PDF:829キロバイト)
第7表:財・サービス分類指数,寄与度,寄与率(PDF:493キロバイト)
第8表:都市階級別,県庁所在都市別総合及び食料指数(PDF:84キロバイト)
第9表:都市階級別,県庁所在都市別消費者物価地域差指数(PDF:87キロバイト)
第11表:主要調査品目の市別年平均価格(PDF:154キロバイト)
茨城県消費者物価指数月報
総務省統計局(リンク)