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ホーム > しごと・産業 > 農林水産業 > 農林事務所 > 県央地域 > 県央農林事務所経営・普及部門(水戸地域農業改良普及センター) > リアルタイム現地情報 > 令和7年度県央地域法人化に関する現地見学会(第2回)を開催
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更新日:2025年9月2日
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令和7年8月21日(木曜日)に保田花香園株式会社(小美玉市部室)において、法人化を志向する若手農業者を対象に今年度2回目となる「法人化に関する現地見学会」を開催し、6名の農業者が参加しました。
普及センターでは昨年度から法人化事例を学ぶ勉強会を開催し、法人代表から法人化する際の留意点や苦労話など具体的な事例を学ぶ場を設定し情報提供してきました。今年度は法人の農園を訪れ、施設を見学しながら法人化の経緯や農場運営の工夫などを学ぶことを企画し、今回「保田花香園株式会社」代表取締役の保田健一氏から説明と施設案内をしていただきました。
保田氏は、就農3年目(平成16年)に新たに「有翔園」を立上げ独立し、父親の「花香園」から徐々に経営を移管し、令和5年に観光果樹園「やすださん家の果樹園」の定着を契機に父親から「花香園」を全面的に継承することとなり、そのタイミングで法人化を決断したとのことです。保田氏からは、将来の経営発展を考えた時の経営形態、そして経理上のメリットと節税効果が法人化する決め手となったとのお話をいただきました。
参加者からは、法人化設立年の個人事業主の税務申告の方法や法人化後の設備投資の状況、家族でもある法人役員との関係など、法人化志向者らしい具体的な質問が多くありました。また、側窓、遮光カーテン、潅水を自動で制御するなど効率化された施設管理や「じゃらん」「アソビュー」などWEBを活用した集客方法など優れた経営手法も参考になったようでした。参加者からは「法人化後は人材確保と経営の見直しを図りたい」「税制上のメリット、デメリットが理解できた」「省力化した栽培管理が参考になった」「規模拡大へ意欲が湧いた」などの感想が聞かれました。
なお、普及センターからは「個人経営と法人経営の違いとは(全国農業法人協会の資料抜粋)」、「熱中症防止対策資料」及び「水稲カメムシ類防除対策」「水稲生育情報」を用い、法人化の特徴及び熱中症防止対策(雇用主の責務)、水稲生育と防除管理に関して情報提供しました。
今回で計画した2回の現地見学会は終了となりますが、普及センターでは今後も農業者の要望や意見を確認しながら法人化に必要な支援に取り組む予定です。
県央農林事務所経営・普及部門 (担い手)