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更新日:2020年11月22日

新型コロナウイルス感染症等に係る知事記者会見(2020/11/22)の発表内容

知事からの発表内容

本県の感染状況等について

 昨日,過去最大の新規感染者数66名を発表させていただきましたが,それを踏まえて,茨城県として,状況の再分析,それから,新たな対策ということを,今日,発表させていただきたいと思います。

 まず,本県の感染状況でございます。図のように示されておりますが,2週間単位での比較で言いますと,この2週間,その前の2週間に比べて約6倍の感染者数の増加となっております。非常に大きな感染者の増加スピードということで,我々としても大変危機感を持っているわけでございます。特に,県南の方を中心に,クラスターも発生しましたので,大変大きな人数増ということでございます。

 また,市町村ごとの発生状況もごらんいただけるとわかりますが,県南・県西を中心に,非常に大きい増加をしているということがよくわかるかと思います。

 年齢別の比率は,下の円グラフにありますとおり,あまり変わっていません。ただ,絶対数が多くなってきているものですから,一番警戒しなければならない重症化可能性の高い60代,70代以降の方の絶対数も増えてきているということで,重症化の可能性も高まっているということでございます。

 陽性者の行動履歴から,感染源,どういう対策をとるかにもかかわるわけですが,以前は会食ということが非常に中心だったわけですが,ここ最近は,職場内の感染でありますとか,家庭内での感染という濃厚接触によってそういうところで広がっているということも非常に顕著に比率としても増えてきているということで,こういう点についても対策を打つ必要が出てきているのではないかなと分析しております。

県民の命を守るための対策パッケージについて

 ということで,茨城県として,まず新たな対策として,幾つかのパッケージを発表させていただきたいと思います。まず,クラスター対策としてですが,地域,あるいは家族への感染伝播につながるクラスターの発生・拡大を徹底的に阻止したいと考えていますので,まず,接待を伴う飲食店の関連ですが,土浦の集中検査を引き続き実施してまいります。来週木曜日まで実施していくわけでございますが,桜町のローラー作戦ということでございます。さらに,「いばらきアマビエちゃん」の登録・利用の徹底も引き続きお願いしたいと考えています。

 2つ目,医療・福祉施設関連でございますが,福祉施設,あるいは病院では,接触度合いが高くて,非常に感染が急速に広がりやすい。さらには,重症化リスクが高いということでございますので,こういうところで,万が一,感染者が見つかった場合に,速やかにクラスター対策が行われるよう,茨城県版のクラスター対策班を設置するということを行います。そのクラスター対策班から,速やかに専門家を当該施設に派遣して対策を行うということでございます。クラスター対策班は,県内の感染症の専門医師の方々,それから,感染管理の認定看護師さん,そういう方々で構成されまして,活動内容としては,クラスターの発生時に,感染防御の指導,あるいは,施設内のゾーニング,さらには導線確保,検査体制の構築支援というものをしていただくことになります。

 また,福祉施設を対象として,1,800人を超える従事者の方々への緊急検査を実施いたします。これは,後ほどご説明しますが,土浦の福祉施設でクラスターが発生しますと,非常に危険な施設でございますので,従事者の方々に対して緊急検査を行いたいと思います。その他,福祉施設を中心に,従事者の研修,あるいは施設内対策の徹底を,再度,しっかりと行いたいと思っています。

 また,外国人のコミュニティでのクラスターの発生も何回かございました。そういうことで,基本的な情報がなかなか行き届かない,意思疎通が十分にできない外国人の方々に対しての対策として,留学生のいる学校や外国人を多く雇用する企業などを通じて周知を図るということと,保健所等における多言語電話通訳サービスの活用ということを行います。少数,マイナーな言語についても,これで対応ができるような体制をしっかりととりたいと思います。

 さらに,病床のさらなる確保ということで,感染の拡大を受けて病床稼働率も上がってきています。既に173床から264床,うち重症病床については34床から44床への拡充要請を行ったところでございますが,現在の病床稼働率が全体として46.4%であることを踏まえて,本日,264床からさらに316床までの病床拡充の要請を行ったところでございます。これによって,今の患者数であれば,病床稼働率30%前後に抑えることが可能となりますが,新規感染がこの調子で増えていきますと,また病床の稼働率が上がっていくということでございますので,その状況を踏まえながら,さらに次の手が必要であれば,躊躇なく,より強い措置も検討していきたいと考えています。

GoToEat及び「めざせ日本一」割について

 さらに,GoToEat及び「めざせ日本一」割,県独自の応援割についてでございますが,県内の感染状況を踏まえて,まず,GoToEatについては,県内における食事券の新規発行を一時停止したいと思います。

 次に,県内宿泊促進事業第2弾として発表させていただきました「めざせ日本一」割でございますが,12月4日から販売を予定しておりましたが,予約販売の開始を延期したいと思います。今後,感染状況が改善するまでこの措置を続けていきたいと思います。

クラスター発生・感染爆発を抑えるための緊急検査の実施について

 土浦市における緊急検査でございます。桜町のローラー作戦と別に,土浦市内の福祉施設,入所施設65カ所の従事者1,800人に対して,抗原検査を,1日600件の規模で,11月下旬から一斉検査をしていきたいと思います。感染者が多数発生している地域におけるクラスターを防ぐという意味で,定期的な検査ということを都道府県が行うべしという政府の対策本部からの決定もございますので,そういうことを是非活用させていただいて,土浦市内,今,感染が非常に速いスピードで広がっているところについて,福祉施設についての従事者の緊急検査を実施します。ということで,追加の対策は以上でございますが,先ほど申し上げましたように,感染状況次第では,さらに強い措置も速やかに検討していきたいと考えております。

県民の皆様へお願い

 県民の皆様には,再度,お願いをしたいことがございます。事業者の皆様は,アマビエちゃんの登録を必ずしていただきたい。登録して,宣誓書を掲示していただきたい。飲食店の皆様は,入り口だけではなくて,各テーブルの上にも宣誓書を置いていただいて,お客様がテーブル席でもアマビエちゃんを登録できるように便宜を図っていただきたいと思います。

 それから,県民の皆様には,「いばらきアマビエちゃん」が掲示されている施設・店舗などの利用を重ねてお願いします。利用した際は,必ず利用日ごとに,施設・店舗ごとに利用登録をお願いできればと思います。国の接触確認アプリCOCOAとの併用も是非よろしくお願いいたします。

 また,感染症対策の強化,職場内での濃厚接触による感染が広がってきております。ですので,職場であっても油断せずに,感染症対策の強化と,できればテレワークの積極的な活用をお願いしたいと思います。

 感染が非常に大きく広がっている東京都への移動・滞在については,しっかりと感染症対策の実施をした上での移動・滞在をお願いしたいと思いますし,重症化リスクの高い方,あるいは妊婦の方,外出については慎重に対応をお願いしたいと思います。

 年末年始の休暇の分散取得も,密を避ける上で大変重要でございますので,こちらについても是非ご協力をお願いしますし,主催者のいない催し物,こういうところで大きな人数が集まる季節行事などによる感染防止対策を徹底していただきたい。クリスマス,大晦日,初日の出など,お願いしたいと思います。

 また,重ねてでございますが,感染者,あるいはその家族,医療従事者に対する不当な差別的取り扱いは絶対にやめていただきたいと思います。

 これは政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会での資料をそのまま引用させていただきますが,特に,飲食などに加えて,マスクなしの会話もそうですが,狭い空間での共同生活,それから,最後の場面⑤の居場所の切り替わり,特に職場などでちょっと油断して,休憩時間に喫煙室でマスクなしで話をしてしまうとか,そういうことが非常に感染リスクを高めているということが言えると思いますので,是非こちらについても認識を新たにしていただければと思います。

 こちらも政府の分科会の資料でございますが,飲食をするのであれば,なるべく少人数,短時間で,それから,箸やコップを使い回さず,会話をするときはマスクを着用しながら飲食をしていただくということで,政府からも何度も要請が出ておりますが,改めて県としても県民の皆様にこちらについての要請をお願いしたいと思います。

 コロナNextによるステージですが,ごらんのとおり,県内の感染状況,ほとんどがStage4でございます。県内の医療提供体制は,随時の増強の考えもあって,現在,Stage2,Stage3,これがさらに310床まで増やせば,大体Stage2から,場合によってはStage1まで,また稼働率は抑えることができますが,この新規感染のスピードがこのまま続くと,これも限界がございますので,我々としては,この状況をしっかりと注視しながら,今回の対策に加えて,さらに強力な対策が必要であるかどうかについて十分検討をしていきたいと考えております。私の発表は,以上でございます。

このページに関するお問い合わせ

総務部知事公室報道・広聴課報道

〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

電話番号:029-301-2118

FAX番号:029-301-6330

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