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ホーム > 健康・医療・福祉 > 医療 > 感染症 > 知事記者会見発表内容(令和4年分) > 20220315知事記者会見発表内容
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更新日:2022年3月15日
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本日は、21日までの期限であります、県内に適用されております「まん延防止等重点措置」について、21日限りで解除をするよう、政府の方に要請をしたということでございますので、そちらのご報告です。
県内の感染状況、非常に難しい状況にあります。感染者数自体は横ばい、やや増える時期もあるという状況で、かなり高止まりが続いております。こちらを分析しますと、新規陽性者数が増えている部分は、ほとんどが20歳未満の感染者の増で説明できるというところでございます。20歳未満で見ますと、こちらの表にありますように、2月28日に378名だったものが、3月14日には559名と、全体の新規陽性者に占める割合も31%から39%というふうに増えております。
現在、小学校ではリモート学習ということで、18日まで感染対策を取っていただいているわけですが、明日から、保育所・小学校の両方において、濃厚接触者以外で幅広い検査を再開したいと思います。これまで、検査能力の制限のために一時中断してきたわけですが、明日からこれを再開して、しっかりと検査をすることによって感染の拡大を抑えていきたいと思います。
また、ワクチン接種ですが、3回目の接種が進んだ高齢者においては、感染者の数も、あるいはそれに伴う入院者数も大幅に下がってきていると言えるかと思います。
医療提供体制でございますが、現在、Stage2に近づいておりますが、病床稼働数も290床と、2月24日から比べると3割ほど減少しています。稼働率も33%まで低下しているということでございます。国が一応の目安としているのが50%でございますので、そういう意味では、病床稼働数も、国の基準に照らしても非常に低い水準を維持できているということだと思います。80歳以上の入院患者は100名以上減少しているということで、医療機関の負荷が軽減されていると言えるかと思います。
総合的に感染状況を判断し、医療体制への負荷も考えて、社会経済活動に与える影響も総合的に判断して、今回、まん延防止等重点措置の解除を政府に要請することを決定させていただきました。
まん延防止等重点措置に係る国の基準でございますが、新規陽性者数が前週比1.0以下ということでございます。これについては、我が県は、20歳未満の方々の感染の増ということで、微妙な1.02という水準で高止まりをしている。必ずしも低下傾向が明確になっていないという状況になっております。
一方で、病床使用率50%未満に対して33%、あるいは重症病床も50%未満に対して16%ということで、医療体制については、文句なく、国の基準を大幅に下回っているということが言えるのではないかと思います。
自宅療養者数は、下降傾向とまではいきません。新規陽性者数が増えている、横ばいということもあって、自宅療養者の数は逆に若干増加している傾向が見えております。
病床稼働数でございますが、2月の下旬以降、着実に下がってきているということが言えるのかなと思います。
高齢者の割合が新規陽性者数の中で減ってきておりますので、これが非常に大きく、医療提供体制に対する負荷、入院者数の減少につながっているということでございます。
次のページが、年代別新規陽性者の推移です。ご覧のように、20歳未満が急激に増えているということでございます。一時期、小学校でリモート学習をお願いした時期は下がったのですが、その解除の後、急激に増えてきているということです。
幼稚園、保育園は継続して増えているということです。それが波及して、40~50代の親の世代まで家族感染で広がっている結果、全体として感染者数が減らない、高止まりのままという状況が今のところ続いているということでございます。
年代別の入院者数は、圧倒的に60歳以上が多いので、60歳以上の感染者数がこちらのように下がってきておりますので、それが入院患者数の減少ということに直接つながるという構図になっています。入院患者は、ピーク時から3割減ということです。
一方、感染拡大がなかなか止まらない未就学児、あるいは児童(小学生)の感染拡大への対応ということで、現在でも、休園であるとか、あるいは小学校でのリモート学習を実施しておりますが、さらに濃厚接触者以外に対する徹底した検査の再開ということを実施していきたいと思います。
陽性者を確認した場合は、濃厚接触者以外も幅広く検査をすることで、症状がないケースが結構あると思いますので、そういう方で感染されている児童、あるいは未就学児に対して、早期に発見し、さらなる感染拡大を防ぐためにも、検査を徹底するということを、やっと検査のキャパシティが追いついてきたということもあって、可能になってきたということでございます。
ワクチン接種も、2回目接種から6か月経過した60歳以上の高齢者についての接種は、85%が完了したという状況でございます。
ただ、一方で、下の方にある4つぐらいの市町においてはいまだに60%台の接種率ということもあって、さらなる努力が必要なのかなと思っております。
全人口に対しては、茨城県は33%が接種完了ということで、全体での12番目の順位になっておりますが、直近1週間の接種でご覧いただけるように、0.8%でございまして、大体全国で22位という状況になっています。
今、接種枠を設けて、接種を受けられるような体制にしていますが、空きが結構あります。その空きがちょうど埋まれば、1週間当たりの接種スピードは大体全国の1桁ぐらいまでいくのですが、2,000から3,000の間、ちょうど今、空きがあるという状況です。そこをどう加速化していくかということが大きな課題になっております。
なかなか手がないのですが、今後、本日より4月中旬までに、企業などに対しては、職員全員の3回目接種を完了していただけるように要請をさせていただきます。企業、大学など、県内の200の業界団体などを通じて、本日、要請を行って、是非ご協力をお願いしたいと思っております。
まん延防止等重点措置が解除されることになりましたら、全ての様々な規制について解除・緩和ということになります。
会食時での人数制限も解除、感染リスクが高い場所への外出・移動の自粛要請も解除します。全ての飲食店での営業時間短縮要請も解除、それから、イベントの開催においては、感染防止安全計画を策定した場合は、収容定員まで認めさせていただきます。
小学校のリモート学習も、春休みに入りますし、リモート学習の取組も終わりますし、部活動の練習も可能とするということで、ほぼ日常どおりの生活をしていただくことになるかと思います。
これに伴いまして、いば旅あんしん割事業も再開をいたします。明日以降、予約の開始を受け付けます。対象期間は、今年度末ということで、3月31日までです。この後については、国の予算との関係ということになりますので、決まり次第、ご報告いたしますが、とりあえず3月31日までの宿泊分ということになります。
今回、変えたのが、ワクチン接種か検査で陰性ということを補助の条件にするわけですが、ワクチン接種は3回接種した時ということに条件を変えさせていただきます。ワクチンを3回接種したか、あるいは、検査で陰性ということが条件で、いば旅あんしん割を提供させていただくということにさせていただきます。割引支援額等は、ご覧のとおりでございます。
これから年度末、年度始めを迎えます。人の移動などが非常に増える時期でございますが、引き続き、基本的な感染対策をお願いしたいと思います。
マスクの着用、ソーシャルディスタンス、手洗い・消毒など、もう皆様には何度も申し上げる必要はないと思うぐらい何度もお聞きになっている感染対策でございますが、しっかりと気を緩めず、個人個人で徹底していただくことが重要ではないかなと思いますので、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
現在は、Stage3ということでございます。
新規陽性者数ではまだStage4の状況が続いているわけですが、先ほど申し上げましたように、医療への負荷の軽減及び社会経済全般に対する影響なども総合的に判断し、21日をもってまん延防止等重点措置の解除をするよう、政府の方に要請をさせていただきました。
私からの発表は、以上です。