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更新日:2020年7月31日

新型コロナウイルス感染症等に係る知事記者会見(2020/7/31)の発表内容

知事からの発表内容

 お手元にお配りいたしましたが,本日の検査結果も踏まえ,コロナNextの判断指標ですが,県内の感染者のうち,1日当たりの陽性者数が週平均7.3人,それから,もう一つ,陽性者のうちの濃厚接触以外の人の数も週平均が3.1人,さらに,陽性率も週平均3.1%と,いずれもStage3の水準にまで悪化いたしました。従いまして,本日以降,茨城版コロナNextについてStage3に引き上げたいと考えております。

 これに伴いまして,幾つかの対策を講じようと考えています。

 1つは,水戸市の夜の街関連の感染者を可能な限り検査で発見していくということで,PCR検査のローラー作戦を行いたいと考えております。

 2つ目が,クラスター発生業種や大規模イベントにおける「いばらきアマビエちゃん」の未登録施設の利用自粛を再度要請したいと思っております。

 Stage3ということにはなったのですが,感染者の感染状況を地域別に分析していくと,単純に県内全体で同じように感染者が広がっているという訳ではないというのが分かります。

 こちらをご覧いただきますと,6月20日から7月3日までと,7月17日から7月30日とで感染者の増え方が違ってきているわけですが,特に後者は,古河,つくば,水戸で感染者が広がっています。

 ただし,この3地域は,同じように感染者が広がっていても,中身がかなり違うのではないかと我々は見ております。

 古河の方ですと,県外の集会でクラスターが発生した人が古河で感染者として発見されるというケースであるとか,そういう県外からの感染者が単発で発見されるというようなケース。

 つくばの方でも,同じように,都内などでの感染が単発で発見されるケースというのがほとんどでございます。

 一方で,水戸の方は,先日よりニュースになっていますが,夜の街関係で,都内での接触とは関係ない感染が増えてきており,それもこの数日で,急速に増えてきているということで,これは質的に違うのではないかなと懸念しております。

 次のページをごらんいただきますと,前半と後半に分けて第2波を分析した時に,大きな違いは,夜の街関連の感染者が急速に増えてきているということです。家庭内は,濃厚接触者ということですので,当然,いずれは増えてくることにはなっているのですが,夜の街が増えてきたということは,単発で県外で感染してということではない,県内での市中感染に近いことが起きている可能性が高いということで,懸念を深めております。

 冒頭に申し上げましたように,コロナNextの指標です。医療体制はまだ余裕がございます。そういう意味では,医療体制についてはご心配をいただかなくても大丈夫な,万全な対策がとれておりますが,東京都の大幅な感染拡大に若干引きずられる形もあって,県内でもいよいよStage3の状況まで悪化してきているということでございます。

 これに対して,医療体制はまだ十分に余裕はあるのですが,昨日から,縮小していた入院調整本部について再立ち上げに近い形で県内全域での病床のコントロール,それから,たらい回し防止,さまざまなことをしっかりと実施できる体制を再度構築しました。

 それから,30日以降,確保病床を72床から171床まで増やすことを指示いたしました。これは3日くらいで171床の体制に移れるということですので,明日,明後日ぐらいには171床の体制ができ上がる予定でございます。

 もう一つ,今回,感染の特徴に応じた対策の最大の目玉というのが,水戸市の夜の街に関するPCR検査のローラー作戦ということです。

 先ほど申し上げましたように,水戸,つくば,古河のエリアの感染の中で,水戸市の市中感染が一番懸念されているわけでございます。

 水戸市の特定の街,大工町,栄町,天王町,五軒町,泉町,そこを特定繁華街として,ここにある飲食店の従業員の方々,あるいは一定の期間に利用された方々に対して,検査をできれば全員受けていただくような形でやらせていただきたい。

 具体的には,特定繁華街で濃厚接触の可能性などで,茨城県や水戸市から検査の要請があった店舗の従業員の方々は是非これをお願いしたい。もう一つ,そういう濃厚接触とかの関連がなくても,特定繁華街の飲食店で働いていらっしゃる方で検査を希望する方はどなたでも検査を受けられます。

 それから,7月22日,最初に水戸市の夜の街で感染者が発見された時ですが,22日から今日まででこの特定繁華街の飲食店を利用された方,これも誰でもお申し出いただければ,検査を希望していただければ,検査をできるようにいたします。

 水戸市は,感染拡大に伴う濃厚接触者の追跡などで,今,執行体制が厳しい状況なので,水戸市と連携はするのですが,県がイニシアティブをとってこのローラー作戦を実施したいと思っています。

 そのほか,「いばらきアマビエちゃん」については未登録で陽性者が確認されたり,感染者と接触した可能性のある者を把握できない場合は,先日ありました,感染経路が追えない可能性が高いということで,これは店舗の公表をさせていただくということを改めて徹底していきたいと思っております。

 特定繁華街で働いていらっしゃる方,それから,利用された方に対する検査の流れです。まず,コールセンターにお電話をいただければと思います。8月1日以降の午後1時から夜8時まで受け付けておりますので,検査を行う日時と場所について,コールセンターにお電話いただくと,予約をとっていただけるということになります。検査実施場所で検体を採取します。基本的に唾液の検査で実施したいと考えています。それから,後日,その検査結果を保健所からご連絡いたします。検査は全て無料でございますし,当然,相談をされた方,検査を受けた方のプライバシー,秘密等はきちんと厳守する体制をとっております。

 改めまして,コロナNextでStage3という状況になりました。事業者の皆様は,業種別ガイドラインを踏まえた感染防止対策の徹底,「いばらきアマビエちゃん」の利用,それから,お店のお客様,利用者に対するメールの登録の要請をきちんとお願いしたいと思います。

 それから,県民の皆様は「いばらきアマビエちゃん」をきちんと活用して,感染防止対策をやっている場所だけに行っていただく。訪問した際は,必ず自分のメールアドレスを「いばらきアマビエちゃん」を使って登録していただくということを再度お願いしたいと思います。

 また,クラスター発生業種や大規模イベントにおいては,「いばらきアマビエちゃん」のない施設の利用は自粛していただきたいということを重ねてお願いしたいと思います。

 東京でも400人を超える感染者が,今日,発表されました。不要不急の東京への移動・滞在は改めて自粛をお願いしたいと思います。

 それから,水戸を中心に市中感染の可能性がかなり高くなってきているという状況も踏まえて,おおむね70代を超えるご高齢の方々,それから,基礎疾患をお持ちの方など,重症リスクの高い方については,外出について慎重に判断をいただきたいと思っております。

 その他は,大きな対策の変化はないと思っておりますので,私の発表は,以上でございます。

このページに関するお問い合わせ

総務部知事公室報道・広聴課報道

〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

電話番号:029-301-2118

FAX番号:029-301-6330

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