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ホーム > 健康・医療・福祉 > 医療 > 感染症 > 知事記者会見発表内容(令和4年分) > 20220722知事記者会見発表内容
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更新日:2022年7月22日
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本日、2,753名という新規陽性者を確認しております。
これまで、3月18日の1,800名が過去最多だということでございますので、今回、過去最多を更新したことになります。
感染状況を踏まえて、県全体のコロナNextのステージを2から3に引き上げます。これに伴っての行動制限等は行いませんが、県民の皆様に、改めて感染対策の徹底をお願いしなければならないと考えております。
今日は、そういう意味で、感染状況が急速に増えている中で、今、コロナ対策を巡る県の状況がどういうことになっているのかということをしっかりとご理解いただいて、県としてこういう対策を取っているということについてもご報告したいと考えております。
次のページがこれですが、感染者、入院患者の数でございます。7月に入ってから、第7波、急速に感染者の数を増やしてきています。これは全国的には茨城県よりも先駆けてかなり増えてきているわけでございますが、茨城県も例外ではないということでございますし、今日、感染者の数が過去最多を更新したということになります。
これは年代別の新規陽性者の構成ですが、初期の頃は、どちらかというと年代が高い人に多かったコロナも、第6波になると今度は若者が増えてきたということになります。この第7波は、どちらかというと、各年代満遍なく感染者が分布しているという状況になりますので、一概に若年者、高齢者ということも言えない状況で、満遍なく広がっているというふうに言えるかと思います。
重症化の率でございますが、昨日の記者会見で申し上げましたが、非常に低いというのが特徴です。全体の感染者のうち、入院が必要と思われる方は2.4%で、入院が必要と思われる方の中も、実際には軽症とか中等症Ⅰということで、酸素吸入とかは必要ないという方もいらっしゃいます。本当に重症化というか、酸素吸入も必要になる中等症Ⅱに限ってしまえば、全体の0.9%に過ぎないということでございますので、感染者の数は急拡大しておりますが、重症化の率は低く抑えられております。
これに伴って、年代別の入院を要する患者の状況でございますが、入院が必要となるような患者の方の分布は、このグラフをご覧いただくと分かるように、高齢になるにつれて増えているということでございます。重症化に結びついている中等症Ⅱの比率も含めて、高齢になるほど重症化の数が増えているということでございます。
この第7波ですが、今後どういう推移をしていくかということをある程度予測をしてみました。
推計①が恐らく最もあり得るシナリオではないかなと考えておりますが、今後1か月でピークアウトをして、その後、下がっていくというシナリオです。
この場合、入院患者の最大数が554人ということです。我々の病床の最大の確保は877床、そのうち日帰りでの対応をする病床を除くと入院できるところは800床ということになっておりますので、554床が必要になるような状況になっても対応できる体制にはなっているということでございます。
しかし、このピークアウトにかかる時間がさらに延びて1.5か月になると、入院患者のピーク時の最大が988名までいく可能性があります。これまでの第6波までの経験、それから、過去の海外でのいろいろな事例などを含めると、恐らく、この推計①、1か月でピークアウトすることが最もあり得るとは思うのですが、だらだらとピークアウトが延びた事例が世界中で全くないわけではないということでございます。従いまして、我々としては、最悪1.5か月までピークアウトがかかるという事態も、一応、念頭に置いて準備をしていきたいと考えております。
ピークアウトまでが1か月の場合、入院患者が最大554名まで増えます。当然、入院患者数も増えるのですが、重症化率というのは基本的に変わらずということで、ある程度抑えられつつも、554名で入院患者がピークアウトするということです。
次のピークアウトまで1.5か月かかってしまって、それまでずっと増え続けるということになってしまうと、入院患者数がピークでは988名で、こちらに対応する必要があるということです。
従いまして、最初に申し上げましたように、今現在、重症化率も非常に低いという前提で、仮に過去最大の感染者数を今更新したといっても、直ちに慌てる必要はないと考えております。
現在、コロナ入院受入病床は600床まで用意しております。これを、ある条件、例えば、病床稼働数がStage4ということになったときには800床まで上げていく。もともと877床と言っていましたが、77床は臨時医療施設で、中和抗体薬を投与するための施設でございまして、この中和抗体薬がオミクロン株だと効果がないということでございますので、純粋なきちんと入院できる病床が必要になってくるということで、この800床からのさらなる上積みも含めて、今後、ピークアウトまでに1.5か月かかるようなケースになっても大丈夫なような準備をしていきたいと思います。
様々、こちらの状況に応じて行う対応策がございますが、そもそも病床の数を、例えば、病床稼働数がStage4だったら800床に上げますが、さらに不要不急の診療の延期であるとか、入院対象患者の絞込み、軽症の方より中等症Ⅰ以上の方に入院患者を絞り込むであるとか、様々な対応策を検討する準備をしております。
それに加えて、さらに病床の積増しを含めて、県の医師会に既に連絡を取り始めて、ご協力をいただいて、新規のコロナ病床、いざというときに残りの180床近くを増やしていただけるように、今、ご協力をいただくべく、様々な調整を行い始めております。
そのほか、発熱外来ですが、政府の方からも発熱外来で検査を自ら行う方策というのが検討されているという報道もございますが、発熱外来について、非常に行列ができているという報道もございますので、外来受診前に抗原検査キットで自分で検査できるという体制も検討したいと思います。
それから、退院後、スムーズに行う後方支援病院の整備・転院促進であるとか、あるいは、コロナ入院患者受入を行わない病院に対して、コロナではない患者さんの受入れの拡大、そういうことなども含めて、様々な対策を含めて、この最悪のシナリオが来ても大丈夫な体制を今後整えていきたいと思っています。
ワクチン2回目接種、3回目接種の状況です。
3回目接種済みは、2回目接種した方のうち82%でございます。2回目接種をしたのだけれども3回目接種をしていない方は県内に43万人おります。
また、2回目接種が可能な5歳以上の方のうち、2回目接種をした人は87%、2回目の接種をできるのだけれどもしていない人も38万人おります。
合計、延べになりますが、81万回分、本来接種できるにもかかわらず、していないという方もいらっしゃいますので、これは是非、県としても、改めてワクチン接種をお願いしたい。2回目が済んでいない方は2回目、3回目が済んでいない方は3回目、4回目を受けることができる方は4回目、昨日も申し上げましたように、運動不足とか喫煙とか、そういうことも含めて、積極的に接種を考えていただきたいと思います。
改めて県民の皆様にお願いをしたいことは、今、感染症対策の徹底を再度お願いしたいということです。
速やかなワクチン接種がまず1つ目、速やかなワクチン接種をバックアップするためにも、県の大規模接種会場は、7月27日から毎日実施して、接種ができる体制にしていきたいと思っています。現在、週5日でございますが、7月27日からは毎日実施という体制に変更いたします。
それから、基本的な感染対策、特に換気が非常に有効だと言われておりますので、効果的な換気の徹底をお願いしたいと思います。
高齢者の方をはじめ、リスクの高いと言われている方々は特に警戒をお願いしたいと思います。
また、検査の活用により、感染予防の徹底もお願いしたいと思います。高齢者の方とご一緒になる、あるいは旅行やイベント、そういう場合には、県内、空港であるとか駅前に無料検査をできる場所が設置されておりますので、是非無料検査も活用して、自分だけではなく、親しい方の健康も守っていただければと思います。
改めて、茨城版コロナNextのステージを2から3に上げます。
陽性者のうち、濃厚接触者の数については、今日、新規の陽性者の数が過去最多を更新したことを踏まえ、Stage4になっておりますので、そういう状況も踏まえながら、全体をStage3ということで、改めて県民の皆様に警戒をしていただきたいということで、私からのご報告になります。
私からは、以上です。